−Friends on Ice 2008−
(08/07/05〜06/at Shin-Yokohama Prince Hotel Skate Center)

極上のエンターテインメント、スケートファンの夢の世界


07/05〜06

三年目のフレンズ。
今年は前日リハーサルの公開というファン垂涎の企画もあったのですが、抽選で見事に玉砕。
仕方が無い。当日本番を楽しみにしましょう。


と、言うわけで当日。
入り口をあがると物販コーナー。今年は拡張され、各スケーター宛のスタンド花は東側飲食ロビーに。
偶然出会った岳斗組Mさんと「気合入れたねぇ〜」「気合入れたよぉ〜」などと語り合いまして(ほっほっほっ)。

公式グッズは、ハート型ペンライト、スケーターの集合写真のプリントされたTシャツ(受注生産、後日郵送)。更に公式プログラムと集合写真。

このプログラムが素晴らしいの! 出演者の手書き文字での自己プロフィール、「あらかわしずかってどんな人?」コメントコーナー。
文字にも内容にも個性がにじみ出ていて、いや〜貴重なものをありがとう。
写真付きで即買い、です。

ちなみに、武史くんは正に武史くん、シンプル・イズ・ベスト。
思い出に残る試合・結果ベスト3は、私、完璧にビンゴでした。

静香ちゃんのベスト3にも入っていたけど、当時の「6.0」満点。
6.0って、本当に、本当に、特別なものだったんだよね……。
今どんなに積み上がった点数が出ても、あの頃の感動は、どうしても無いや。

武史くん以外では、岳斗くんのコメントがいちいちツボだったな(笑)。

ハートライトも、迷ったけど結局購入。この会場ではみんなが持ってるんだし出演者の名前も入ってるし、まあいっか、と。
Tシャツはキャンプで着て笑いをとってやるつもり(ばか^^;)。


開演前の場内アナウンスも静香ちゃん。
気分も高揚、フレンズっぽくなってまいりました。

また今回、これもフレンズらしく、登場するスケーターの紹介を別のスケーターがやる方式(名前、曲名の後の(←○○)がそれです)。

これがねー、誰がしゃべっているのか、意外とわからないのよー。特に男子が。
加えて録音やマイクを通すと、普通にしゃべる速度だとちょっと聞き取りづらいのね。
4回観て、持てる記憶を総動員して、更に話の内容から人物を特定したりして、やっと整理が出来た次第。誰が誰に対してこういう表現はしないはず、とかね。
多分あっていると思うんだけど、違ってたらゴメンナサイ。訂正ご指摘よろしくです。また紹介の内容は全てを覚えているわけではなく、ごく一部の要約なのでご了承くださいまし〜。

では参りましょう!


★オープニング/『Let Me Entertain You』

場内が暗くなると、歴代の出演者の名前がレーザー照明で次々に浮かび上がりまして…。
まずは男子スケーターの登場! 客席は一瞬でヒートアップ。さすがFOI!
フレンドリーに客席に手を振りながら出てきて、リンクを8の字に滑り、次々ジャンプ! 向かい合って両手をパチンと合わせて、とにかくみんなニッコニコで楽しそう。

女子スケーターは公式グッズのハートライトを持って登場し、男子スケーターに手渡し。
ハートを伝える、って感じ?(^o^)
武史くんのお相手は静香ちゃん。

ペアとアイスダンスの出演者も飛び出してきて、既にどこを見たらいいの状態。
最後は全員で中央に集合! いちいちかっこいいのですよ。このオープニングの振付は宮本賢二くんだそう。ひゅーひゅー。

千秋楽、ちょうど目の前に武史くんが来たので、2列目だったけどひゅーひゅーきゃーきゃー猛アピールして気づいてもらえた。やった(笑)。

そして場内アナウンス(いつもの男性)で、キャストの紹介がなされます。
名前を呼ばれた人から順に、中央に立つしーちゃんに指差し合図を送って退場。千秋楽、武史くんは握手してたみたい?(ちょうど背中でね……隠れてしまったのだ)

