はっ、と大事なことを思い出した。 慌てて座席に戻って、ノートPC立ち上げ。そうだよ、この結果を入れておかないと! ページの更新やメールまでは手が回らないから、とりあえず掲示板に。 女子シングル開始前に、なんとか間に合った。 改めて滑走順を見て、あれ? と思う。 中野友加里ちゃんの名前が無い。 全日本ジュニアで優勝したから、ここに出てくるはずじゃなかった? ゆっくり上から名前を追う、やっぱり無い。そうだ、とプログラムを見る。。。やっぱり無い。 あれぇ〜??? 友加里ちゃんいないね、と言ったら、ジュニアファイナルが近いから出ないんだって、と答えが返ってきた。新聞に出ていたとか(ごめん、ただでさえ新聞読まないんで・・・気付かなかったよ^^;)。 故障ではないようで、とりあえず一安心。しかし、見たかった。彼女、好きなんで。 しかしプログラムには30人、滑走順には29人。まだ誰かいないの!? よぉく見たら、山崎愛里彩ちゃんだった。あらら。。。これも残念。 さて。まず注目していたのが3番滑走の若松詩子ちゃん。 彼女は本当によく踊る。詩子姫、と思わず呼びたくなるその身のこなしはバレリーナそのもの。日本にもここまで踊る選手がでてきたんだなぁ〜、と去年思ったもの。 その彼女の、今季SPの選曲はアランフェスだという。 彼女に限らず、何故か今年の女子はアランフェスが大流行らしい、一体また何でこのタイミングで? と思っていた。 プログラムを見てわかった。「Red Violin“Aranjuez”」。 他にアランフェスを使う、と伝え聞いていた選手達も、殆ど皆、同じ。 Red Violin・・・そうだったのか。 情熱のフラメンコ調アランフェス。主旋律はバイオリン、カスタネットも入って、武史くんとは随分雰囲気が違う。 映画を見た m さんは、この曲は覚えが無いという。後からCDか何か出たんじゃないのかな、と。 しかし詩子ちゃん・・・点数が低い。内容を考えるとそうなのかしら。いや、詩子ちゃんが、というよりも。 女子も、辛いぞ。採点。 8番滑走、恩田美栄ちゃん。10番、椎名千里ちゃん、12番村主章枝ちゃん。 美栄ちゃんが、見事ノーミスで滑り切った。 表現力云々と言われる演技だが、わたしはこの子が好きだ。 いつも緊張感が表に漂っているような雰囲気だけど、今日は最後に笑顔が(^^)。 指を鳴らすようなしぐさで、満足感を表していた。 千里ちゃんは、今季怪我をしていたようで、あまり練習も出来なかったのではないかしら。 柔らかい笑顔が絶えないのは、この子の特徴。今季はぐっと我慢のシーズンかもしれないけれど、来季にどう戻ってくるか、期待したい。 それから章枝ちゃん。さすが。 本人としては、いまひとつ不満な出来のようだけど。 去年のSPがわたし好きだったのよね、雰囲気が可愛くて。章枝ちゃんらしさ、というものがにじみ出て来だしたのは、今季の、鳥の声から始まるこのプログラムも同じ。 もう「和製クワン」と呼ばなくていいんじゃないかな。 第3グループ、16番滑走がわたくしご贔屓の長谷部文ちゃん(^^)。 とにかく元気一杯でスピードがあって、勢いがあるのよ〜。 若さだけでない潜在的な爆発力を感じて、応援しているのです。 23番、荒川静香ちゃん。 彼女はショートカットが似合うとわたしは思っているのだが、今日はひっつめシニヨン。 ジャンプが戻ってきたのかな? 最終滑走、全日本ジュニアで2位に入った鈴木明子ちゃん。この子も注目株。 滑り方や走って跳ぶあたりはまだまだジュニアなんだけど、目の表現に力がある。さすが、前評判どおり、という感じだ。 女子SP終了。 村主−恩田−荒川−若松−鈴木−高橋(香奈子ちゃん)。 まずまず順当・・・なのかな。 今日のSPをならして見ると、やはり章枝ちゃんが一歩リード。そんな印象。 アイスダンス。出場は4組。 昨日のコンパルの結果を見て、軽い驚きを覚えていた。 