−DOSC杯−
(01/08/06−08/08/at Ice Arena Shin-Matsudo)

やっぱり今季スタート! 戻ってきました[私的]スケートシーン。


08/08

心では思っていても、やはりシーズンオフはオフ。身近に大会が無いと、なんとなくスケートシーンからは遠ざかっているような感覚の今日この頃だったりしたのだけれど。

「始まったんだぜぇいっ!!」っとばかりに、がしがしと新松戸まで赴く。

到着は午後3時半頃。
受付を済ませたが、なんとプログラムがもう無いとか。あーん(T_T)。
昨年は今ごろの時間でもあったのに。ぐすぐすぐす。仕方ない。遅く来た私がいかんのだ。

暖を取りにか、入り口近くに立っていたRさんを外から見つけて、ご一緒させてもらった。
ウールのカーディガンとコートをディパックから引っ張り出して羽織り、草履を脱いで分厚い靴下とスニーカーに履き替える。
う、ココで既にけっこう寒い(笑)。今日は外もそんなに強い陽射しじゃないから、ギャップもあまり無い代わりにリンク内も充分冷えている。

目の前で、写真撮影か歓談か、固まっている若者たちの中に、一際目立つ茶髪青年・・・・・・・・おわぁっ!
そーしくんでした(^^;。
まだ、ラフなかっこ。

リンクは、選手権b女子クラス、第一グループのウォーミングアップ中。
『う、しまった。選手権aクラス、見逃しちゃったあぁ(がっくし)』

リンクサイド(と言うのかフェンス際と言うのか)のパイプ椅子に座って、プログラムを見せてもらいながら、ちょっと様子を聞いた。
あ、今年は顔写真が載ってない。残念。
さすがに新松戸の選手たちだけは、それぞれ名前入りで扉のページを飾っている。

級制限の無いIクラス(23歳以上)の出場者に、マスターズで拝見した人の名前を発見して驚く。
あぁ〜、出てたんだ。。。そうか。観たかった。

選手権aは、鈴木明子ちゃんが凄く良かった、とのこと。
「きれいにまとまってて、どこに出しても恥ずかしくない感じ」
そっかぁ。観たかった。
あ、佐野緑ちゃんも出てたんだ。観たかったあ。全部、遅く来た私が悪い(-_-;。

そうこうするうちに、競技がスタートする。
曲名がわからない、っていうのはもどかしい気分になるのだけれど、仕方が無いよね。
『カルメン』(もしくはスパニッシュ系)と、中国系の曲がなんとなく多い気がする。

応援している長谷部文ちゃんが、3番目に登場。
濃い青色の衣装で、顔立ちも随分大人っぽくなったような。 ぎゅんぎゅんのスピードと勢いは健在で、彼女らしい、と嬉しくなるけれど、ジャンプが今ひとつ決まらず。

うーん、8月だもんなぁ……。
途中ちょっと失速したかもしれない。ちょーーーっと、残念だ。
だけどまた今シーズン、元気な姿を見られるのはとても嬉しい。秋に向かって、がんばれがんばれ。

第二グループは、トップに若松詩子ちゃん。
薄い水色のきれいな衣装で、首周りとスカートがシースルーになっている。そして新しいプログラム。

スタートしてしばらく、片足を掴んだ美しいスピンで場内から拍手。
ほんと、見惚れるくらいきれい。
思わずはぅ〜〜っ・・・と、溜息をついて見詰めてしまった。

けど。
ここからの展開が・・・んーーーー、う〜〜〜〜〜ん。

ジャンプの失敗は、この時期仕方が無いと思う。
けど、そうじゃなくて、感動や今後の期待感があまり、起こらなくて。

なんだか、音楽もプログラムも、いまひとつ詩ちゃんには合ってないんじゃないかなー、なんて・・・生意気にも考えてしまって(きゃああ、すみません! あくまで私的には、ですから、ゴメンナサイ)。
平坦で、盛り上がりや個性に欠ける、という感が………うーん。もちろん、手の動きもスピンもとってもきれいなんだけど。

でもまだ、これから自分のものにしていく時期だから。
とりあえず、今日はそう思っておこう。
次に観るときには、ね。うん。

ラスト滑走は荒井万里絵ちゃん。
赤と黒の衣装で、一目で「あ、スパニッシュ」とわかる。
スタートから音楽は力強いフラメンコのサパテアード、カルメンも入っていたかな?(覚え違いだったらごめんなさい!)

