−PRINCE ICE WORLD−
伊藤みどりの
スケーターズ・テレビジョン
(01/04/28−05/06/at Shin-Yokohama Prince Hotel Skate Center)

もしもスケーターが、テレビ局をつくったら?


05/06

本日が最終日、しかも千秋楽の回を観に行った。

新横浜の駅は今日もごったがえし、アリーナで何かイベントがあるらしい。
「チケットありませんか」の紙を持ってホームに立ってる女の子。
まさかアイスショーのではない・・・よね。(ジャニーズか何かのコンサートだったみたい。そう言えば去年も・・・)

スケートセンター前には、何人も人が溜まっている。
大きい花束を抱えた人もいる。花束、買いそびれちゃったのだけど、無理しても買ってきたほうが良かったかなぁ。。。
などと思いつつふと見ると、おおお、満知子先生〜! 関係者と思しき方々と、何やらお話をしてらっしゃいます。

気にはなるがとりあえず、まずはチケット購入。当日券自由席。
待ち合わせよりもちょっと早めに着いたので、ついでに席も確保しておこうと中に入る。
西武ライオンズのマスコットぬいぐるみが、何故か階段でお出迎え。
まだ30分以上時間があるんだけど・・・けっこう埋まっている。

それでも二人分だからなんとかなるもの。
4列目のほぼ中央にふたつ並んだ空席発見。ラッキー♪
左右の人に確認して、鞄とコートを置く。よしよし、ともかくこれで一安心。

※スタンドの4列目、とは最後列なのだけど。
このリンク、実はこの位置が一番観やすいんじゃないかと思っている。
特にこういうショーなんかは、全体がすっきり見えるでしょ。おまけに真ん中(^^)。いぇい。

販売コーナーでパンフレットを買う。
う〜ん、今年はグッズ関係があまり無い。。。本が何冊かとWorld Figure Skatingと、プリンスチームのバッジ。
みどりちゃんの写真集もある(サイン入りを持ってるもんね^^)。
ファイナルで買いそびれた、シューズのストラップが欲しかったんだけどな。残念。
入り口に戻って t ちゃんと合流。

はっ・・・あ、あれはしーちゃんじゃないか!
荒川静香ちゃんが立っていた。
こうしてみると普通の女子大生・・・にはやっぱり見えない。後姿もかっこいいよー。
お尻の位置が全然違う(^_^;。スポーツ選手! って感じ。
笑ってる顔が可愛いなぁ(ぜひ氷上でも! と、つい^^;)。

しーちゃんだけじゃない、その歩道の一角はスケート選手だらけだった。
佐野緑ちゃんだぁ。あれは岡本くんだろうか、新横の選手らしき人が何人も。顔は絶対見覚えのある男の子たち。
やっぱりちょーっと、違うんだなぁ・・・そう思って見るせいかしら(笑)。

入り口を入ると、両脇に花輪が飾ってある。やはり「みどりちゃんへ」っていうのが一番多い。
その中に、送り主「恩田美栄 中野友加里」というのがあった!
東海クラブのは別にちゃんとあるのよ。
なるほど、この二人は個人名なのか。観に来たりしないのかなぁ(名古屋公演もあるはずだから、行くとしたらそっちかな)。

今年も「誠一くんへ」発見。
そして「大島淳 大ファン一同」なるものが! おお〜。
花輪は無理でも、花束はやはり準備すべきであったか。競技会ではない、というそのことだけで、影を潜めていた(?)わたしのミーハー心は刺激される。うえん、しかしもう仕方が無いのよぅ。

また機会があるさ、と自分を慰めつつ、席についてプログラムをめくる。
今回は、演目に出演者の名前も入っていて嬉しい。
場内が暗くなって、いよいよ始まり!