そう、誰もが、ゲストでなくキャスト。これがFOI。いいじゃないですか。


☆Dear Kids

毎回、未来を目指す子供たちに夢と希望を持ってもらうためのステキな企画があります。
今年はノービスA・Bに該当する選手から公募し、各公演2人ずつ、合計8人のキッズスケーターがソロ演技を披露。
(願わくば、所属リンクも紹介してほしかったな。記憶の助けと将来への楽しみになるから)

その一人目。とにかくショーのスタートですから緊張も尋常ではないと思うのだけれど、みんな立派に大役を果たします。
名前もうろ覚えなのだけど、初回の一番に滑った女の子が、とーーっても素敵な感じのいい笑顔で、自然とこちらの顔もほころんでしまうような雰囲気だったなぁ。
そして8人のうち、一人だけ男の子でした。ジャンプ転んじゃっても、何度もひたすら挑み続ける姿にガンバレッと声援を送る。
演技のあと、ホッとしたかのようにいきなりすんごい可愛い笑顔になって両手を振り振り退場(^^)

ふむ、男の子の方が緊張するのか、女の子の度胸が座っているのか。
(男のほうが大舞台に責任を感じる、という持論を私はなんとなく持ってたりしますが。笑)

お客さんも、みんなで子供たちを盛り上げよう! 応援しよう! という一体感のもと、あたたかい声援と手拍子と、最後は大きな拍手で!!


☆中庭健介/『ロミオ+ジュリエット』(←恩ちゃん 「〜お客さんを魅了する演技をしてくださいっ」)

FOI初参加の健ちゃん。
幻のアレよ、と聞いていたプログラムは、過去に観た記憶のある、拳銃&タバコ付きのEXナンバー。
拳銃モチーフもタバコをリンクに持ち込まれるのも正直まったく個人的な私の感覚ではかなり苦手なのでありますが、この際それは度外視して。
非常に雰囲気のある、大人のプログラムでした。
健ちゃん、ホント身体の線がきれいになったなぁ、男くさくなったなぁ。
一見相反するような感慨が同時に湧いてきて。
今シーズンも選手として頑張る彼を、精一杯応援しようと思った。


☆小塚崇彦/『Take Five』(←有香ちゃん 「小さな頃から見ていた選手が大人になるのは、自分にとって素敵なギフト。女性を惹きつけるスケーターになってね♪」)

今シーズンの新SP。
ぼっちゃま、しぶいっ。しぶいけど、ステキ〜〜!!

難しい5拍子のリズムを見事に捉え、流れを崩さない滑らかなスケーティングは正に職人芸。
このスケート好きだよー。見ていてホッとするんだよ。
もう「いち、に、さん、」って頭の中でリズムを数えてるようなかつての姿はありません。
ああ、今季の彼はステキだ。やっぱり目いっぱい応援するー。


☆恩田美栄/『Sweet Sacrifice』(←静香ちゃん 「〜な、よっちゃん」という言葉しか覚えてない……^^;)

今季のPIWで披露していた、ハードなロックナンバー。
彼女の力強いプログラムって、意外とありそうでなかったんだね。可愛い元気な恩ちゃん、から目指せ脱却?
ソルトレイク五輪シーズンの名SP『ドラムボーン』を今またやってくれないかと、この演技を見るたびに思ってしまう私であります。


☆本田武史/『Nyah』(←怜奈ちゃん&ジョン お父さんになったこととか「君の国で一緒にショーに出られることが嬉しい」とか。初回は二人分流れていたけど、二回目は怜奈ちゃんのコメントだけ、二日目は一回目ジョン、二回目怜奈ちゃんと分けて流れていました。確かに、長かったか……。一回位置についた武史くんが、またうろうろと所在なさげに滑ってるシルエットが見えたもん)

かっこいいかっこいいかっこいいかっこいいかっこいい〜〜〜〜〜。
見る度にどんどんこなれていって武史カラーがますます色濃く滲み出て、ほんともう惚れます。
今回アクセルの調子が少々良くなかったようで、トリプルで転倒してしまい、夕方公演はダブルアクセルに抑えていました。
でも転んだことなんてすぐ忘れちゃう!