踊りがとっても上手くなっていた!
そして、顔の表情も雰囲気作りも。ただ大人っぽくなった、っていうんじゃなくて、曲調の表現の仕方が、しっかり自分のものになってきている、という感じがして。
感嘆して見守る。はー、オリンピックのときは、16歳だっけ? 感無量。。。

私的ナンバー・ワンは、最後から2番目に滑った浜村理絵ちゃん。
とにかく、素晴らしく手に表情があったのだ。
ただ踊りがやわらかい、というのではなくて、手が、何かを語っている。風に、見えた。


女子の競技中に、また何人かの方と合流。
「今年は去年より観客少ないかも」。そうかもしれない。
去年、立って観てたもん。

Aさん持参の、お馴染みメグマニアズの「セキメグム小旗」を2本受け取る。
何気に日の丸とカナダ国旗のついたものを手にしたのは、タダの偶然(笑)。

これがホントによくできてるんだ〜(^^)。
しっかりしててデザインも可愛い。
思わず、今季は「タケシホンダ」仕様をつくるか、と一瞬頭を掠めるも、不器用なわたしには到底ムリです(^^;。

整氷の後、男子Aクラス。
プログラムには7人の名前が載っているのに、ウォームアップでリンクに出ているのは5人。
選手紹介の中で、2名の棄権を知らされる。
怪我じゃないといいんだけどな。。。岸本一美くんも棄権なのか。残念。

鳥居拓史くん、あ、昨年全日本ノービスで観た!
あの時すごいスピードでぐいぐい走って、爆発力と生命力を感じた選手だ。
今日はその爆発力はなりを潜めている。大きくなった分、おとなしくなったのかなぁ……。
ふーむ。頑張ってココを超えて、いい選手になって欲しい。

中川雄介くんが、なかなかに踊る。

最終滑走が本田瑞希くん、実は密かに郷里の星。
同県人のAさんとひとしきり、ローカル話で盛り上がる。(どこの高校にあがったとか・・・校名でわかってしまうあたりが/笑)

「“本田くーん”って言えるよ!」と掛け声を促されるも(^^;、つい引っ掛かってしまって呼べなかった。ゴメンネ。
「がんばれ!」は大きな声で言ったよ。
かなり緊張していたのかな? そんな風な滑りに見えました。



整氷は入らず、そのまま選手権男子クラスへ。
私的には、今日は胃が痛くなる要素は無いのだけれど、やっぱりドキドキしてくる。
流石、ウォーミングアップから「風」が違う。

先陣を切って田中総司くん登場。
青紫の衣装で、去年と同じプログラムかな? オリンピックファンファーレ、だっけ。

しかし出だしからジャンプが全然決まらない〜。
途中、何度も取り返そうとしたみたいだったけど、後半明らかに息切れ。
笑ってる場合じゃないぞー(^o^;

第一グループの最後が関徳武くん。
がんばって〜、と旗を振る。
プログラムは去年と同じ、『カルメン』。

3アクセルもうちょい! 惜しい。総じてジャンプは今ひとつ、でも線のきれいさは健在だ。
中盤、ぐっと背を反らせたイナ・バウアーでたくさん拍手をもらっていた。

武史くんのイーグルは最高だが、メグくんのイナ・バウアーも絶品である。と、思う。

そして第二グループ。もうこれでほんとに大会が終わってしまう。

まずは竹内洋輔くんが、迷彩柄のTシャツ風とディープグリーンのパンツで登場。
(きっとこれは試合用の衣装じゃないだろう)
注目の『ターザン』。

スタートの一瞬、曲が同じせいか、昨シーズンの李くんの姿が浮かんだ。
新松戸の生徒たちだろう、子供たちの声援がすごい。
でもって、プログラム内容もすごい。

とにかくハード、パワフル、じっとしている時間が無い。上半身だけ、というんじゃなくて、全身で駆け抜ける。
おまけに中身に、びっくり! ゴリラのように胸元をドンドン叩いたり、象なのかライオンなのかジャングル大行進の様相も呈し、うっひゃあ、竹内くんってこんなのやるんだぁ!

