−Stars on Ice Japan Tour 2008−
(08/01/18〜20/at National Yoyogi Stadium)

「アクセル・エッジ〜〜〜(*^o^*)♪☆!?」


01/18、19

最初は、土曜日だけだったんです。その予定だったんです。
何しろチケットがあまりに高額。
しかし。しかし、しかし〜〜〜〜〜!!!

代々木体育館は家から比較的近いのね。オフィスからなんてホント近いのね(山手線一駅。歩けちゃう)。
仕事さえ終わらせれば充分、間に合っちゃうのね。
そんなところで、そんな近くで、武史くんが滑るというのに、すごすご家に帰れと言うのか。否!(頭のネジ飛んでます)
様々なモノを犠牲にしつつ、この先相当の無理を覚悟しつつ、気がつくと当日券予約ボタンを押していたのでした…。

という訳で、初日と二日目、行ってきました。
千秋楽はいろいろと事情があってさすがに諦め。や、よく踏みとどまったということでもありますが(^_^;
二回分の感想、まとめて一気にざっと書いていきます。曲名は滑走順シートより。

事前に大阪公演のテレビ放送があって、観てはいたけど、言うまでもなく生とテレビじゃぜんっぜん違うから!


☆オープニング Stars on ice メンバー/『Simply Irresistible』他
カラフルなスーツ姿の男性陣とセクシードレスの女性陣。
武史くんももちろん混ざってます。赤のジャケットに青いシャツ。
キャストメンバーのアンサンブル、これがもうかっこいいったらありゃしない!
ビシッと決まってバッチリ揃いまくる群舞はめちゃくちゃ爽快、観ていてほんっと気持ちがいい。

我らが武史くんもまったく違和感なく、このメンバーの中に入って何の遜色もないよ!
こんな姿が観たかったんだよーと、感激興奮舞い上がり。

登場してから武史くん一人で五人の女性陣と踊る踊る! なんて素敵な役なんだ(^o^)
ちゃんとサマになっててかっこいいのよ。決まるのよ。テレも衒いもありませんよ〜。本気モードだ。惚れ直した。
そう、彼はすっごく“踊れる”スケーターなんだよ!

思えば去年は直前のMOIで怪我してしまって出られなくて、私も札幌行きを取りやめたのだったわ…。
それが代々木で、こんなに近くで、あーもう嬉し過ぎる。


オープニングのアンサンブルが終わると、有香ちゃん、トッド、サーシャが出てきてトーク。
サーシャを新メンバーに迎えたことなど。
そしてトップは本日のサプライズゲスト、ぃえふげにぃ〜ぷるぅしぇんこぉ〜と、サーシャからのご紹介。
ええええーーーっと、客席、どよめく。
(滑走順の紙では、トップはしーちゃんで、プルは二部のトップになってたんだよね)


☆エフゲニー・プルシェンコ/『Soldiers by Fire』
上下黒のまるで普段着みたいな衣装(^^;
クリスマス・オン・アイスの第二部で観たプログラム。かな。
全開プルさんではないけれど、ステップ見てて笑い出したくなっちゃう凄さはやっぱりそのまま。
のっけからプルファンさんたちがキャーッと盛り上げてくれて、客席が一気に暖まった感じ。こういうのもアリだわ。

☆佐藤有香/1000 Miles Away
暗転の中、真っ白いドレスをなびかせて、すーーーーっと音もなく滑り出てくる姿が、えもいわれぬ美しさで。
“音もなく”って、比喩じゃないのよ。本当に音がしないの。
なんて柔らかくてきれいなスケートをするのだろう。静かな中にも情熱を感じる、不思議なバラード。
そして客席に向ける微笑みが! まるで女神のようでした。