正面の大スクリーンに、みどりちゃんの顔が映る。
「21世紀、BSデジタルの時代になり、テレビのチャンネルも爆発的に増えた。もしもスケーターがテレビ局をつくったら・・・」そんな説明がなされる。
みどりちゃん、何やら銀色の未来ちっくな(?)コスチュームで、CGと合成して宇宙船内に浮いているような映像。う、ちょっと困った(^^;。

今回は、さまざまなテレビ番組を氷上で観せる、というコンセプトのよう。
少々ズレたお笑いトークは、ご愛嬌。主役はスクリーンじゃなくってリンクの上だもんね。

☆オープニング
まずは出演者全員が出てきて始まるよ! のご挨拶。
群舞は皆銀色のコスチューム、頭にはヘルメットのようなものが・・・(う〜ん^^;)。
ぐるっとリンクを周回するひとりひとりの顔をじぃっと見る、なかなか個人の判別がつかないんだよね。。。あ、横谷花絵ちゃん発見!
やった、ちょっと嬉しくなる。

やがて、順に主要キャストの名前が呼ばれ、幕の間から登場。
八木沼純子ちゃん、鍵山正和くん、松村充さん。佐藤さん&高橋さんのアイスダンスカップル、レオノワ&コワルコ、そして今回のスペシャルゲスト、ヨゼフ・サボフチック!
初めてだよ、彼をしっかり観るのは。もうほとんど、記憶に残っていなかった(サラエボ五輪ですから・・・当時はハミルトンが大好きだったので^^)。

そして最後に「伊藤みどりさんです!」でみどりちゃん登場。
ソロ演技、『MISS OTISREGRETS』


スクリーンにはキャスターに扮したみどりちゃん、「スケーターズ・テレビジョンが開局しました」とニュースを告げる。
(以後、第一部はこのスタイルで続くのだが・・・。そんなことやってていいのかみどりちゃん、というかみどりちゃんにこんなことさせないで、いやしかしやっぱりみどりちゃんしかできないだろうなぁ。。。心中複雑になりましたわ^^;)

♯それは何故か。あの、その、強いて例えるなら、ちょっと頑張り過ぎてはずしちゃった日曜お昼のN○Kお笑い番組、って風情だったのよ・・・あ、あはははは(^_^; ゴメンナサイ。。。

開局記念番組第1弾、
☆スケーターズ ミュージック
歌は世に連れ世は歌に連れ、流行歌を順にプリンスチームの群舞で辿ります。

まずは『プレスリー・メドレー』!

長いもみあげも鮮やかに、白のプレスリー・ルック(もちろんパンタロン&長袖フリンジ付き)て飛び出し、スタンドマイクでがんがんに歌う“マネ”をするのは、この方しかいません、大島淳くん!
いやんもう、のっけから真打登場!?(笑)

手拍子をしたいけど競技会と違ってなかなかついてきてはくれないので、ひとり拍子を取る感じで。笑ったぞー。

『ボーイハント』『君だけに愛を』
グループサウンズにはまだ足りないんだ、年齢が(笑)。
「ジュリー!」とか叫んであげたら、もっとリアルだっただろうか。失神する女の子役もいたりして。

フォークソングも流行りました。
『神田川』by かぐや姫。
♪あなたは、もおぉ、わすれたかしら〜
半纏姿で木の桶を持ち、赤いマフラーももちろん登場。演じるのは戸谷香さんと小泉仁くん。
好き嫌いはあるでしょう、しかしこーいうのも好きだな、わたし・・・(笑)。

歌とテレビ、欠かせないのはアイドルの存在。
『プレイバックPart2』
きゃー、百恵ちゃーん(本人が出ているわけでは勿論無い。作り手の世代、か!?)。
皮ジャンに皮のミニスカート、といういでたちで女性陣が滑る。

そして『モーニング娘。メドレー』
あらあら、百恵ちゃんからモー娘に飛んじゃったよ。。。
最後は氷上パラパラで締め。


再びスクリーン。
☆スケーターズ ドキュメンタリー
ショーを作り上げるまでの映像を、少しだけ流してくれる。
稽古場の映像、群舞の振り付けを練習しているところ。こういうの、もっと見せてくれると嬉しいな。

真剣な練習を経て、出来あがったもの。

『Big Spender』、八木沼純子ちゃん。
黒が基調、スカートのプリーツの中が鮮やかなピンク、という衣装でちょっとセクシーな演技。
じゅんじゅん、アマチュアのときは人気先行、って感が無きにしもあらずだったような気がするけれど(何せ「フィギュア界のゴクミ」だ^^;)、ショーでの演技は雰囲気があってずっといい感じだと思う。
ジャンプでこけちゃったのはご愛嬌。楽日なんで力入っちゃった?

