12/26(その1)

午前4時半起床。
しかし5時会場入りはやはりできなかった。。。情けなや。

なんとか公式練習開始には間に合った。
8人ずつ3グループに分かれ、曲かけはそれぞれ2分ずつしかない。(2分半だったかな? ちょっと記憶曖昧。。。)

総エントリーは31人だから、7人がフリーに進めなかったことになる。シビアで厳しい世界だ。
武史くんは、自分の曲のときには、流してタイミングをとるだけにしていた。
これは、もう仕上がってて、あとはOKってことなのかな? 期待と緊張感。


競技は男子フリーからはじまった。昼過ぎには結果が出てしまうのね。。。
先グループの演技を観ていると、4分半を滑り切るということが、どんなに大変なことかがわかるような気がする。後半バテバテになってしまう選手も少なくない。
それでも皆必死なんだ。。。

ミスを連発してしまった選手、練習ではノーミスもあったかもしれない。大舞台でやり遂げることのむつかしさ。
転倒後、痛さでしばらく滑ることができなかった選手、客席からの励ましを受け、気迫で最後まで演技を続ける。フィニッシュの後、氷に倒れ込んでしまった。どんな状態でもミスはミスとして採点される。厳しい、世界だ。。。


とうとう男子最終グループ。
ウォーミングアップから空気が変わる。さぁーっと気温が下がる感じ。
緊張感とオーラがビシビシと交錯して、こちらも息ができないくらい。
スピードも気迫も段違いだ。これがトップグループの気合いとプライド。

武史くんのきれいな4回転、すぐ続いて岳斗くんも4回転! さらに続けて総司くんがっ。。。転んじゃった。。。観客も緊張感から放たれたかったのか、笑い声がおきる。わたしも笑ってしまったけど(ご、ごめんなさい)、彼のアグレッシブさには結構はまってしまった(^^;。

滑走順は、英嗣くん→直樹くん→洋輔くん→総司くん→岳斗くん→武史くん。
スケカナも最終滑走、N杯は一番滑走で今回も最終滑走。。。なんか今季、極端だなあ。

本番、段違いの緊張感は続く。直樹くん、ミスがあったけど、やはり心を動かされた。思わず立ち上がりかけるのを必死でこらえる。
岳斗くん、しょっぱな4トゥ+3トゥ! 3トゥかなりあぶなかったけど堪え切る。すごい。た、武史くんもがんばって。。。

とうとう最終滑走、武史くんの名前がコールされる。緊張感に耐え切れず、「たけしくんがんばれ!」と叫んでしまった。
そして風と風鈴の音。気温がさらに下がる。いや上がる?

とにかく、空気がまったく違った。有無をいわさず怒涛のように押し寄せてくる波。
両手を組んで祈るように握り、またまばたきができない。
3アクセル+3トゥ、そして4トゥ! さらに緊張感が高まって、これはくる! 4サルコウ!! ・・・転倒。しかしすぐ起き上がって、空気は途切れない。

これは、これは、もう。
次元が、世界が、違う。。。
3フリップのあとのガッツポーズ、うねるようなイーグル、そしてバタフライシットスピンからフィニッシュ! 笑顔が、はじける。

今度は立ち上がってしまった。。。精一杯の拍手と歓呼を贈る。
ちいさな花を投げ、また拍手。

T 5.9 5.9 5.8 5.8 5.8 5.8 5.8 5.8 5.9
P 5.9 5.9 5.9 5.9 5.9 5.8 5.9 5.9 5.9

またしても大きな歓声、怒涛のような拍手。
ああ、この場にいれて良かった。こんな嬉しさは、そうそう出会ったことがない。本当に、本当に、よかった。。。

またもや旦那に即行で電話。スコアのUPを頼んで戻ると通路で武史パパに出会う。皆に祝福されて嬉しそうなお父さん。差し出された両手を握って、でも「良かった、良かった」しか言えないわたしも、たぶんくしゃくしゃの顔だったろう。。。

座席に戻ると、カメラを構えていた方から、立ち上がるときは気をつけて、と言われてしまった。ご、ごめんなさい。。。我を忘れてしまったんです。精一杯の気持ちを伝えたかったんです。ゴメンナサイ。


あとはアイスダンスと女子のフリー。今度はほっとして楽しんで観ていられるよぉ。
N杯のときは、武史くんのあとは全然覚えてない(目はあいててもたぶん見えてない^^;)くらいだったのだから。

第3グループで滑る、中野友加里ちゃんと若松詩子ちゃんが、個人的にはとっても楽しみなんだな(^^)。お花も買ってあるし。
最終グループにもジュニア選手がしっかりと入っている。武史くんの感動を未だ持ったまま、整氷車を眺めていました。

ほんとは、再度モバイルに挑戦したんだけど。。。やっぱ、ダメでした。バッテリー、買い替えないといけないわなぁ。