(00/10/28〜10/29/at Ice Arena Shin-Matsudo) 毎度のことながら、素人がその場の印象を素に勝手に文字を連ねておりますので、 余り細かいことはお気になさらぬようお願い致します(^_^; |
10/28 どうもわたしが新松戸のリンクに行く日は、雨が降るらしい。 この前もそうだった・・・今日も夕方から、しっかり雨の予報。 折しも海の向こうでは、スケートアメリカの真っ最中。 そして、ものの見事に関東学生選手権と日程がばっちり重なっている。そちらへ行った人の分もしっかり観なくちゃ。 しかし店内はすっかりダイエー優勝記念セール中(^^;。ダイエーの中にリンクがあるのよね。入り口から混んでるのなんの、ホークスのユニホームを着て歩いてるキティちゃんの脇を擦りぬけて奥のリンクへ急ぐ。時間ギリギリなんだってば(←ギリギリに来るあんたが悪い) 受付混んでるなぁ、でもチケット買わなきゃ、と並ぶと、手前にいらしたご婦人が 「この子は選手なんです。でも棄権で・・・」 え。 怪我で棄権を余儀なくされた、手塚弘俊選手とご家族でした。 偶々とはいえ、のっけからえらいシビアな状況に立ち会ってしまった。。。小学生なのにな、まだ。 リンク内は予想以上に冷えている。 奥の壁が一面ガラスばりで、ファストフード店と隣接しているので、そんなに凄い 冷え込みは無いだろうとつい油断した。DOSC杯の時は寒くなかったのに。単に8月だったからか。 ジャッジ席のほぼ真向かいに座る。点々と選手と家族のものらしい荷物が置かれているが、さほど混んではいない。 今日あるのは男子Aクラスと女子Bクラス。 先の手塚くんともうひとり、松森国益くんが棄権で合計11人。 女子の半分だなぁ。。。やはり男の子がフィギュアスケート、っていうのはなかなかきっかけが無いのかもしれない。 女の子だったら、あのふわふわのコスチュームだけで充分憧れの対象になる可能性もありそうだけど。 このくらいの歳でも、第一滑走は緊張するのかしら。それとも出番が早く終わっちゃってつまんない、って感じかな。 その第一滑走の田村卓也くん。得点がだいたい3.5〜3.7くらい。このあたりがほぼ真中平均?(後で確かめたら、その感覚は当たりだった) 二番滑走の鳥居拓史くん。この子がぐいぐいスピードに乗って走る走る! やがてスピードだけじゃなくて、しっかり客席に何かをアピールする力があるんだと思えてきた。 それは何なんだろう、目だろうか。生命力に溢れる目。顔。 表情の演技と言うのではなくて。 全身をかけて、音楽を目一杯滑ってる姿。 わたしはけっこう爆発力のある選手が好きだ。 見てると、うわぁ〜いいなぁ〜(^^)♪なんて自然と顔がにやけてきてしまう(怪しいよ)。 たとえ選曲がスローナンバーでも、それを感じる演技者はいるから、テンポの問題ではない。 ・・・今目の前で滑ってる、これくらいの歳の子たちなら、小器用にまとまってるよりも大きな可能性を表現してほしいな。 鳥居くんの得点は4.2〜4.3、プレゼンでは4.5も出てる。おぉ〜、いいじゃない。 青い衣装の上田誠くんが、小さくて荒削りだけど、これまたプレゼンが高い感じ。 今回大本命の小塚崇彦くんは6番目に登場。昨季、NHK杯のEXも Japan Open も行けなかったから、生で観るのは初めてだ。 ウォーミングアップ中から、かる〜くトリプルジャンプ! ・・・でも今日はランディングが引っ掛かり気味っぽく見える。 かっちりした、おもちゃの兵隊みたいな衣装で、曲もマーチっぽいメドレー。 ジャンプの入りが、素人目にわかるほどきれい。着地でひっかかりながらもしっかりまとめるところに、技術力の高さを感じる。まだ小6なんだよね。。。 途中、軽いステップを挟んで逆回転アクセル−順回転アクセル連続のシークエンス! お〜い、ほんとかよ(^^; これは癖がついてしまう前ならでは、かも。 