序盤のスピンの最後に首筋に片手を当てて回る振付がありまして、それがすーごく好きだったのですが、このところしばらくそれが抜けてしまっていて残念で。
PIW新横浜公演にてsumireちゃんが「あれを復活させて〜」と絵に添えてさりげなく訴えたのですね。
そしたらちゃーんと復活させてくれて! 全公演、しっかりやってくれました。武史くんありがとう〜。そしてsumireちゃんgood jobよ!

ステップが更に濃密になって、後半に新しい部分が足されていました。
音楽をものにして追いついて追い越しちゃって、詰めるためにまた振付やステップを継ぎ足す、という、選手時代の武史くんのプログラム変遷を思った。あの感じが戻ってきてるのね。


☆シェイリーン・ボーン/『All That Jazz』(←パン&トン 英語だった。ということしか覚えてないかも…。頑張ってくださいといった、わりと普通な感じだったかなぁ)

昨年のXOIでも披露した、セクシーキュートなプログラム。
みんなが連想すると思うんだけど、氷上のマリリン・モンロー! 色っぽいのにお茶目で可愛いのっ。
ショルダーポーチをぶんぶん振り回し、アリーナ席の男性の膝に乗っかり、しまいには目をつけた男性客に水鉄砲攻撃!
滑りながら攻撃相手を絶対じっくり選んでますな。
そして水かけられたおじさんも膝にのっかられたおにーさんも、みーんな嬉しそうなのでした(笑)。


☆田村岳斗/『マラゲーニャ』(←中庭健ちゃん 「かっこいい人だなあと思っていた。日本人離れしたスケールの滑りをご覧ください」)

二週間前に関大レッスンで垣間見したプログラム。
正統派岳斗くんって感じだわ〜。
選手時代を思い出したよ。
そういえばレッスンのときもジャンプジャンプジャンプってずっとジャンプの練習してたなあ、と回想。ルッツまで跳ぶからね!


☆井上怜奈&ジョン・ボールドウィン/『Kiss』(←タニス&ベン 「一緒にショーに出ると…」何だっけ?^^; タニスの声がお人形さんみたいだ。いや、人形は喋らないけど、イメージが)

甘〜いラブラブプログラムが多いペアだけど、今回はなんだか、怜奈ちゃんが「ジョン、いらっしゃい!」「わんわんっ(ててててっと駆け寄る)」みたいなイメージ(笑)。
ジョンごめんよう、でもそんな感じだったんだよう。
しかしフィニッシュの瞬間の歌詞が「kiss」で、ほんとにkissしてしまうという、やっぱりラブラブ。
氷が溶けちゃうぅ〜。


☆佐藤有香/『In the Morning』(←武史くん 「素敵なお姉さん」だったかしら。やっぱりあっさり、シンプルイズベスト^^;)

とにかく足元。ひと滑りが、一瞬のターンが全然違うのよ、それが私にもわかるの。
美しい、ひたすら美しい。なんてこんなにきれいな滑りなんだろう!
ミディアムテンポの音楽、殊更そんな振付ではないのになんとも色っぽい。
終盤、まとめていた髪をほどいておろし、それがまた雰囲気たっぷりで。



場内にはユー・レイズ・ミー・アップの曲が流れ、静香ちゃんのナレーション。
「皆さんを、ミュージカルの世界にご案内しましょう」
するすると天井からシャンデリアが降りてきて……。

★『オペラ座の怪人』/荒川静香、本田武史、田村岳斗、恩田美栄、中野友加里、高橋大輔、宮本賢二

FOI第一回目から出演しているオリジナルメンバーで何かやりたい、との思いから生まれたというプログラム。
そうだよ、こういうのが観たかったのっ!!