鍵山正和くん『JUST PUSH PLAY』
つやつや光る素材の、Tシャツ風とパンツ。スタート時、幕前で壁によりかかってリズムをとってるのが、何故か笑いを誘う(なんで?^^;)。
彼って、もっと爆発して力強かったような気がするんだけど。でも、懐かしくて嬉しい。

佐藤さん&高橋さん『カルメン』
じっと見入る。重厚。

ここ最近のダンスのような、派手なリフトは無い、ことさらドラマティックな振り付けでもない。
しかし氷上に表されたのは、紛れも無くドラマティックなカルメンの物語。
じわぁっと、味わい深く。
欲を言えば、ちょっと長すぎたでしょうか?
もう少しコンパクトに纏めたほうが、より感動が凝縮されるかもしれない。


☆スケーターズ ニュース
泥棒が増えてます、戸締りはしっかりと、と語るみどりちゃんのポケットから何かが抜き取られる様子がスクリーンに映る。

プリンスチームで『剣の舞』。
ここはもう、ショートトラック出身・松橋浩幸さん&新海俊清さん、このお二方の真骨頂!
超クラシカルな泥棒と制服きりりの警官に扮し、追いつ追われつの大競争。
ものすごい急カーブ、ほとんど氷と接触せんばかりの傾斜姿勢でぎゅ〜〜〜っと回る! 速い速い!

その周囲ではやっぱり警官に扮したスケーターたちが、網だの衝立だの何だの、さまざまな道具を駆使して泥棒を捕えんとするも、さらりとかわされて散々な目に。
しかし婦警役の衣装、ほとんど「ミニスカポリス」だわぁ。

そしてここで登場、恒例「火の輪くぐり」!
ショートトラックのブレードでどうやってジャンプするのか、未だにわからない。
ホッケー靴にスティック抱えた人物まで登場、とにかく場内笑いに包まれ、とことん楽しいプログラムでした。

続いて暗闇で氷上にパッとセットが置かれる。
大島淳くん&薄田隆哉くんのゴールデンコンビで『ピンクパンサー』。

どうやらここは美術館、中央には大っきなピンクのダイヤモンド、彫刻なんかも置かれている。
薄田くんはコートを着た刑事役(というより警部・・・補、って感じか)、ダイヤの警備をしているらしい。なんだかとぼけて頼り無さそうな感じ、いい雰囲気出てる〜。

椅子に座って新聞を読みふけっていると、そこに盗賊大島くん登場(かっこいい黒のスーツ)。なんとスタンドからロープにて! ひゅる〜ん。

いっこうに気付かない刑事を尻目に、そっとダイヤに近づいて触れると・・・・・・ジリリリリ!! お決まりですが防犯ベル!
慌てて隠れる、刑事はびっくりして辺りを探しまわるが見つからない。すぐ後ろをついて歩いてマネしたりしてるのにー。

ここで客席の子供たち「後ろ!」「下!」。
とにかく刑事さんに教えようと、大声で叫んでるのだ。密かにドリフを連想するわたくし(はは)。
シーーっ、静かに! 口に指を立てて子供たちに応える大島くん。
子供たちを引き摺りこんで夢中にさせるお二方の演技力、素晴らしいわ。

とうとう見つかってしまい、さぁ始まるぞ、追いかけっこが。
こういうシチュエーションは、たいがい刑事のほうがいいようにあしらわれちゃいます。盗賊は彫刻の曲線美にうっとりしたりと、半分遊びながら逃げる逃げる。
ああ〜、しかしとうとう刑事の手が盗賊の手にかかる、とそのまま腰に手が回って、スロウジャ〜ンプ!!

宙を舞う大島くん。場内大受け!