☆トッド・エルドリッジ/『Always Look on the Bright Side of Life』
まず、暗転中に留守番電話のメッセージが次々と流れて、どうもろくでもない内容だらけ。
いやんなっちゃいそうだけど、いいこともあるよね、でトッドが登場。
ここ、メッセージはもちろん英語で、一応電光掲示板に簡単な日本語訳が出ていたのだけど(「航空券、キャンセルになっちゃった。まあがんばれよ!」とか「トッド、あなたの車ぺしゃんこになってるわよ」とかそんな感じ)、気づかない人も多かったかもしれない……特に西側の客席からは完全に背中側になるし。

人生明るく元気にいこうよ、って感じの、あったかいプログラムでした。歌詞と振りもシンクロしている風で凝ったつくりなんだけど、当方、頭の中で初聞きの歌をサラサラ翻訳理解できるレベルでもないのでちょっと悔しかったぞ(笑)。
途中で、背中でザーーっと滑りながら、パッと花を出したり、音楽がゆるんでぷつっと切れちゃって、音響さんと「またかよ〜早く音楽出して!」みたいなやりとりがあったり、突然照明が落ちて、明るくなったらズボンが落ちちゃってました、てなラストだったり、こんなコミカルな(でもあったかい)雰囲気も出せるんだなーって、すごく、いい気持ちになりました。


ここで、有香ちゃんがマイクを持って登場。
「私がスターズ・オン・アイスに出たいと憧れたのは、この人が滑っていたからです。カーチャ・ゴルデーワ」(この名前の呼び方がとってもイングリッシュ〜)

☆エカテリーナ・ゴルデーワ/『You Raise Me Up』
カーチャ!
私、当然ながら彼女の演技を生で観るのは初めてなのです。
ペア時代は覚えているけど、シングルで滑る彼女は映像でも観たことがなかった。
なんて言ったらいいのかな。
この歌はあまりにも有名すぎる静香ちゃんのEXでもあったけれど、カーチャが滑るとまた全然違うの。
すごく……彼女の生きてきた道と、歌が重なって。これまで生きてきた重み……なのかな。

あと、言うまでもなくスケーティングがきれいなんです。
フィギュアの歴史の中で古きよきソビエト時代を髣髴とさせる…。当たり前っちゃ当たり前なんだけど。ほうっと、ため息。


ここで今度はマイクを持った武史くんの登場〜。
「次のスケーターは〜」と、なんだかちょっぴり棒読みちっくでご紹介。でもそれがよいの、よいのよ(笑)。
そんな武史くんが好きだよ。

☆申雪&趙宏博/『Feeling Good』

ブルージーでムーディなナンバー。こんな雰囲気も出せるんだよねぇ!
宏博にいさんかっこいい〜、とずっと思いながら観てました(笑)。
被っていた帽子を途中で雪ちゃんに被せ、更にそれを雪ちゃんが投げ捨てるあたりの緊張感(?)が素敵。
ツイストリフトは相変わらずものすごい高さだしスロージャンプも素晴らしい飛距離だし、こればっかりは彼らを抜くペアは現れないんじゃないかと思ってしまうな。
観客の驚愕の声や拍手も大きい。

☆マイケル・ワイス/『Hero』
透け感のある白いシャツの下にゴールドorベージュのノースリーブインナー(一瞬、生肌? と見紛うくらいの色合いでしたわ)。
彼、現役時代は特別好きな選手ではなかったの。演技スタイルも。
こんなにもショーマンシップ溢れるスケーターだったとは!
こんなスケートができるんだ!
今日の、嬉しい驚きのひとつだった。


さてここでキョウコちゃんが一人で登場「ミンナ〜スバラシカッタヨネ!」(日本語のちょっと片言風な発音はやっぱりアメリカン〜)
そしてワイスとちょっとお喋り(この先は英語)。
「パートナーのジョンがいないのよ〜!」「さっき何か食べてたよ〜」なんてこと言っている間に反対側からジョン登場。