個人の演技がただ続いていくんじゃなくて、みんなでひとつ何かを創り出す。
おまけにこの7人が揃って達人なわけですから!(しーちゃん曰く「フレンズ7」。公式ブログより^^)

まず、小さな女の子がオルゴールを持って登場。そっと蓋を開けると、流れ出すあのメロディ。
キャッチフットのスパイラルでシャンデリアの周りをぐるりと滑り、またオルゴールを持って退場する。
この女の子は4公演とも同じ子で、岳斗先生の生徒さんだそう。千秋楽に紹介されていました。

そして静かに登場する仮面をつけたファントム。
大音量で流れるテーマ曲で激しく踊るのは、テイルコート姿の宮本賢二くん!
アイスダンサーの面目躍如、上手いのなんのって、衒いの無い大仰な身振り、雰囲気の出し方も素晴らしく、もうさすが! としか言いようが無く。
もっと観ていたかったよ…。

宮本ファントムと入れ替わりに登場したのが、武史くん、恩ちゃん、岳斗くん。
武史くんの衣装はゴッドファーザーの、恩ちゃんはシスターアクト、岳斗くんは……それは神崎くんのオペラ座の衣装ではないか!
入るんだね……(^^; カン様、隠れフレンズ。

武史くんと岳斗くんが同じ軌跡を描いて次々ジャンプする様とか、どこまでもファンのツボを押し捲ってくれる演出。
壊れますって。

続いて純白のドレスに身を包んだ静香ちゃんと友加里ちゃん。
しーちゃんは岳斗くんと、友加里ちゃんは武史くんと組んで、すっと離れて。
二人ミラーでイナバウア〜。
友加里ちゃんのイーグルの中心で静香ちゃんがビールマンスピン、静香ちゃんのイーグルの中心で友加里ちゃんがドーナツスピン。
これでもか、って感じだ。

そして音楽が「来るぞくるぞくるぞ」になって、迎えられるのはあの衣装の大輔くん、誰が指示を出したでもなく観客の歓声も手拍子もあの世界戦の再現かと、もちろんストレートラインステップ!

曲が男声ボーカルに変わり、大輔くんと入れ替わりに再び登場する、武史くん岳斗くん静香ちゃん友加里ちゃん。
ああもう、ダメ押しです。
4人揃ってのダイナミックなイーグルの競演………!!! 続けざまに次々ダブルアクセル!!

感動で、息が詰まった………。

最後はそっと7人が中央に集まり、静かな余韻を残して終わる……。


なんという贅沢なものを魅せてもらったのか。
至福の境地。

スケーター7人が改めて紹介され、一人ずつリンクを去って。
暗転………ではなく!

ちゃーーらっちゃ、ちゃちゃ、軽快な音楽が鳴り出して観客手拍子(皆さんもうわかってるねぇ?)、FOI恒例、お楽しみ抽選会〜♪

まず静香ちゃんが登場して挨拶、そしてアシスタント(?)の二人を紹介。
今年この役は賢二くんと大輔くんで、武史くんの出番は無し。武史組としてはちょーっと寂しいかな。
彼のあの機転とサービス精神の融合が好きなんですが(笑)。

それはさておき、賞品は毎回少しずつ違って、三年分のFOI公式ジャージやTシャツ、コートにジャケット、メガネの商品券などなど。
昨年の女子スケーター用ジャージ、もっのすごく欲しいんですけど!!
去年も同じことを言った気がする。
写真プリントTシャツよりも、こっちを受注販売してくれぇ!!(笑。いや真剣です)

ま、こういうは当たらないもんだと相場は決まっており、虚しく半券をしまい込む。
このコーナーの雰囲気ぐだぐだ加減とか、ちょっとしたオフザケとか、見ていて楽しいものではあります。
退場時、必ず二人揃って大ちゃんの今季SPの振り真似をして去っていく賢二くんと大輔くんなのでありました。

そして整氷・休憩。


休憩直後、いきなり登場は静香ちゃん。
年々女子トイレ問題が深刻になっていく中(^^;、これは他のキャストに失礼のないようにとのしーちゃんの配慮? と一瞬思ったり。

黒いドレスで『Fly Me to the Moon』、軽快に踊る静香ちゃん、しかし途中で音楽が突然鳴り止み……。 「これ、去年のFOIでも見ましたよね」
掛け合いは友加里ちゃんと賢二くん。もっと他のも観たいよー、というわけで、これまたなんとも贅沢な荒川静香メドレーの開始!