ラストは捕まってしまった盗賊が数秒で刑事と入れ替わるマジックのオマケ付き。
いや〜、楽しかった。(おかげでこの項、妙に長〜くなっちゃった^^;)

☆海外トピックス
スクリーンでは「海外の有名なスケーターが来日しました」と言うみどりちゃん。
ここはじっくりと、観賞タイム。

ヨゼフ・サボフチックさんのソロ演技。
友達から「応援してきて」と言われていたので「ひゅーひゅー」と大声を出す。大きな拍手。
ダークカラーのTシャツにパンツ、ラフな姿。ゆったりとした音楽で。

変形アクセルジャンプの高いこと!
そして見事な伸身のバックフリップ。
もちろんジャンプだけではなく、その滑りが、ひと蹴りが全然違うなぁ・・・と。

エレナ・レオノワ&アンドレ・コワルコ。
世界プロフィギュアのチャンピオン。
赤い中国風の衣装、音楽もそれ風。思わずサラ&ステファンの「NINJA」が頭をよぎったのは内緒の話(笑)。
リフトのバリエーションが凄かった。

☆新世紀宇宙の旅
銀河鉄道に乗って宇宙旅行にでかけよう!
というわけで『銀河鉄道999』。
金色の衣装でプリンスチームの群舞。

うーむ、スピードスケーターのスピードは違うなぁ。すぐわかる。こんなところでも大活躍のふたり。
そして宇宙に関係ある曲が続きます。

『FLY ME TO THE MOON』(この曲大好きなんだけど! ボーカル無しのアレンジでした)
『アクエリアス』『夜空ノムコウ』
再び最後は『銀河鉄道999』で。

☆スペシャル
みどりちゃん、2度目の登場、ソロ演技。 『STEAL YOUR HEART』
珍しく、ラテン風の音楽でセクシー系のプログラム。
パンフレットには「苦手だったラテン系の曲を使ったりして、自分なりに小さなチャレンジをしている」とのインタビューが載っていた。

スピードはやっぱりケタ違い。全盛期より劣っているのは当然なのに。
客席と幕で区切られたリンクはかなり狭いはずだけど、その空間を風のように駆け抜ける。
そして3トゥ+3トゥのコンビネーション。ふわりと着地。
あああ、現役女子選手、未だみどりちゃんに追いついてないよ。。。

幕前、シルエットでフィニッシュ。

☆ミニフィナーレ
プリンスチームで『翼をください』。
ワンコーラス終わったところで音楽が消え、出演者が二番を歌う。
真中に輪になって客席を向いて。

歌がもっと、場内に響き渡るほどだったら、良かったな。お腹の底から。
ちょっと中途半端で、こちらもくすぐったいような恥ずかしいような、困った気分になる。
もちろん、彼らは歌手でもミュージカル役者でもなくて、スケーターなんだけど。

だけど、ショーとしてこういう演出にするなら、そこまで徹底してくれたら、良かったのにな、と。
こんな勝手を言う観客を、有無を言わせずねじふせちゃうくらいの、この場合なら圧倒的な歌を。

一瞬、エンターテインメントとしての、総合的な質にまで思いが飛んだ。
(舞台上がりの言うことは、妙なとこウルサイね^^;。すんません)

これにて第一部、終了。


休憩時間。
「○○シーワールド」からのコマーシャルで、本物のペンギンが2羽、氷の上をペタペタペタ。おっきいのとちっちゃいの。
ご挨拶の後、じきにリンクの上から連れ出されちゃいましたが、ペンギンくんたち氷の上のほうが気持ちいいのか、ふんばって抵抗していた。
ダメだってば、ザンボが走ってくるんだから(笑)。

コーヒーを買い、 t ちゃんと話しながら辺りを見回すと、おおっ!?
斜め下、スタンドよりさらに一段下がったリンク際の席に、さっき入り口前でみかけた男子選手たちがかたまって座ってる。なるほど、そこは関係者席なのね?
若い男の子たち、どんなことを考えながらショーを観てるんだろう。
(ついでに、しーちゃんたちはどこにいるんだろ/笑)