☆キョウコ・イナ&ジョン・ジマーマン/『Shine on you Crazy Diamond』
嬉しい驚き、その2。
彼らも、選手を引退してから更に魅力が増してないか!?
以前観たときも思ったけれど、ものすごいショー向き。
アクロバティックなところはますます磨きがかかり、ちょっとそれ怖いんだけど! なんでそんなことできるの!?
キョウコちゃんの身体能力、ジョンのサポート、二人の信頼感。やー、すごかった。
「アクロバット」のカテゴリに入れたくなっちゃうくらい。
観客の沸き方もそりゃーすごいものです。ペアってほんとショーには欠かせないわ。

☆サーシャ・コーエン/『Anytime, Anywhere』
胸の下からおへその周りまで大きく開いた(一応肌色布つき)ドレス。
やはりスパイラルでは沸きますね〜。シャーロット久しぶりに見たわ。新採点になってからは、プログラムに入れてくる選手が皆無といってもいいんだもの(それ以前に、誰にでもできるものではないというのもわかるが)。
しかし、衣装のデザインもあいまって、私の視線はどうしても、どうしてもそこへいってしまいがちになる……あのお……お胸が……。やたらとグラマーになっておりませぬか(^_^; それとも全体にふくよかになっただけですか? うむむう(スミマセンねぇ、気になってしまってもう^^; 失礼しました)。


さてここで、マイクをもった武史くん再び登場。
「次は、ソルトレイクオリンピックチャンピオン、アレクセイ・ヤグーディンです」
そして出てきたヤグとハイタッチ! これは毎回パチンって手を合わせていたなあ(^^)
それだけでもう私はうるうるきてしまうのですよ。嬉しい嬉しい。
しかし、滑走順の紙には、最後まで「アルクセイ・ヤグディン」と記されていたのであった…。もしかして札幌からずっとこうなの……??

☆アレクセイ・ヤグディン/『Bensonhurst Blues』
黒いカバンを持ち、襟を立て首をすくめてへこへこと歩き出す様が挙動不審で笑いを誘う。
フェンス際にバンっとカバンを投げ捨てる場面が、初日はちょうど目の前でビクッとしたああ〜。どかっ! って音してたよ(^^;
腕立て伏せだので細かく笑いをとりながら、客席乱入で女性にサービスサービス。

ジャンプは一回だけ、そっとダブル。
でもね、ジャンプなんていいの。そりゃあ「あのヤグディン」の姿ではないけれど、日本に来て氷上に立ってくれて、それだけでも嬉しいんだ。

満身創痍になりながら“あの時代”を戦いあった“戦場の友”たちが、一つのステージに一緒に立って、ファンに夢を与える仕事をし続けてくれている。
それだけで胸がいっぱいというものです。


☆Stars on ice メンバー/『Hard Steele is Back』
やーもう、賛否両論ありましょうが、どうしようかと思う瞬間もありましたが、こういうのは思いっ切り自分も入り込んで楽しむが良し、ですな!

伝説のバンド、「Hard Steele」が二十年ぶりに復活。
活動停止の理由はリーダーの学業不振、しかしついにここに帰ってきた、スーパースターのリーダーその名も「アクセル・エッジ」〜!!(^o^;

テレビト○キョウのレポーター、シルヴィーことジェニファー・ロビンソン、ファンの女子高生(有香ちゃん、雪ちゃん、キョウコちゃん)にインタビュー。
三人とも白ブラウスにチェックのミニスカートの制服姿、ツインテールにストラップシューズ。
基本進行は英語だけれど、電光掲示板の簡単な日本語訳プラス、キョウコちゃんの通訳に有香ちゃんが日本語で答えるというスタイルで(考えたんだろうなぁ)、雪ちゃんは何を聞かれても「はーーーどすてぃーーーーるキャハハハハ」しか言わない(汗)。

この辺り、つらいと言えばつらいし困ったと言えば困ったのだけど、面白いと思えばかなり面白い。
何より、制服姿の三人がまたなんとも、カワイイのですわ…。
そうこうしているうちにバンドメンバー登場、熱狂するファン、という訳で後は実際にこんなバンドのコンサートに来ているんだというつもりで!(笑)