☆荒川静香/『Fly Me to the Moon』『Memory』『Candy Man』『It's a Beautiful Day』

リンクの端っこでやおら衣装を脱ぎ始める静香ちゃん。うわぉ! ええ、もちろん下に着てます、当たり前じゃないすか。
巻きスカートをぱらり、巻きチューブトップ風をはらり。
男声アナウンスが、いちいち「おおぅ」「うぉぅ」などと反応するのが可笑しい。脱いだものをきちんと畳みまして(去年の賢二くんや!)
下には白黒グラデーションのドレス、長い手袋をはめまして。

『Memory』のラストポーズ、氷上に倒れこんだ上に、天井につるしてあった円筒形の白いカーテンがおりてきてしーちゃんを隠します。
おおお、熱湯コマーシャル生着替えだ!(笑)

『Candy Man』の曲が流れ出すとふわっとカーテンが上がって、白いドレスにもこもこふかふかのトップス姿で登場!
一度だけ、間に合わなかったみたいでもこもこトップスをつけていない回がありましたが、そんなのどうってことないよ〜。

軽快にリンクを飛び回った後、手を振りながらすーーっと北側に消えて行き……すぐさま布を絡めた姿が見え『It's a Beautiful Day』。
長い布をたなびかせて登場したのは、シェイリーン・ボーン!

この手が可能だったのか!
『It's a Beautiful Day』はシェイリーン振付という話を聞いて、いつか振付けた本人が滑るのが観られたらなぁ、と儚い夢を持っていたのだけれど。

実現しちゃったよ。

去年のFOIでは、武史くんと賢二くんのステップ競演という悶絶ものの企画があったのだが、今年は静香ちゃん&シェイリーン。
なんて贅沢なんだフレンズ!!

数回の入れ替わりの後、二人手をとり、そして揃って客席に迫っていく。
二人向かい合ってのフィニッシュポーズ。

地鳴りのような拍手、歓声。スタンディングオベイション。
その真ん中で、抱擁しあう二人。ちょっと感極まったようなシェイリーンに、こちらも胸がきゅんとなった。


☆Dear Kids

10分近くのメドレーを滑ったばかりの静香ちゃんがマイクを持ってリンクへ。
あなたの体力バケモンだ(感嘆)。

この企画の意味を説明し、二人目のキッズスケーターのソロ演技。
お客さんの応援が暖かい。


☆田村岳斗/『Sing Sing Sing』

これまた関大レッスンで一度観たことのあるプログラムなんですが……。
はあ〜っ、こう完成するのか!
いい意味で、こんな風になると思ってなかったの。粋で華やかな笑顔に似合ってて。
一部のマラゲーニャよりこっちのほうが私は好きだな。
千秋楽、さすが脚にきたのか、派手にすっ転んだり最後のステップは思わず「がんばれ、がんばれ、あとちょっと、がんばれ」なんて呟いてしまったが、これもまたデジャヴ?


☆中野友加里/『ロマンス』(←賢二くん 「いつも120パーセントで頑張る友加里ちゃん、今日は170パーセントで頑張って!」)

今季の新SP。
ブルー系の長めのドレスがよく似合っている。
ゆったりと落ち着いた、堅実な友加里ちゃんらしいプログラムだけど、突撃友加里ちゃんの冒険もまた観てみたいと思ってしまう我侭なファン心理。
ジャンプやスピンの構成は、試合になるとまた変わるんだろうな。


☆本田武史/『ロミオとジュリエット』(二曲目は男声アナウンスにて。最愛の奥様と愛娘・樹里亜ちゃんも客席で見守っています、と(*^-^*))

あああああ、武史くんのロミジュリ〜!!!