第二部。
ミニオープニング☆は 『Dancing in the dark』。
リンク上は暗いまま、蛍光色の衣装でプリンスチームの群舞。

続いて
未来への招待☆

スクリーンには八木沼じゅんじゅんのインタビューが映る。
その後、本人が青い衣装の上に白の透けるベスト様のものを羽織って登場、しばらくソロで滑る。
『O Verona』

そこへ銀色スーツの大島くん&薄田くんが加わって、三人での演技。
二人揃ってバックフリップ! は、このときだったかしら?(少々記憶が^^;。違ってたらスミマセン)

スーツのマントをはずし、じゅんじゅんも羽織っていたものを脱いでなびかせながら滑る。
う〜ん、大人の雰囲気。このムードで第二部は進むのかな。

と、思いきや。

みどりちゃんと一緒!☆
ずでっ。
ひっくり返りました、思わず。
い、いいのか、みどりちゃん、いいのか、こんなことで。いや、いいのか。いいんだろう、な・・・。
泣き笑いしながら t ちゃんと顔を見合わせる。

大きなおもちゃ箱からおもちゃたちが飛び出してきて・・・という趣向。
音楽は「バレエ組曲・くるみ割り人形」から、
『小序曲』『コンペイトウの精の踊り』『行進曲』『花のワルツ』

ピエロ、背中にゼンマイをしょった女の子、兵隊さん。
みんな、お人形なのね。このあたりは子供向けの演出。

ここでようやく、森山直樹くん発見!
群舞に混じるとわからないんだよね。『行進曲』で、ちょうど目の前でこちらを向いてくれてたから。
初々しい笑顔だ。心がほころぶ。

彼を初めて認識したのは、福岡での全日本。
フリー演技中に転倒して負傷、氷上でうずくまってしばらく動けなかった。
拍手と「がんばれ!」の声に起き上がり、最後まで演技をした後、再び倒れ込んだ、その姿を。まだ、覚えている。

非常に個性的な、独特のプレゼンテーションの持ち主で、だから群舞だけではもったいないなぁ、と思うのだけれど。
まだここでは1年生だものね。今後の展開を注目。
パンフレットの写真は、びっくりするくらい(失礼)爽やかな笑顔(^^)。

このあたりで、けっこう顔の識別が出来てきた。
鈴木誠ちゃんに川越正大くん、ふたりの笑顔も実にいい!
つい個人個人を追ってしまって、全体像を掴めなかったの巻(^^;。

やがて場内が薄暗くなり、「おもちゃを使っておもしろいものを見せてくれます」といった感じのアナウンス。
プロジャグラー、アレクサンダー・ピスメンニさん登場。

さて、パンフレットを購入した人なら、誰もが思ったであろう。
「これは一体いつの写真なの〜!?(笑)」

濃い色の髪を後ろで束ね、氷上ジャグリングを披露する若い男性の写真は白黒。
そして今目の前に現れたのは・・・。見事な銀髪を同じように後ろで束ねた、写真よりもかなり年齢を重ねた、しぶいおじ様でした。

赤いTシャツ、黒のパンツと、これまたラフな格好で。
新体操のクラブのようなものを何本も操ったり、薄い円盤を客席めがけて投げてはすうっと戻ってくるのを受け止めたり。
もちろん全部、スケートを滑りながら。

手具の数が増えて、難度が増せば増すほど、「こんなのは小手調べというものだよ」といった風情のピスメンニ氏。

唸らされました。スゴイ。

最後はトトロのエンディングテーマ、『さんぽ』。
お人形たち全員集合、客席に入って子供に「一緒に歌おう」とマイクを向ける。
マイクは無くても、一緒に歌っちゃった(^^)。

スケーターズ ワールド☆
再び、海外ゲストの演技。これだけは曲名がパンフレットに載っていないの・・・残念。

サボフチックさん、第一部と同じTシャツとパンツ。今度はちょっとリズミカルな音楽。
とにかくこの人のバックフリップは「美しい」の一言。
思わず「伸身」とつけてしまったのはその為。きれいな弧を描いて、ランディング後もすぅ〜っと流れる。
2回もやってくれました。
♯衣装、実は第一部とは違っていたそうです。。。きゃー、ごめんなさい〜!! SFさん、ご指摘ありがとうございました! いや、面目無い(汗^^;)。