リーダーのアクセル・エッジを演じるのはジョン。
バンドメンバーはトッド、ワイス(やっぱりノースリーブ)、ローゾン、宏博にいさん(常に半拍ほど遅れてるぞ〜^^;)、そして紅一点マリーさん。
女子高生たちはきゃーきゃー群がり、最初は聞いてられないわ〜なんて言ってたジェニファーも衣装をセクシー・チェンジしてメロメロに。
客席乱入ありの、ハイタッチありの、なんだかもう訳わからんうちに楽しくなっていたのでありました。

ここで整氷。


お手洗いに並んでいたら、滑走順の紙をじっと見ていたお嬢さんが話しかけてきた。
「これ、ありませんでしたよね?」
ん? ・・・・・・・あーーーーーっ!

マリーさんたち、滑ってないっ!

オープニングとロックには出ていたけど、彼らのプログラムを滑っていない。滑走順には一部にも二部にも、ちゃんと書いてあるのに。
そういえばロックで、テレビ放送ではマリーさんがギターを持ったままローゾンにぐるぐる振り回されていたのに、あのシーン無かった。
まさか………怪我? 推測の域を出ないけれど。そんなー。


☆デュブレイユ&ローゾン、イナ&ジマーマン、申&趙/『Nessun Dorma』
三組のペア、ダンスカップルによる競演。
なんとも贅沢な空間。
なんだけど、観る側としては各組が散漫になってしまうのだよねぇ…。
六人のアンサンブルというより三組が同時に滑っているという感じなので。なんとも、もったいない話。
一瞬考えて雪ちゃん&宏博にいさんを目で追うことに決める。この二人のフリー、素晴らしかったもんなぁ!

☆ジェニファー・ロビンソン/『Hit me with a Hot Note』
白いトップスに黒のホットパンツ、ちょっとミリタリー調というかショーガール風? な衣装。
昔から観るたびに思うけど、本当に健康的なお色気。いやらしさが全然なくってカラッとしてるのね。
長身で大人の魅力、なはずなのに何故かとっても可愛い。
二日目、派手に転んでしまってたけど大丈夫だっただろうか(後述しますがこの日は氷に何か問題が?疑惑^^;)。


ネッサンドルマの赤い衣装のまま、キョウコちゃん登場。
「ミナサン、スターズオンアイスファミリーの一番新しいキャストメンバー、本田武史さんです!」

☆本田武史/『Nyah』
武史くん!!!
そうよ私、これを観るためにこんなに無理したのよ。
クリスマス・オン・アイスでの衝撃。
よくぞこの曲を選んでくださいましたと。
カート・ブラウニング屈指の名プログラムともなったこの曲だけれど。
ずっとずっと武史くんの世界で観たかったんだもの!

武史くんが滑ると、ぐっとストイックで男っぽくなるのね。
厳しくて、凛々しい。
情熱のフラメンコ、なのに静謐。そこに降りてくるのは静寂。
いわゆる一般的な“セクシー”とは対極にあるのに、厳しい色香という不思議な空間がそこには創り出されていた。

十代の頃から、武史くんには凛々しい男の子っぽい色気があるんだ、と友たちと言い合ってきたけれど。
変わらずそれは今も彼の真骨頂。

二日目、珍しくイーグルの入りでひっかかってしまう場面があったのだけれど、あれは大きい溝があったか整氷がうまくできてなかったのかそれともたまたまか。
少し滑ってすぐ入り直していたけど、折角の武史くんのイーグルが短くなってしまって、ものすごーく残念だったのだ!
この後のワイスもかかとで滑るイーグルでつまづいていたし、派手に転ぶスケーターもいたりと、ちょーっと気になるこの日の二部の氷。なのでした。