泣くって、もう。
あの衣装のシルエットが、暗転中に浮かび上がったときから。

辛く長いシーズンの始まりになってしまった2003-2004シーズン。それから、選手引退を決めた最後の年。
どちらも、この衣装で試合は始まって。
いろんなシーンが走馬灯のようにぐるぐるぐるぐる頭を廻って……。

スケートカナダ、美しい放物線を描くダイナミックな4T−3T、ルッツで派手に転倒して、キスクラでミシェルにぱしぱしはたかれ、ダグがエッジケースをわざと振り上げて笑ってた。
あの年、目の前でロミオを観ることはとうとう叶わなかった。
2年後のスケートカナダ。見事に復活した、初めてこの目で観ることができた、選手生活最後のシーズンを渾身で戦う武史くんをずっと追いかけ続けた。
そして最後の全日本選手権。

“幸せだった頃のロミオ”を演じた当時。
この恋に生きるぞーっ! と、夢いっぱい希望いっぱいだった姿。
だけど今日のロミオは。

音楽もぐっとスローテンポの部分を使い、切なく苦しく、しかし“思いの熱さ”は、よりいっそう深まって、どうしようもないくらい愛おしい。
ならば、この愛を。

もうね、胸がいっぱいで涙腺が緩んでどうしようもなかったよ。
ほろっと落ちた涙もそのまま、スタンディングオベイション。
演技後の笑顔が穏やかで素敵すぎて、嬉しくて。

ごく最近スケートファンになって、武史くんの選手時代をあまり知らない人が、今回の公演を見て感動したと言ってくれた。
惹きこまれて泣いてしまったと言ってくれた。
それがまた切なく、嬉しかったんだ。

ついでに、あの衣装をすっと着こなして、シルエットもしゅっときれいになったんだぞ!
その努力たるや、いかばかりか。
そして、だからスケートってこうなんだよ、武史くんはこれなんだよ、って、つくづく思った。
振付には、随所にかつてのSPの名残が、雰囲気は残されているけれど、ストレスの無いナチュラルさに変換されていて。

振りのアレンジ、武史くんが音楽に合わせて自分で自然にやったのかなぁ……。なんだかそんな気が。←宮本賢二くんとやったそうです。
関大レッスンで、「FOIは2曲」を聞き出した後、実は「ひとつは新曲だったり?」なんてダメ元で突っ込んでみていたのですが(^_^;
そのときの答えは「創ってる時間無いんで…」だったのよね。
それがそれがそれがぁ〜。まあ、確かに厳密に新曲ではないのだけれどもさ。

もちろん、こんなサプライズなら大歓迎ですとも!!


☆タニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト/『Sexy Back』(←エヴァン 何を言っていたのか、完全に忘れています…)

武史組の悲痛な叫び。「もうしばらく浸らせてくれぇ!」
及び、心底痛切なるお詫び「ベン、タニス、ごめん!」
仕方が無いのだよ………。

それでも私、千秋楽前3公演は、ちゃんとしっかり観ていたのよ。
初回はオジサマがたに羨ましがられそうなタニス席だったし、ベンが目の前にスタンバイしたときにはハートライト振ってウインクもらっちゃったんだからっ。
千秋楽はもう、どうしようもなかったけどな……。

それはさておき、しみじみと、ベンジャミンのスケーティングには惚れ惚れする。
全州の四大陸で初めてこのカップルを観たときには、「ステロタイプな美男美女でないところがいい」なんて書いてしまったくらいだったのに、すっかりいい男になってしまいましたなぁ。


☆高橋大輔/『Eye』(←友加里ちゃん 「いつの間にかビッグなスケーターになっていました。自分も大輔くんみたいに上手く滑れるようになりたい」)