レオノワ&コワルコ、なんで登場の音楽が「カチューシャ」なのよ。演技と関係無いじゃんか(^^;。
(海外で日本選手の登場に、場の雰囲気に関係無く「さくらさくら」を流すようなもの)

プロならではのアクロバティックな動きが多く、見惚れました。
リフトでは歓声もひときわ高く。


スケーターズ ドラマ −世界名作劇場−☆
スクリーンにはセピア色の並木道。
向こうから歩いてくるコート姿の女性は・・・みどりちゃん・・・。
そして手前からは同じくコートを着た男性の後姿が。すれ違いざま、ふたりは見詰め合う。。。
こ、困った、マジ困った。いや、いいんだけど。

『第三の男』松村充さん、西田美和さん。
ようやく松村さんの登場!(ずっと待ってたの〜)

ポップコーンとジュースを抱えて、デート中のふたり。
やがて並べてある椅子に座って、ビーーーっと開演ベル。
スクリーンには懐かしい秒読みの映像が浮かんで、これから映画が始まります。

『Lady is a trump』『I wanna be loved by you』
プリンスチームの群舞。

『007メドレー』、これはかっこよかった!
鍵山くんに誠一くん、花絵ちゃん、川崎由紀子ちゃん、大石昌代ちゃんと、5人でパワフルなスケーティング。
ジャンプも結構跳んでいた(メンバーを見れば・・・なるほど)。
誠一くん、プリンスチームに入ってすぐの頃は、トリプルアクセルも跳んでくれてたそうなんだけど・・・もう観られませんかね?^^;)

がらりとムードを変えて『サマータイム』。
佐藤さん&高橋さんを中心に、3カップルで大人のダンス。

『シェルブールの雨傘』。
女性陣が長いドレスで、傘をさしての演技。
閉じた傘を持ったままのジャンプには、思わずみどりちゃんのEXを連想。(このシーンでは、当然ながらシングルアクセルでした)

『タイタニック』。
薄田隆哉くんとカレン・デービスちゃん・・・じゃなくってカレン薄田さんのペアを中心に。プリンスチームが青い長い布を持って、海を表現するような雰囲気。
(カレンちゃんと薄田くん、ご結婚された・・・・・の、かな?)

そしてラスト、ドレスとスーツに着替えた松村さんと西田さんが、ふっとよりそってシルエットになって。。。

スケーターズ テレビジョン スペシャル☆
Japan Openの映像が、スクリーンに映る。
みどりちゃん、3度目のソロ演技は『ロミオとジュリエット』。
そう、Japan Openでの、IFプログラム。

初々しく、可愛らしい。
ジュリエット本人、というよりも、舞踏会を想像して心踊らせる幼い少女のようだ。
ファーストジャンプはトリプルアクセル・・・の訳は無い。流れのあるダブルアクセル。

つい数カ月前に観た、息詰まるような鋭さは無い。
きれいにまとまった、ショーのための『ロミオとジュリエット』。
あの集中力は、競技会でなければ、保てないだろう。というより、ショーには逆に必要の無い、針の先端のような雰囲気。

だけど何故だかこのプログラム、Japan Openのときのほうが、より心にぐっとくるものがあったな。。。それは、仕方が無いこと。

演技はとても良かった。みどりちゃんはやっぱりみどりちゃん。大好き。

最後のポーズを解いて幕の後ろに下がるとき、素に戻って「ども、ども、ども」なんて感じであちこちお辞儀しながら帰っていったのが、妙に可愛かった。
なんだか今日は「素」に戻るみどりちゃんを、よく見てるような気がする。
演技は3つだけなのに。なんでだろう。


そしてとうとう、
フィナーレ☆!!

プリンス・オールスターズが、次々に出てきます。
女性陣のコスチュームには、もちろん宝塚ばりの大きな羽根。(なんだってこうなっちゃうんだろ? いや、真面目に)

ふと見ると、ずっと上段の、観客席じゃないところで、ライオンズのマスコットぬいぐるみが飛び跳ねながら手を叩いてた。
いままで何処にいたの〜?