☆マリー・フランス・デュブレイユ&パトリス・ローゾン/『She's Always a Woman』
初日は理由がわからないまま、お二人のプログラムは演じられないままだった。
二日目、入り口や要所要所に「怪我のため、演目の一部を変更します」との張り紙。

やっぱり怪我なのか……。どちらが? どれほどの?
とりあえずアンサンブルには出ているし、さほど深刻なものではないと信じたい。
そう思っていたらば、二部で滑ってくれました! よかったよぉ…
このお二人とくれば、LOVELOVELOVE。まさにその雰囲気で。


さて、先ほどの衣装のままマイクを持ってジェニファー登場。
本物のショー司会者よろしく客席に手を差し伸べながらリンクを一通り滑った後、「Ladies and gentlemen, Michael Weiss!」
抑えた語り口が洒落てるぅ。

☆マイケル・ワイス/『Save a Horse』
真っ黒ずくめにテンガロンハット、でもやっぱりノースリーブでワイス登場。
てろんとしたカウボーイ、すっごく似合う〜!
つくづく、彼はプロになってからアピール力や表現力が高まったと思うんだよなぁ。ほんとショーマンシップたっぷり。
あっちこっちでエッジでがしゅっと氷を削って客席に飛び込ませたり(氷を浴びたお客さん大喜び)、バックフリップもフリーダムブレードでのかかとイーグルも大喝采。


さて、マイクを持って登場の武史くん。
「もう一度登場していただきましょう、しゅぇしぇん、あーん、ほんぼーじゃおぅ」(武史くんが言うとそう聞こえるの。なんとなくいんぐりっしゅー♪)

☆申雪&趙宏博/『Adagio』
名プログラムをたくさん生み出したこの曲。章枝ちゃんの情熱のアダージョ(勝手に命名)が好きだったなあ。
そしてこのお二人のアダージョも。
なんて素敵なペアに成長したんだろう。
真っ白な衣装が静かな情熱を引き立たせて。


さてトッドが、とことことこ、と出てきまして。
あちこちに散らばっている赤いスポットライトの光を、くいくいくいくい〜っと手で巻き取るように引き寄せて中央に集めて。得意げな表情がお茶目で可愛い。
光が全部集まったところで有香ちゃんがスーッと出てきてポーズ!

☆佐藤有香/『Swing with Me』
有香ちゃん可愛い〜!
一部で滑った静かな情熱も有香ちゃんだけど、こんなスウィングする洒落た軽快さも有香ちゃんだよね!
音をきっちり拾うリズム感の良さ、そしてポップな曲でも冴え渡るエッジ捌きの美しさ。
観ていてほんとに気持ちがいいのよ。若い選手はこの足元をよぉぉくご覧なさいっ、なんてね(^o^)

☆トッド・エルドリッジ/『Nights in White Satin』
こんなにも足元が美しい二人が続いたら酔ってしまいそうだ(笑)。
一部のコミカルさとは変わってとても広がりのある、スケートの大きさを感じさせるプログラム。
終始湛えた笑顔がまた素敵で〜。
トッドもまた、プロになってから格段に好きになったスケーターだなぁ。

☆安藤美姫/『Handcuffs』
これほど、テレビ映像と、現場でその目で観るのとで違った印象を持つプログラムはあまりないかもしれない。
すんごくね、可愛いのよ。生で観るととっても可愛い。
やたらと、セクシーとか大胆とか大人の女性の魅力とか、そんな謳い文句と共に紹介されるけれど、実際に観て思うことは、等身大の女の子の可愛さ。

うん、このプログラムは「セクシー」よりもむしろ「キュート」。
(てか、安易にせくしーせくしー連発するなよ、と昨今のメディアには思うな。「Sexy」ってどういうことか本当にわかってんのかと。そんな薄っぺらい上辺のものじゃないだろうと、考えるわけであります)

