以下、認識が間違っていたらご指摘をお願いします。
許可されているジャンプについては、旧採点時代、更に移行期のルールも混じって、きっちり整理ができているとは言い難いですが、当時の選手たちのプログラムを思い起こしつつ。
それと、あくまでジャンプの組み合わせについての思考、それのみです。他意は一切ありません。

いいですね? というわけで、私の頭の中での一人会議再現(^_^;




問題の3A−3T−3L(判定は2Lにダウングレード)について。

そりゃあ、あくまで本番で実際に行おうとした回転数が有効になるでしょう?
事前の構成がどうだろうが、技術審判が何回転と判断しようが。

ルールがややこしいだの何だのと言われていることが私にはまるでピンとこなくて。
だって自明の理、ではないか? と。
既に数年前、新ルールが適用されようとしたときに、かなり不安になって熟考して、納得していた箇所だった。

何故自分は素直に理解できちゃっていたのか、つらつら考えてみたらば。

そうか。そうだ。当然だった。

当時は4回転が議論の争点だったのだから。

跳び直しの効くトリプルとダブルが争点になるなんて、私自身、想定したことも無かった。

ありえないのよ。

当時の男子トップ選手は、フリープログラムの中に、4T−3T、更に3A−3Tを入れるのが基本だった。たとえ背伸びだとしても、また各人で多少のバリエーションがあっても、このパターンを一つの理想と目指していたはずで。

万一、4T−3Tを3T−3Tととられたとしても、選手は次の3A−3Tをわざわざ3A−2Tにするか? あり得ないよなぁ。今度こそキッチリ跳ぼうとすると思うぞ。

またジャッジも、3A−3Tの3Tを、三つめの不正な3Tとして減点するか? あり得ないよ!
4回転を跳ぼうとした事実は厳然として残り、その流れに従って後続のジャンプも審査されていかなければ、おかしくなってしまう。

だいたいが、回転不足かどうかなんて、それなりにランディングしてたら、その場で選手にはわからないよ。

まして、音楽に入り込み、表現者として演技している選手にとってみれば、その場でどう解釈されようが、プログラムを演じ切ることに全神経を注いでいるだろう。
ジャッジの判断などいちいち気にしていては演技はできないから。

(まぁその、そもそも3Tがつけられるほどのジャンプなら回転不足なんか無いと思うけどね^^;)



以上、多分に感覚的な解釈が多いので、この考え方が正しいかどうか、わからないけれど。
こういう形で、私は理解していたのです。その、“実際に行おうとしたジャンプに基づいて集計する”という点を。
間違ってるだろうか。合っているのだろうか。

ついでに言うなら、レベルを下げた方が勝ちなんてルール、基本ナンセンスだと今でも私は思っているが、まぁこれは別の問題。

だから、全日本のフリー、この例とパターンは違うけれど。
事前の構成は3A−3T−2Lだったとしても、本番は厳然と3A−3T−3Lを行おうとしていたわけで。それはスタンドからでもはっきりわかった。現場でその瞬間、うわ、賭けてきた! と思ったもの。
結果転倒してしまったので、余計ややこしくなってしまったのだ。

ただ、間違いなく3Lを実施したのだから(そしてそれは、通常の競技会用構成とは異なることだったのだから)、その後のジャンプは、ルール上、組み直さなければならないはずだったのだ…。

その後のジャンプ構成なんて私は数えていなかったし、計算上のミスなど気づかず、ただ点数を見て、順位を見ただけだった。
その日帰宅するまで、その後に起こった事々を、知らないままだった。


技術判定員の仕事やシステムのことなど、私は預かり知らずだけれど、こういうケースがあったということで、しみじみと昔を懐かしく振り返ってしまったのですよ……。


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