−TVで観たWorldの話−


★男子フリーと女子ショート★

陽光さすニースの街。出だしにいきなり私服の武史くんと岳斗くんが、みどりちゃん、SAMさんと並んで出て来たので驚いた(でも嬉しい^^)。これは女子ショートの前の映像ね、きっと。

武史くんは白の長袖セーター、岳斗くんはキャップを後ろ前にかぶって。このふたり、こんなに身長差があったのか。。。氷上では全然わからないのに。

恩田美栄ちゃんのウォーミングアップの映像が映って、男子のフリー。
まずは武史くんから。いつもの通り、ダグコーチと言葉をかわしている。

名前を呼ばれると日の丸が重なり、拍手と歓声、チアホーンの音が大きい。海外でも人気がある、というのをここでも納得。
音楽が始まり、最初の決めポーズはアップで真正面から。画面を通してもすごい気合いが。

3アクセル+3トゥ、4トゥ。ちょっと着氷でぐらつくもしっかり降りる。続く3サルコウで両手をつく、解説の小川氏は「回り過ぎてますね」、4回転を練習してるとタイミングがずれてくる、ということかな。。。彼のジャンプは距離が出るしとにかく高いから、決まるとものすごくきれいでダイナミックだけど。

今日はスピードもあってステップもスピンもキレがいい気がする。。
終盤、スローパートからリズムが変わると、場内から手拍子。これはon line TV ではわからなかったこと、こういうのってとても嬉しい。

3フリップのあと笑顔と小さなガッツポーズ、そして美しい spread eagle。「きれいだ〜。。。これ世界一だと思うんだけどな…」ついそう漏らすと、「いや、そうだろ」と珍しくあにさまが相づちを。「そりゃ世界の全部観たわけじゃないけど、これはきれいだ」う、嬉しい(;_;)。

スピンからラストのポーズ、突き上げていく手と笑顔。全日本を思い出す笑顔。
パーフェクトではなかった、でも、しっかり自分を取り戻した、自分の演技ができた。それはそういう、笑顔。一日、ぼーっとしてたのがよかったのかな(笑)。
思わずTVの前で拍手。これはいつものことだけど。

Kiss & Cry ではおっきなピカチュウを抱えて。そういえば長野五輪のときの特大ピカチュウ、あれあの後どうしたんだろ(笑)。耳を両手で持って動かしたり、可愛いよぉ。
大きく何度もうなづいて、片手をあげて。
よかった、よかったね。また、ここからスタートだね。

武史くんのスケートは、元気をくれる。

あにさんのお友だちは、ジャンプが決まるたびに「すご〜い(@o@)」を繰り返していた(えっへっへ。すごいでしょぉ〜? これから観てね)。

続いて、男子最終グループ。
まずはエルヴィスから。「武史くんとの違いは安定感だなぁ」はい、ごもっとも(^^;。
転倒してもリカバーの早さが、逆に力強さを感じさせるほど。兄貴、さすが。

続いて李くん。リバーダンスにもどってる。
うーーん・・・!? 昨シーズンは、もっと楽しくてわくわくして観てたはずのプログラムなのに。なんだか面白くない。。。ジャンプだけでなく、全体に生彩を欠いてる感じ。後半バテてるのがわかったし。。。どうしちゃったんだろう。

ワイスぱぱ。
今シーズン、彼を見るのは初めてかも。音楽は「カルメン」、男性でこの曲を使うのは珍しいよね。昨季は「木蘭」だったし。今年のほうが好きかな。
彼の演技で連想するのは、「バネ」。

ヤグくん。
フリーの曲が「トスカ」に。振り付けは「ブロークン・アロー」のが随所に残ってる。彼も大人になったなあ〜、としみじみ思う。世界ジュニアで武史くんと1、2位を分け合ったときから比べて、随分たくましくなった。当たり前のことだけど。
彼もジャンプミスがあり。。。Kiss & Cry ではちょっと複雑な表情。

最終滑走プルシェンコ。
うわ〜。。。こんなにミスするプルくんは初めて見たかも。。。
スタートからジャンプミス、とにかく4回転を跳ぼうとプログラムを組み換え、3回もトライ、3回とも失敗。そのたびに「あぁ〜ぁ!」と叫ぶアナウンサー氏の表情まで想像できて。
結果、ひたすらジャンプを跳ぶためのプログラムになってしまった感があり。4分半が長かった。。。

こんなに各選手ともジャンプミスが続いたということは。氷の状態、あまり良く無かったのかもしれないな。

表彰式。
1位 ヤグ、2位 エルヴィス、3位 ワイス。

三連覇はカート以来とか。ヤグくん、ちょーーーっと複雑な笑顔かなと思うのは気のせいかしら。たぶん満足いく滑りではなかっただろう。。。
兄貴とパパの表彰台は、わたしは素直に嬉しいけど。。(いやほんとは武ちゃんにあがってほしかったけどねん^^;)。