この感覚を引っ張り出した振付師、流石に伊達じゃないですね。
多分にヤグディンを髣髴とさせるシーンがあるのも成る程、ということか。

ジャンプ、パンクもあったが3アクセル+3トゥが入った。
こちらの調整は、これから仕上げていくのだろう。

終盤、顔をぐあっと歪めていたのがやけに印象に残った。それだけ苦しいプログラムなんだ。
「すっごい……ハード……」終わった瞬間、思わず零れたつぶやき。周囲の皆も同意してくれる。
目が、離せなかった。思いっ切り見直しました、竹内くん、といったら失礼だろうか。さらに、ということで、ネ。

そして“すっごい”はここで終わらなかった。

岩本英嗣くん。
上が黒ベースに銀色、下は靴カバーまで銀の衣装。片方の肩から銀色が伸びて、片手だけ黒く長い手袋。
ちょっとちょっと、立ってポーズとってるだけでやたらとかっこいいんですけど。

音楽は、十数年前だったらテクノポップの範疇にあったかも、ってそんな感じの現代風の音楽。
ビートの効いたリズムに、身体を自然に馴染ませる。

ボールを片手で投げ上げて受け取ったり、ダンサーが小気味良く遊んでるようにも見えて。スタイリッシュでワイルド!
目線の移動が実に自然で、まったくムリを感じないのよ。
んでもって、めちゃくちゃかっこいいんだ。

再び、見惚れた。
うわちょっと、マジですか。
今日のラインナップ、この二人は別格だ。ええもん観せてもらいましたぁ。

他の選手との違いは何より、二人とも足捌きに不安が無い。
体つきも、随分均整がとれてきてませんか? スマートで尚且つ、男っぽい。

最終滑走は、佐々木亮輔くん。
直前に英嗣くんを観てしまったので、ああやっぱりまだ華奢で少年ぽいな、と思う。
まだこれから伸び盛りの選手、だよね。
ジャンプは割と決まっていたでしょうか。プレゼンもけっこう出てる。

他選手のいい演技に引っ張られて、いい演技が出来る。
この場合がそうだと言うのではなくて、でもそういうことってあるよな、と何故だか唐突に思い浮かんた。


表彰式と閉会式。
凄く気になる順位。あ、と思いついて、せいいちさんのところに結果を覗かせてもらいにいく。
しっかりパソコンでマトリクスの管理までしていて、素晴らしい。いつもありがと。ちょっとだけ覗かせてください。

1位、竹内くん。2位、英嗣くん。
3位が・・・わ、メグくんじゃないか!
表彰台。良かったね!

皆に急いで知らせて喜ぶ。
4位は亮輔くん、5位が総司くんだった。

表彰式の準備を待つ間、メグくんが応援の御礼にきてくれた。(いい青年だ・・・涙)
この場に来れなかった人たちのメッセージを伝えているのを後ろで見守りながら、なんて素敵な関係なんだろう、としみじみ思う。
押し付けるでもなく、純粋に。。。
いいなぁ、と。

リンクの上では、選手たちがふざけている。
みんなすごい楽しそう。
4位以下でも、この場に残っている選手は表彰台の横に並んで、賞状を受け取る。

選手権b女子は、
1位・詩子ちゃん。2位・理絵ちゃん。3位・万里絵ちゃん。
選手権aのほうは、鈴木明子ちゃんの優勝だった(かえすがえすも、観たかった)。



閉会式へと移るリンクを後にして、駅に向かう。
せっかくだからご飯食べましょう、と近くの居酒屋に入って。

四方山話に花が咲く。ローカルネタから世界まで。

いよいよ今季、始まったんだなぁ、と、しっかりはっきり実感できた。
そろそろスケートモードに、身体を戻そう。

彼の君も、今頃ショーの準備中かな?? なんて思いつつ。
大きなシーズンが、始まる。


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