昔、誰かやったよねぇ?? 逆回転の混じったコンビネーション。ロビン・カズンズだっけ??(わー、曖昧だ、信用しないで下さい!!) 得点は、4.4〜4.9、プレゼンも 4.3〜4.9 と似たような出方。 この時点でとびぬけて1位です。 石井達也くん、最初のジャンプ2つくらいが、とても高さがあった(着地はうまくいかなかったような記憶があるけど)。 手がきれいな浅野良太くんはリバーダンス、吉川拓志くんがアラビアのロレンス。 耳慣れた曲を聴くと、お、と思っちゃいます(笑)。 整氷中に急いで外に出る。ガタガタカダ。すっかり冷え切っている。 競技開始は13時からだったのだが、お昼を食べていなかった。とにかく何かあったかいものをお腹に入れたい。 ・・・ので、ダイエー内のうどん屋さんに直行。 時間も時間なので、店内にお客はほとんどなし。 慌しく注文をして、時計を見る。アナウンスでは、競技開始は14時45分から。今は30分を回っている。。。あ、ウォーミングアップが6分あるわ、なんとか第一滑走に間に合いたい。 それなら、何か買って食べるという手もあったのだが、とにかく寒かったので(^^;、そっちが勝ってしまった。明日はさらなる防寒モードを準備しないと。寒い季節のリンクからすっかり遠ざかっていたので、感覚が鈍っていた。いけない、いけない。 などと考えているうちに「お待たせいたしました〜」 はやい。 驚くほど早かった。けど、助かった。 リンク内に戻ったときには、ちょうどウォーミングアップの真っ最中。 間に合ったよ(ホッ〜)。 女子Bクラス。23人。 男子はまだ滑走順と名前を確認しながら観る余裕があったけど、倍の人数がいる女子はちょっと根性が要る。 目にとまったことを慌ててメモしつつ、観ることになる(しかしこの日はまだ滑走順くらいはメモできた)。 第一滑走、浅田真央ちゃん。 滑走が始まって直後、ほんっとに間に合って良かったと思った。 うわ、ちょっとこの子、速い・・・すごい。すごい、すごい!! ノービスの競技会、というのは実はほんとに初めて観る。 下知識も先入観もなし、レベルの基準もまったくわからないままこの演技に遭遇したので、余計にインパクトが大きかった。 ちょっとー、ほんとにー!? ピンクが基調の、一見セパレーツに見えるコスチューム、二重になってるスカートがふわふわと上側に波打ってて、可愛い。 そんなのほほんとしたことを考えてた頭が、一瞬で競技会モードに変わる。 とにかくスピードが速い、そしてジャンプが。勢いに乗ったまま、しゅぱっ! と決まる。 転倒もあったのだけど、そんなことすぐ忘れてしまう。そして、何かぐいぐいこっちが引っ張られていくような雰囲気なのね。 「華がある」とは、こういうことを言うのか。そして、当然のようにビールマンスピン〜。 このときは、もうびっくりしてひたすら「すご〜〜〜・・・」なんて目をぱちぱちしてたんだけど。 考えたらみどりちゃんだって、これぐらいのときに、既にぽんぽん跳んでたんだ。トリプル。 (それはその時代にはものすごいことだったが) 久しくそんな衝撃に会わなかったから、忘れてた。 テクニカル、4.8〜4.9、プレゼン 4.9〜5.0。 おぉ〜、今日初めて見たぞ、5点台。 しかし、第一滑走なのよね、彼女が。この先、どんな演技が出てくるんだろ。 (再三言いますが、ノービスの得点レベルを知らないのです) 二番滑走、今野志歩ちゃん。 ええ〜、この子もビールマン!?? 一瞬だったけど。 試しに、どれくらいの子がやるものか、カウントすることにした。 と、決めた矢先から三番滑走の熊澤良子ちゃんがこれまたビールマン。ええ〜!! のっけから三連発。これって、規定要素かいな(^_^; 良子ちゃんはレイバックもスパイラルも、なかなかきれいだった。 