今季SP。関大で垣間見して、おおお、と思ったプログラム。
賢二くん振付です。
粘っこい大ちゃんが苦手だった私は、要はモロゾフプロと相性が良くなかったんだな……。『バチェラレット』は嫌いじゃなかったもん。
(今だから、の話だけれど武史くんのプログラムにも通じることで、正直モロゾフが武史くんに創ったプログラムには端々にストレスを感じていたのだ……。例外がこなれた後のリバーダンスとロミジュリ。リバーダンスは既に立派な伝統に裏打ちされた源があるから(友人Yさん談。本場の舞台ダンスのことね)、ロミジュリはあのリリカルさが奇跡的に武史くんにマッチしたのだろうと…SPだし)

4公演、目に見えて生き生きとどんどんプログラムをこなして自分のものにしていくのが偉い。
私は行っていないのだけれど、2週前のDOIからでも、おそらく違うものになっていたんじゃないかと思うんだ。
これが、暗い客席と華やかな照明の無い、競技会の世界にぶつけたときにどう見えるのか。
興味深く競技会シーズンインを待っているところ。

閑話休題。関大でね。
選手権貸切で、武史くんが大輔くんに対して、ぐっと首を後ろに反らして腕を大きく振って、とか、ジャンプに入る前の振りの流れとか……少しなんだけどサワリを実演していた姿が忘れられないのです。
これはもちろん大輔くんの為の振付なんだけど、武史くんでもぐっと男らしく色っぽいぞ(^_^)v



☆チン・パン&ジャン・トン/『Summer Time』(←岳斗くん 「同い年なのに、選手として頑張っているのがすごい。彼らのものすごい技を見てください」)

トンくんの髪型と色気にうっかりほだされそうに(笑)。
もうトン兄さんと呼ぼう、宏博にいさんから兄さんの称号(?)を継承してもらおう。
線が細い細いと思っていたけど、いつの間にこんなに雰囲気のある、貫禄のペアになっていたんだろう。
またオープニングやエンディングで、とってもフレンドリーだったの!
このショーに出てくれた選手は無条件で応援したくなっちゃうよ。


☆エヴァン・ライサチェク/『マイケルジャクソン・メドレー』(←大輔くん 「僕も大好きな選手です。バンクーバーまで一緒にがんばっていきましょう!」)

ノリノリだ! 弾けまくっとる! めちゃめちゃ楽しそうだ!
エヴァン、初めて会ったのは岡谷で、君はまだジュニアで、でもやっぱりパッションだったな。
なんだか今日、上半身が妙に分厚い気がするんだけれど……。衣装のせいか。あの素材が妙にハリがあって分厚いんだ。きっとそうだ。
きゃーきゃーわーわーひゅーひゅー、大歓声の中、彼はますます日本で滑ることが好きになってくれただろうか?
千秋楽、ツイズルこれでもかと回り過ぎ(笑)。
おいおい一体どこまで回るんだーと、声に出して笑っちゃうくらいすごかった。はははは。


☆荒川静香/『Frozen』(←シェイリーン 「これは今週二人で創ったできたてホヤホヤのプログラム。日本のスイートハート、シズカ」)

黒一色のドレス、これが素晴らしくよく似合ってる。
友Sさん曰く、「香港ちっくなちょっと間違っちゃった忍者みたいな」非常にツボに入ったそうです。
いや、マジで似合ってるもの。プログラムも。

この曲って、確かに誰かが滑ったはず、と、ものすごく記憶が刺激されて、うーんうーんと考え込んで思い出した。武史くんの『仮面の男』シーズンの、章枝ちゃんのEXだ!
そう、それくらいこの曲自体は新しいものではないのに。
選んだ理由を聞いてみたかったな。


★フィナーレ
テーマはおそらくダンスパーティ。
みんな一緒に踊っちゃおう!

ハイテンポなチャールストンで、スケーター全員が一気に登場、スタンバイ。
男性陣が黒シャツ黒パンツ黒ハットに色とりどりのネクタイと衣装が統一されていて、女性陣はおのおの華やかな自前のドレス。
ああ、こういうのも楽しいね!