二日目、出口の方向を正反対に間違えた美姫ちゃん。あれれ〜どこ行くの〜そっちからは帰れないよ〜(^^;
ギリギリまで行ってやっと気づいた美姫ちゃん、恐縮しながら対角線をまた滑って退場。
ちょうどここで、有香ちゃん&ワイスがマイクを持って登場、トークが入るのね。
スポットが当たってる脇を、すいませんすいませんしながら帰る美姫ちゃんでした。


で、有香ちゃん&ワイス。
お客さんのこの盛り上がりが嬉しいです、マイケルにも聞いてみましょう。
観客のみんなが僕らのために何でもやってくれるんだから、僕はシャツだって脱いじゃうよ。
↑なんでそこで「脱ぐ」になるんだ(笑)。

脱ぐって言ってますよー皆さん聞きましたよねー。
いや、これは僕の一番好きなシャツだから。(出演してる)みんなのサインが入ってるからあげられないよ。
さっき脱ぐって言ったじゃないですかー、ねー。
「わー。欲しい欲しい欲しい!!」
それじゃああげちゃおうか!

たいてい南側ロングサイド中央で、「You!!」って決めた人に、その場で脱ぎたてTシャツをプレゼント。
脱ぎ脱ぎ中には有香ちゃんが口で効果音(笑)。「彼はこのために日々トレーニングしてきました(笑)」
はい、脱いでもすごいのはよおお〜く存じておりまする。
初日がちょうどすぐそばで、サインもよく見えました。いいなぁ〜。


☆キョウコ・イナ&ジョン・ジマーマン/『Pretty Vegas』
こちらもびゅんびゅんアクロバティックに飛ばしております。すっごいスピード感!
これでもかっていうほど技の満載で、悲鳴とどよめきと拍手が続く。
ジョンの頭を飛び越えたキョウコちゃんをすかさすキャッチ、そのままあっという間に脚の間をくぐるとか、脚を持ってぶんぶん振り回すときにキョウコちゃんが縦になっちゃうとか、文字でどう書いたらいいかわかんないけれど。
すごいでございます!

☆サーシャ・コーエン/『Imagine』
青いスリップドレスで登場。
イマジン、ジョン・レノンじゃないのね。女の子の軽めのボーカルで、サーシャにはこちらのほうが合うのかもしれない。
レノンだと、その重さと思いを滑りこなすのは男子スケーターでないと、という気もする。
すってーーんと一回派手に転んでしまったが……ジャンプの着氷が常に両足気味なのが、ショーとはいえ気になるなぁ、と正直、感じてしまったけれど。
この先、どうするのだろう。


ここでまた武史くん登場、今度はラフなグレーのジャージ着用で(なんかカワイイ)。
「全日本三連覇、世界選手権銀メダリスト、高橋大輔です」

☆高橋大輔/『Swan Lake (Hip Hop Version)』
すっかり今季のエキシビションナンバーにもなってしまったショートプログラム。
私個人的にはバチェラレットのほうが観たかったな(一度、おんもいっきりどんぴしゃ「バチェ席」に座ってしまったことだし? いやいやそうでなくて。笑)。
あちらのほうが好みなんだよね。白鳥は試合でいくらでも観られるしさぁ…。
まあでも、少しでも回数多く観客の前で滑っておくということが大切なのはよくわかる。
狭いリンクで、ストレートラインがサーペンタインみたいになってた。それでなくても最近のストレートラインはうねうねしてるってのに(^^;
結構大変だっただろうなぁ。

☆荒川静香/『Listen』
開演前、場内アナウンスで「キャンディマンからリッスンに変更になりました」なんて放送されていたから、ああ、これは滑走順、大トリに変わったのかも、と思った。
トップとラストじゃ選ぶ曲変わるよ。担う役割も違うもの。

新潟COIと、XOIでも観たこの曲。
もうね、しーちゃんはしーちゃんで、ずっとしーちゃんでいておくれ、と思いました。

それから、ちゃんと食べてあともう少しお肉をつけてえ〜、とも(^_^;
静香ちゃんのことだから食べてるだろうし体力もあって健康なんだろうけど、それでも見る側としてはちょっと痛々しさを感じてしまうその体型。
彼女が落ち着いて美味しいものを食べられる時間がありますように♪