オープニング同様、主要キャストが名前を呼ばれ、最後にみどりちゃんが一番大きな羽根をしょって、登場。
ひとしきりの群舞の後、手を振りながらしばらくリンクを周回してくれる。

これは花束タイムでもあるのです。
リンクサイドに降りて、花束やプレゼントを手渡せる。
t ちゃんもヨゼフ氏に花束を、と降りていったのだが・・・。

後に語ったところによると「なんて言って呼びとめたらいいの?」。た、確かに。
「ヨゼ〜フ!」とか・・・「サボちゃ〜〜〜ん!」は気付かないだろう、とか・・・。
けっこう、難しいのね・・・(^^;

大きな花束を抱えた子供たちが何人もいたのだが、結局渡せなかった子の姿も。。。
一度、アンコールで出てきてくれたのだけど、周回はせずにそのまま引っ込んでいきました。

やがて場内が明るくなる。



近くのお店でちょっとお茶を飲んでから、新横浜の駅に向かう。
オリンピックや、来季の話をしながら・・・。

駅前には、何故かまたスケーターくんたちが溜まっていた。
君たち、何をしているの? ちょっとそこ、場所が悪いと思うよ(たまたま・・・パチンコ屋の前^^;)。


ショーを観ながら、徒然に考えたことなど。
ただ楽しくって観ていた去年とは、また観方も変わった、と自分で思いつつ。。。

まずは何より大島くん! ですね(笑)。
ますます磨きがかかったような、まばゆいばかりのその笑顔、メガトン級の破壊力。キラーン☆!!

群舞であってもすぐにわかる、ダンスのキレ・決めがまるで違う。
武史くんとはまた別の、プロフェッショナルの魅力。
さすがです、素晴らしい。(ううう、つくづく花束持っていけば良かったよ/笑)

と同時に、他のメンバーの皆さんも、ダンス技術をもっと磨こう! と思ったり。
群舞が揃えば映えるのに、としみじみ勿体無い場面もあったから。。。
はっ、と目をひくのは、男性陣に多かったな。決まるとかっこいいの。
女性陣、頑張って!(いや、本気で。もちろん、男性陣も)

スケート技術も然り。
ひと蹴りの差が、如実に表れるから。。。


それから個人的には、ソロ演技がもっと見たいなぁ。
群舞だけでは勿体無い、っていう人もいると思うんだが。。。
それともやっぱりプロとしてソロで観せられる、っていうのは、また違うのかな。
そういえば、松村さんのソロが無かった。。。(;_;)

そうだな、裏を返して、新人さんたちなら、例えば瑞々しいジャンプをまだまだ持っているでしょう?
それを活かしたプログラムは如何?

ショーの構成も、バラエティに富んで華やかになるんじゃないかしら。
じっくりと観せるプログラム、子供を巻きこんだ楽しいプログラム、しっとり美しいプログラム・・・そして、フィギュアの持つダイナミックな面も盛り込めたら、楽しいと思うんだけどな〜(^^)。


なんだか勝手なことをいろいろ考えちゃってるけど。

そういえば、去年に比べて「正面向き」と感じたプログラムは、あんまり無かった。 これはとっても良かった。
観客は正面にいるだけじゃないから(というより、座席の構造上、そうじゃない人のほうが、多いもの)。


この一年二年、いろんな競技会やEXなどに脚を運んだ。
だからこそ願う、より「真のプロフェッショナルらしいショーを!」

観客は決して安くは無いお金を払って、観にいくのだから。

アマチュア選手の競技会やエキシビションとは違うもの。

いや「違うんだ、これがプロなんだ!」っていう、そんなものを、観せて欲しいな。。。

キティちゃんなどのぬいぐるみショーから脱却して、まだやっと2年目。
まだ、手探り。きっと。
これから、これからだよね。

外国のマネじゃない、これが日本のアイスショーなんだ、って、堂々とアピールできるものを。

期待してます。





夏にまた、行っちゃおうかな。今度は、東京公演に。
なんだかんだで、楽しかったんだもん。うふうふうふ。


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