目がキョロキョロしちゃうけど、わからない人に目印は、武史くんは真っ赤なネクタイ!

シェイリーン振付のかっこいいエンディングナンバー。
このときの日本男子陣の奮戦(?)ぶりはあちこちで話題にされてたりしておりますが(笑)。

だけど実は武史くんはね、こういうリズムは元々お得意なの。身体の芯にしっかり入っているというか、体感で音もリズムも見事に拾ってるの。
だから覚える速度はともかく、本番ではダンサー陣となんら遜色の無い踊りを披露しているわけなのよ。かあっこいいっ。

そして、アリーナのお客さんをダンスに誘って一緒に踊ったり!
ここ、1日目は北側には誰も行かない設定になっててぽつーんと取り残された気分になったのだけれど、2日目はペアの選手が行ってくれてた。
お陰でロング北寄りが今度はぽつーんだったのだけれど……観客の声を即座に反映させてより良いものにしていこうという姿勢は素晴らしいと思う。

しかし、初回に北側に来てくれていたら、私、一緒に踊れたかもしれないのにぃ(笑)。

初回は、一通りの「フィナーレ」が終わるまではみんな席に座っていたのだが、2回目公演からは堰を切ったようにアリーナのお客さんが立ち上がっちゃって。
こ、この際一緒に踊ろうか。
スタンドの皆さんごめんなさい、一緒にスタンディングしちゃいましょう。

千秋楽はお楽しみ。
絶対に何かやってくれると期待していたらば、一度フィナーレが終了した後にシェイリーンが日本男子陣を従えて再登場。
ところが彼らは全員水鉄砲を持っていて、一斉にシェイリーンに攻撃!
まったく気づいていなかったらしいシェイリーン、本気で逃げまわる、そんな彼女を楽しそうに水鉄砲で追い掛け回す男子。
お前ら何歳だ!!!(笑)

その後、シェイリーンに首根っこ掴まれて氷上に引きずり出される男子、大輔くんを特大水鉄砲で追い掛け回すしーちゃん、更にしーちゃんにつるし上げられて出てくる男子……。

そんな中、悠々とリンクを周回する武史くん、その腕にはちっちゃな赤ちゃんが!
本田樹里亜さん、にっぽん、本日アイスショーデビューでございます!(^o^)/

大歓声の中泣きもぐずりもせず、おとなしくパパに抱っこされつつ客席を見ていた樹里亜ちゃんなのでした。
ぷにぷにほっぺがかわいい〜。爆発してる髪の毛がかわいい〜。

パパ武史くんは嬉しそうに娘を抱えてリンクを疾走し、その姿を見た観客の誰もが、親戚のおばちゃんおじちゃんおにーちゃんおねえちゃんの気分になったのではないかと。

もう、とろけそうな笑顔で愛娘を抱っこしているパパ武史ごとまとめてかわいいっ!!
武史くんは絶対にこれをやりたかったに違いない、と武史組の中で見解は一致しております(^o^)

ところで今まで「武史パパ」と言ったら武史くんのお父様のことだったのだけど。これから、どうしよう〜(笑)。


何度も何度もオフザケタイムもとい、アンコールは続き、最後音楽が消えてしまっても鳴り止まない手拍子。
とうとう静香ちゃんが一人で登場、イナバウア〜からジャンプ!!
なんちゅう体力だ……。

幸せいっぱい、お腹いっぱい、大満足でこの素晴らしいショーは幕を閉じたのでした。

例によって、クリスマス・オン・アイスの会場先行受付をしており、もちろん予約しましたとも!
今回はコンビニATMに駆け込まなくて済むよう、事前に準備をしてきたのだ。
しかしショーを観た後の勢いというのは、後で考えると恐ろしかったりいたします(苦笑)。

いやでも、去年のXOIも素晴らしく楽しかったから!
今年も期待大、なのですo(^-^)o

最後に。
フレンズの皆さん、本当に、ありがとう。また、来年。



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