ヤグくんのインタビューを挟み、続いて放送は女子のショートを。

とにかく美栄ちゃんの滑りがすばらしい!! うわーーって、深夜でもつい歓声をあげてしまったほど。
いつもショートで失敗してしまってたそうだけど、今日は完璧、パーフェクトじゃない? この大舞台で、すごいすごい。

2アクセルの後の笑顔、終了後のガッツポーズ。
お客さんも大歓声!! 彼女が日本のYoshieちゃんよ、覚えてね。
Kiss & Cry でも終始笑顔、これがたまらなく素敵。第3グループのせいかちょっとスコアが厳しいかなぁ。

みどりちゃんは、皆を幸せにするスケーターだった。きっと美栄ちゃんも、そうなんじゃないか。きっとそうなる。

明日はフリー。思い切って、のびやかに滑ってね!

美栄ちゃんの印象があまりにつよくて、他の選手へのコメントをつけられません。
放送があったのは、あとは最終グループのみなさんでした。そして、みなさんほぼノーミスの演技。こんなのひさしぶりかも。
ごめん、これだけで許してね。


★エキシビションなど★

今度はじっくりエキシビションなど観てみたので、また徒然にその様子や感想など。
街の風景などは飛ばさせていただいて(^^;。

皆スポットライトやスモークで演出された中での演技です。

女子5位・サラ・ヒューズ。
静かなボーカル曲にのせて。
幼さも残るけれど、まだ14歳とはねぇ。。。この先が楽しみ。

女子4位・バネッサ・ギュスメロリ。
薄い白い袋状の布をすっぽりかぶって登場。
蛹の中でもぞもぞ躍動する感じからふわっと布を脱ぐと、大きな蝶の羽が袖からついた衣装(思わずジュディ・オングを^^;)。音楽は「パピヨン」ということで、なるほど。
いつもながら、この人は力強さを感じます。

女子3位・マリア・ブティルスカヤ
Japan Open でも滑った、カスタネットの音が響く「ハバネラ」。衣装が上半身が黄、下は黒のパンツスタイルで。シルエットがはっきり出て、競技のスカート姿より艶っぽいかも。
かっちりしててかっこよくて、このプログラムは大好き。

ぺア3位・アビトボル&ベルナディス
「マスク・オブ・ゾロ」女性が一人で滑るシーンからはじまり、あっ、と指差した方向からスモークの中男性登場。サーベルで切られた、という設定か、はらりとドレスを脱ぐシーンまであり(^^;。
フランスの選手って、凝った趣向が好きなような気がする。

男子3位・マイケル・ワイス
Tシャツに金色のパンツ、なんと三点倒立からのスタート。ビートの効いた音楽でブレイクダンスまで披露。バックスピンが、ややもがいてる風にも見えてしまって(^^;。
フリーの「カルメン」の曲を男性が使うのは珍しい、と先に書いたけど、終盤に使われてた「闘牛士の歌」なんかは逆に男性のほうが合うかもね。

ペア2位・シェン&ツァオ
ふたりとも白いシャツに黒のパンツスタイル。ゆったりした音楽でしっとり滑ります。だんだんと、ふたりでひとつの世界をつくり出す雰囲気がでてきたなぁ、と思う。相変わらずツイストリフトは高い! このふたりはこれがなくちゃね(^^)。

女子2位・イリナ・スルツカヤ
大人っぽくなったなぁ。。。むかしのはじけるような感じも好きなんだけど。
フリーでは3-3が見られなかったけど、個性をつぶさず、来季も出て来てほしいです。


ここでちょっとインターバル。
みどりちゃんとSAMさんの会話のあと、岳斗くんのショートと、武史くんのフリー、そして武史くんのインタビュー。
SAMさんがストリートで女の子とちょっと踊ってみるシーンも。


男子2位・エルヴィス・ストイコ
四大陸と同じ、ノリノリのナンバー。彼は観客をのせるのが上手いね。
アナウンサー氏「エルヴィス・ストイコという名は、御両親がエルヴィス・ストイコのファンだったことから・・・」をぃをぃをぃ(^^;;。
プレスリーのファン・・・だよね(^_^;。

アイスダンス2位・フーザルポリ&マルガリオ
アラビア風の衣装と音楽(男性の衣装は妙な東洋MIX^^;)。
やはり西欧の方には、オリエンタルな雰囲気は神秘的に感じるんでしょうか。

女子1位・ミシェル・クワン
スパイラルの迫力は流石。ジャンプでこけちゃいましたが。
アンコールはショートプログラムの後半。

演技とはまったく関係ないのだけれども彼女の衣装、年々、肌の露出度や胸の強調が激しくなっていくのは。。。うーん、ちょっとひいてしまう部分が私には有ります。一線を越えちゃったなぁ、って感じが。
セクシークイーンなんてアナ氏に言われてるマリアのほうが、よほど清潔で清清しく思える。私見なので読み流して下さい。