得点、3.6〜4.0ってとこ。 小柄な高山睦美ちゃん、スタンドスピンがきれいでした。 ジュニアといいノービスといい、スピンが工夫されてるように思う。 笠間莉菜ちゃん、おっと「ティコティコ」ですかぁ〜♪(←ったく^^;) 次々と出てきて滑る選手を見ていて。ほんとに女の子の衣装は可愛いね。これは親御さんも大変だろうなぁ。。。でも、たぶん楽しさも大きいのだろう。手作り、というおうちもあるかしら。 ぎゅっと濃いお化粧をすると、年齢の低い子でもコケティッシュになるから不思議。 オレンジの衣装の岩城優子ちゃん、とにかく元気! 石川憂佳ちゃんは白っぽい衣装、笑顔がとてもいい。 ちょっと大人っぽい青の衣装は吉田美理ちゃん、速い速い! 横内舞ちゃんもスピンがきれいだ。 横山みさきちゃん「Sing Sing Sing」、見せてくれましたビールマンスピン! これで4人目。 石上聖子ちゃんは選曲が「カルメン」、まだ小3なのよね。。。 吉田芽理ちゃんはラテンミュージックで、その歳にして(^^;ちょっとあらあら、いい雰囲気(昨季のシニアODのような・・・)。コケティッシュなお色気路線とでも言いますか(山崎愛里彩ちゃんぽいというか)。 最終滑走の中尾望ちゃんは黒と金の衣装、ひょっとして? と思ったら、やはり。「白鳥の湖」の黒鳥の場。彼女もビールマンやりました。 終わってみたらビールマンをやった子は5人。 でも練習している子はもっとたくさんいそうな感じ。 デニス・ビールマンのオリジナル・スピンを見て口をぱかんと開けてたときから、もう20年以上経っている。 こんな小さな女の子達が、完成度はさておき、もうその技を習得している。 4回転ジャンプだって、初めての成功からは、もうどれくらい? ため息も出るよなぁ。。。(苦笑) 技術革新のスピードはどんどん速くなってる。それに追いついていこうとする子どもたちがいる。 だけど。 絶対に、音楽表現を置いてきぼりにしてっちゃ、いけない。 これは大人になってから覚えることじゃなくて、小さな時から“内面で磨かれる”ものなのだ。振り付けや手の動きではない。 いろんなものに触れ、自然と発露されるようにならないと、付け焼刃はすぐにこぼれる。 余程の自覚を持って意識改革しないと、大人になってからでは難しいだろう。 豊かな表現力の片鱗を垣間見せる子どもたちが何人かいたことが、ちょっと嬉しかった。 もちろん、わたしが勝手にそう感じた、っていうだけで。ただ好みに忠実な素人でしかないしね。 子どもたちの可能性は、無限にある。 一番滑走だった真央ちゃんが、そのままぶっちぎって優勝した。 やっぱりあれって、すごかったんだぁ(ひゅ〜)。 順位が貼り出されているところは、がやがやと伸び上がって見る子どもたちで一杯。 「○○ちゃん、何番?」なんて声がとんでいる。 2位=吉田美理ちゃん、3位=石川憂佳ちゃん。 男子のほうは、やはり小塚くんががっちり優勝。 あ、鳥居くんが2位だ(^^) 3位は佐野 隼規くんでした。 残念なことに時間的な都合で表彰式までいられなかった。 また、何人か知ったお顔を見かけていたのだけど、挨拶する機会もなし。あ、あのお人は関西の・・・いっか、今日は。明日にしよう。 シャイなので、こんなとき消極的なのよ・・・ほんとだってば!(笑) 明日は競技開始も少し早いから、気合入れて来ないと。 一時間ちょっとではあるが、電車に乗ってる時間が長いと遠く感じる。乗換えが一回で済むのは有り難いけど。 本数も少ないのよね、武○野線(^^; 振り出した雨の中、冷えた身体で駅に向かう。 う、明日は絶対ウールのカーディガン持ってこよう。。。 余談。 重松直樹“先生”が、整氷車を運転している姿を目撃。いまさらながら、ある種の感慨が胸を去来いたしました。 |