☆エンディング Stars on ice メンバー/『Make a Memory』
静香ちゃんから引き継ぐようにスーーッとトッドが登場、続いてワイスと武史くん。
リンクを回るように滑って、三人同時にダブルアクセル。
他のスケーターも次々と現れ、静かな、漣のようなクロージングのアンサンブル。
個々の得意技をがんがん出していくんじゃなくて、流れるように揃ったスケートでの終わり方もいいなぁ。余韻があって。

音楽が変わり、キャストメンバーに迎えられるようにしてゲストスケーターが全員手を繋いで登場。
「ジャンプ!」の歌詞で皆で上にぴょんっと跳んで、客席にお辞儀。
反対側を向いてまたぴょんっと跳んでお辞儀。みんなカワイイ。

その後、ぱっと四方八方のリンク際に散って、その辺りのアリーナのお客さんに挨拶&握手とかタッチとかもう大変なことに。
(これ、いつか規制されるような事故が起こるんじゃないかとそろそろ非常に怖いんですが……それはとっても悲しいし。なんとか皆さん、マナーを守り合いましょう、ネ^^;)

その場からの周回はなしで、またスケーターは中央に戻って肩を組み、順に脚をちょこんともう一方の脚に重ねて(waveみたい)、ぺこりん、とお辞儀。なんだかもう、いちいちカワイイ。
そしてそのまま出口のほうに向かい、照明が一度落ちまして……。

ぱん、と音楽がまた始まって、明るくなって、今度こそ全員リンクを一周。
これ、他の会場ではどうだったのかな。
ファンとしてはやっぱり、もう一度全員を見送りたいもの、ね。

しかしそうなるとリンクサイドは……興奮の坩堝、もしくは阿鼻叫喚(^_^;
以前からフィナーレでは繰り広げられる光景ではあったけど、昔はもう何割か分、静かに見送っていたような気がするんだが……。
今回の代々木、アリーナ席がえらい数つくってあったので、そりゃ人数も多いわなぁ。

などと書いている私も、いつもは出遅れ&まあいいや、な気持ちで、上から見送ることが多かったのだけど(それ以前にたいていスタンド席だったし)。
今回アリーナ奮発の気の勢いに、席に恵まれたことも手伝って、流れに乗って最前列の立ち位置に。
こうなったら、気持ちを伝えないと絶対後悔する!

ならば浮気心も余所見もダメよ、一点集中、目の前を滑っていくスターたちには目のみで感謝を伝えつつ、ひたすら彼が近づいてくるのを待つ。
ちょうどすぐそばに熱狂的な大輔くんファンがおりまして、大ちゃん武史くんと続いていたのでヘタするとやばいかも(武史くんがこの位置をよけて大回りしてしまう可能性)、と恐々としていたところへ、手前で大ちゃんが誰かに止められたのかスピードが緩くなったところを武史くんがす〜っと抜いてきたんですね。

なんという絶好のタイミング。
「武史くん!」「!ああ(^o^)」 笑顔で手をぱんっ。ありがとう、すっごくよかった!!
千秋楽も頑張って、素敵な演技を魅せて。と、気持ちは伝わっただろうか。

ホッとして後は穏やかに、流れていくスケーターたちを見送る。
皆みんな、本当にどうもありがとう〜。


初日は、出口でちょうど出会った友Mさんと、インハイだの国体だのの話をして。
二日目は友K子さんと「次の武史くん」を思い。
楽しかった私の代々木は、幕を閉じたのでありました。

(「次の武史くん」がこんな直近にあるとは、やられたけどねっ。てか、それならそうと言ってくれよぉ〜^^;)


背景は「シリウス・Cat/フリ−素材 」様から頂きました。
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