ペア1位・ペトロワ&ティホノフ
音楽は日本語だったら「♪風のように〜」で始まる、男声ボーカルのオペラ曲。『リゴレット』ですね。そして振り付けは思いきりコミカルなもの。衣装も男性はアロハ、女性はホットパンツ。
こんなプログラムをやるカップルとは思って無かったので、ちょっとびっくり。ミスマッチが楽しい? ウケてます。

男子1位・アレクセイ・ヤグディン
フリーの「トスカ」。途中倒れてみせるしぐさなど有り(お茶目だね)「これは本番にはなかったですねぇ」とアナ氏に受けていた。個人的には、ショートのほうを観たかったかなぁ。。。

アイスダンス1位・アニシナ&ペイゼラ
音楽は「ノートルダム・ド・パリ」から。このふたりの演技で“本当に”涙が出たのは、初めてです。グェンダルの表情がかなしくて切なくて。
アンコールの前に客席を何周もする(したらしい)ウェーブが起こってました。

フィナーレ。
まずは男子シングルの選手が真ん中で輪になっているところから始まって。
アップテンポの曲でリズムを取りながら踊り、数人ずつ輪を離れてフライングスピン。し、しかし李くんにプルくん〜、リ、リズム感が。。。(^^;;
こーいう曲は苦手なんだろうか。

そこへ女子シングルの選手が混じってペアになって踊り。はっ、李くんだけ独り身!? か、かあいそう。。。人数たしかに合ってないもんなぁ。。。(見間違いだったらゴメン^^;)
そこへペア、アイスダンスと選手が入って来て、次々にリフト。

あーーーっ! ダンス3位のドロビアツコ&バナガスの演技が放送されなかった!! 観たかったのに。。。
メダリストなのによ、女子は5位から放送したのに。残念でした。やっぱり、ちょ〜っと偏ってるかも。。。


今回、T◎Sの放送姿勢に対しては、全般的には良かったと思います。細かいところでいろいろと一杯あるけれど、それは意見として来季以降に反映してくれたら嬉しいと。。。なので、これから感想と意見を送るつもり。
スポンサーでもないわたしは、番組全体にはこれくらいしかできないだろう。
ただ、解説陣には言いたいことがあるぞ(笑)。仮にもフィギュアの現場にいた、それこそプロフェッショナルなはずの方たちなのだから。ま、個人的なたわごとですが。(アナウンサー氏は別です。彼とてある種ファンの立場ですから、解説陣に思うもどかしさや悲しさは、さほどは無い。ゲストのSAMさんも同様)

小川勝さん、紋切り型の台詞はいい加減聞き飽きてしまいました。同じ台詞を何度繰り返したことか。
例・「今考えられる最高の技術をやりましたね」
上位選手ほとんど全員にこれ言ってりゃ世話ないって。加えてジャンプだけが技術じゃないでしょに。視聴者にさらに偏った見方を与えると思うんだけどなぁ。

伊藤みどりちゃん。。。ごめんなさい。。。。演技者としてのみどりちゃんは今でも大好き、でも解説の才能はまた別の話で。。。無理に端的に話そうとしている姿に悲しみすら覚えます。あ、あのね、日本語になってないのよ。。。

何にせよ、一元的な見方しかできない方々にされる解説、というのは聞いててとてもツライ。。。気持ちが昂ってくるのはわかるのだけれど。

わたしもこんなこと、とても言える人間では無いことはわかっているが、それにしても、ひどいと思ってしまったものはしょうがない。。。きっと何時、どの競技をみても、このひとたちは同じことを言うだろう、と思ってしまって。失礼しました。


ジャンプ偏重がものすごく色濃く出た解説だったと思った。
はじめてフィギュアにふれる人がゼロとは言い切れない放送なんだから、誤解をさらにかさねるような解説はしないほうがいいんじゃないかなぁ。ジャンプは派手だし凄いけれど、魅力はそれだけではないはず。ダイナミックなジャンプが大好きな私が言うんだから余程よ。“表現力”とは、“スローパートでの踊りのこと”ではないでしょお〜(;_;)(偉そうでごめんなさい<(_ _)>)。

うーん、やはり五十嵐文男さんの解説は希有なものなのかもしれない。あれは、世界のほんとにトップで戦って来た人の、そのまた人の大きさゆえのものなのかしら。(あ、みどりちゃんは、彼女は純粋な競技者なんだと思う。分析と解説をつける人では無く、生っ粋の、競技者。だからジャンプで倒れたら悲鳴もあげるよ)
佐藤有香ちゃんも、彼女はジャンプだけが突出していたわけではなくて、スケートの上手さで戦った選手だけに、スケートそのものの質についての解説など、奥深いものがあると思う。。。

ま、ともかく、99-00シーズンもそろそろ終りを迎えるわけです。来季に向かって、よりいっそうの選手達の飛躍を願って!!



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