(00/02/23−02/27/at Osaka Pool Ice Rink) またひとつ、強く大きくなった武史くんを実感できた大会。 |
02/25 深夜、TV放送を流しながらばたばたと出発の支度。 今回、男子が土日にかたまっててくれたので、何とか休みをとらずに行けるわ。。。と思っていたら。公式練習が数日前から公開されると知り、うわぁぁ〜、失敗したぁ〜、と心底後悔した。女子もほんとは生で観たかったし。 早めに現地入りしたMLの友だちから、連日練習の報告が入る。 これがほんとに嬉しくありがたかった。 TVニュースでは「好調」といわれ、4+3のジャンプ成功シーンが流れる。 方や「まだ本調子ではない」とのレポーターのせりふがあったり、友人からの報告には、オフレコで「ジャンプもいまひとつ確認する感じ、表情もちょっと固くて・・・」と、心配そうな文面が混じった日もあって。この食い違いは何? 普段はとってない新聞、こういう時だけは買いに行く。一紙に『……直前に背中と腰を痛め……』と。 け、怪我? なんだって、また。直前? そんなニュースは知らなかった。 具合はどうなんだろう。でも、今日映った練習では跳んでたわ。 「今日は表情もやわらかくて、いい感じ」友人もそう書いて来た。 とにかく、明日だ。もう、リミットは決まってる。そして、彼は逃げて、ない。 良い方に考えよう。応援者だもの。明日この目で、確かめられる。 02/26 早朝、新幹線「のぞみ」で大阪入り。 あにさまのお兄さん一家に泊めてもらうので、いったんそちらへ。今回は旦那も一緒の旅だ。観戦はしてくれないんだけど(T_T)。 とにかく姪っこちゃんが会うのを楽しみにしている、と言われていて、うわぁぁ、ごめ〜ん、あにさんよろしく〜。 着いてすぐに観戦用の身支度。皆はお昼御飯を食べに行くため、一緒に出発。嬉しそうに手をつないでくる姪っこちゃん。うう、ごめんよごめんよ、降りる駅が違うのよ〜。「ちょっと用事が有るの、また後でね」とにっこり手をふって、乗り換えの駅に向かう。大阪プールはすぐそこだ。 駅をおりると、ずらっとポスターが貼ってある。これなら迷わない!(ほっ^^;)。 直前に、開始時間が繰り上がってることをnetで知り、あわてて時間を読み直して来た。開場時間も早くなってた。知らなくて時間ぎりぎりに来る人だっているだろうに。。。何でだったのかな。 座席に荷物をおき、電話とメモを持ってあちこちうろうろ。 知った顔、初めての方、また御挨拶たくさん。こんなとき、netってすごいなーと思う。今迄では考えられなった線が、ちゃんと結ばれる。会場に足を運ぶたび、同窓会のような転校生のような(笑)。 武史くんのお父上と、しばし立ち話。おそるおそる怪我の様子を聞いて。。。 ぐっ。顔が引き締まる。 そこまで悪かったなんて。 わたしが信頼しなくてどうする。彼がベストを尽くせることを、とにかく祈るしかできないけれど。(武パパさん、お辛かったと思うのに、お話をしてくださって、本当にありがとうございました) MLの友だちも順にあらわれて、話の輪っかがだんだん大きくなる。慌てて邪魔にならないように隅っこに移動。 こんなとき、笑顔は本当に救われる。話していると落ち着いてくる。 「間もなく競技が始まりますので・・・」と係員に促され、「よっしゃあ!」と気合いを入れて座席へ。いよいよ、始まる。 今日の席はアリーナショートサイド。滅多にないアングルからリンクを見る。 それにしても、この閑散とした客席はなんだろう。アリーナでさえ、ショートサイドは空席がある。日本では久々の大きな国際大会だというのに。ましてや今日は土曜日。もう少し入ってくれたって・・・。 海外向けには、特にチケット販売はしなかったと聞く。ただでさえ“ファーイースト”での開催、行きたくてもどうしようもなかった外国の方もいたんじゃなかろうか。 斜め前には、大きなメイプルリーフの旗を膝かけのようにしている、外国人女性がいた。一人で来たのだろうか。それとも日本在住の人なのか。。。 まるで盛り上がってない、と揶揄されてしまってもいるこの大会、「そんなことないわよー、こんなに思い入れたっぷりなのに!」言ってやりたいが、この客席を見ると悔しくなってくる。 第1滑走は中国の李運飛選手。 わたしには初めて聞く名前だけど、なんたって中国選手。かる〜くジャンプ跳んじゃったりするんだろうなぁ。。。採点基準がかなり高くなっちゃうんじゃないか? ・・・まさにその通りで。跳びまくってくれました。 いきなり5点台がずらり。プレゼンはさすがに下がったけれど。。。これは後の選手がきつそうだわ。 第2滑走、重松直樹くん。 『ボレロ』を観るのは2回目だ。 見せ場のひとつ、ストレートラインステップのスタートが目の前。彼一流の優雅さが、しっとり伝わる場面。ジャンプミスが残念だった。。。 4番目がエルヴィス。初めて目の前で見るエルヴィスは、わりに小柄で・・・圧倒的な存在感があった。 “存在感”って言葉、実はあまり好きじゃないんだけど、この日の彼にはその言葉しかないような。武史くんが“雰囲気”ならエルヴィスは“存在感”。 4トゥの予定がどうやら3回転? そのためかスコアは意外に伸びない。しかしステップもスピンも速い速い。 直後のメキシコの選手が気の毒なくらいだった。あまりに差が歴然で・・・ああ、1点台が出てる・・・トップの李選手が基準なだけに、それだけ開きがはっきりしてしまったんだろうなぁ。。。 第2グループ。9番滑走の武史くんはこの中だ。 ウォーミングアップで選手が氷上に出てくる。いつものダークカラーの衣装を探して。。。い、いない!? え、ちょっと、どうして、どこよ! あわてて人数を数えて…6人。ちゃんといるはず。もう一度よぉ〜く見て。 側まで滑って来たとき、やっとわかった。衣装が変わってる。あらぁ〜。。。可愛くなっちゃって。。。 髪も少し伸びて、全日本の時より幼く見えるかも。ちょっと懐かしくもあって、わたしはこの感じも好きだわ。 「本田武史さん、日本」。 アナウンスが流れ、歓声をうけて滑り出てくる。笑顔がみえる。 バイオリン・コンチェルト。この出だしがとても好き。 滑る彼を目で追う。いつもよりスピードが出てない・・・(がんばって!)。 4トゥは目の前。ふらつきながらもしっかりとランディング。ぐっと噛み締めた表情がわかった。一瞬の笑顔? TVでは映らない。もう確認できないこと。 3アクセルがちょっと曲がってステップアウト、セカンドジャンプが入らない。 小さく息をのむ。でも見なきゃ、見てなくちゃ。握った手に力が入る。 イーグルから2アクセル、いつも思う、なんて脚がきれいなんだろう。 終盤のシットスピンからサーキュラーステップ、スピードが上がっていかない、でも最後まで気が入ってる。 ラストポーズが、少し変わった。切り裂くように、シャープに伸びる手。 直後の表情は、側面からはつかみきれなかった。こちらを向いた時は、はにかんだような軽い笑顔。あ、彼ちゃんとわかってる。。。 E 5.4 5.1 5.4 5.4 5.0 5.1 5.1 5.0 5.2 P 5.7 5.6 5.7 5.7 5.5 5.6 5.7 5.6 5.7 そうね、コンビが抜けてしまったし。4点台は出ていない。 プレゼンは、さすがに高い。だけど、もっと上がるはずのプログラムなのよ。 Kiss & Cry の様子はまったくわからない。(後で放送を観たら、少し思ってた通りの表情だった。いろいろなことがしっかり、自分で、わかってる、そんな顔)。 10番目がトッド、もう細かいことは覚えてません。ミュージカル映画『キャバレー』の音楽。さすが、の楽しいスケートだった。。。 第2グループが終わった時点で、4位。 とにかく、最終グループに残ってほしい。 それだけ考えて後を観る。絶対、残る。実はそれは他の選手にひどく失礼なことかもしれなくて・・・でも、思わずにはいられなかった。こんなところで我が身の修行の足りなさを感じる。李くんが、アンソニーが、ジャンプを見事に決めて上位にランクされる。もう後が無い。あぁ思いがねー、止まらないのよ(苦笑)。 SP終了。武史くんは・・・・・・6位。残った。。。 どっと疲れが出る。 皆と話もしたいのだけど、とにかくまずは、リブレットに結果を打ち込んで送信。 待ってる人がいるかもしれない、と思ったら、結果だけはあげておかないと。トップページのレイアウトも、全部もってきてたんだけど、そこまでやる気合いも時間も無く。。。 だけど、意外に落ち着いてる自分がいた。 NHK杯のときとは違う。 この後行われたアイスダンスのフリーも、ちゃんと楽しめた。 きっと明日は、自分で納得できる演技をしてくれるはず。そんな、確固とした思いがあって。その理由もわかっているけど・・・説明は、できないなぁ。言葉にするのがむつかしくて。 可愛い有川・宮本組、いつも楽しい渡辺・木戸組、しっとりとした都築・ファルフトディノフ組。どうしてもわたしは日本選手に目がいくなぁ。だって、やっぱり頑張ってほしいもの。 ありゃりゃっ、て思ったのが、中国の一カップル。ちょっ、ちょっとそれは、世界でトップを争う某カップルとそっくりではないの!? ほとんどジャッジ側を向いての演技だったので、側面や背中しか見えなかったのだが、あのそれはちとまずいんでは。。。とはいえ彼等も振り付けられた通りに演技しているのであろうから。。。うーんうーん(^^;。 優勝したナオミ・ピーター組は素晴らしかったです。 この日の夜は、Takeshi MLのみんなと、第一回目のオフ会でした。 いやぁ非常に楽しく・・・意義のある、会だった。年齢層も環境もホントにばらばらで、でもみんなそれぞれの思いで武史くんを応援しているんだなぁ、と思うと、とっても、嬉しかった。そして、きっと一番応援しているひと(・・・それはもちろん、お父上^^)の、心がしみじみ伝わってきて。。。 明日は、やってくれる!! |