CD1、CD2とも、渡辺・木戸組が都築・ファルフトディノフ組を抑えて1位に立っている! 3位は有川・宮本組、4位が椎名・田中組。 昨シーズンは、上位三組、順番というか段階というか、それがはっきりあったように思うのに。 奈加子さんたちが調子が悪かったのか、のんちゃん&木戸さんが上手くなってるのか。 この二組はN杯でも観てるのだけど、そのときはまだ奈加子さんたちがやっぱり上だなぁ、という印象がわたしにはあったのだ。 果たして、今日は。 そののんちゃん&木戸さんが第一滑走。 フォックストロットから軽快なチャールストン、おお、N杯のときより音楽に乗ってる! ふっと顔を合わせるタイミングも今日はばっちり。 ぐっと近くで観ているせいか、ステップの加減もよくわかる。ナイス! 椎名尚子さん&田中友和さん。 初めて観ます。そして。。。 う〜〜〜ん、やっぱり、その・・・急造カップルだったのかなぁ。。。 これは仕方が無い。 3番が奈加子さんたち。 「Ladies &〜 gentlemen, it's a show time !!」。 の台詞で始まるこのナンバー、奈加子さんって実はけっこう表情豊かなんだなぁ、と思う。相変わらずおきれいで・・・。 しかしこのカップルのカラーに、今年の課題はちょっとキツイかもしれない(^^;。 梨絵ちゃん&賢ちゃん。 いつも可愛いこのふたりだが、今年は何と言うのか、雰囲気が凄くいい。 練習中から、お互いに手を差し伸べるところやちょっとした動きにも、二人の世界ができている、そんな感じで。 都築・ファルフトディノフ組−渡辺・木戸組−有川・宮本組−椎名・田中組という順位になった。 成程。明日のフリーが楽しみ。 この後、一組しか出ていない、ペアのフリーがあった。 小笠原牧子&小笠原健雄。去年は健雄くんのほうがシングルとかけもちだったけど、今季はペアのみの出場。 牧子ちゃん、おねえさんっぽくなったなぁ。 「よし、よいしょ、がんばれ」そんな気持ちで技の一つ一つを見る。 ほんとにペアは大変だよね。。。 ペアというと西欧の大男さん(^^;たちを普段観ているせいか、きゃしゃな日本男児にはきつそうに見えてしまう。 支えられる女性の側の、腹筋背筋の鍛え方もケタ違いだろうなぁ、と思ってしまうのだ。 でもこの組は、微笑ましくて可愛いから、それでいいわ。 演技終了後、表彰式。 今季ジュニアファイナルのほうに回った川口・マルクンツォフ組は、いつ出てくるんだろう、とふと思う。 ダンスのリナート氏もそうだが、違う国の代表として国際大会に出る、というのはどんな気持ちだろう。 それも、ソ連から分かれた各国ではなく、まるっきり違う、東洋の島国で。 昨季世界チャンピオン・ペアのティホノフ氏も、前に川崎由紀子ちゃんとペア組んでたよね。。。 ま、今わたしの考えることではない。。 目の前では、可愛い全日本チャンピオンの表彰式が続いている。 今年のカップは・・・でかいなぁ。。。昨年のあのスケート靴をかたどったトロフィーのほうが、気が利いてるんじゃないかな(^^;。 とりあえず、本日のスケジュールはこれで全て終了。 よっしゃあ、明日はフリーだぜいっ! さて、駅前に戻ってご飯を食べよう。。。と、思ったのだが。 どうやって戻る!? 歩くにはちょっと距離があるビッグハット(歩けなくはないけど)。 バスの時間もタイミングが悪い。 加えて、流しのタクシーなんていやしない。 駐車場のあたりに人が何人かおり、またタクシーも来たりしているのだが、全部頼んだ車らしい。 そう、呼ばなきゃ来ないのね。 ここで素晴らしかったのが、行動派 m さんの迅速な対処。 すたすたっと運転席に近寄り、もう一台呼んでくれるようにお願いする。それだけのことが、現実なかなか出来ないのですよね。 5分ほどで来てくれた。助かった(^^;。 駅までの道すがら、運転手さんに教わったお蕎麦屋さんに入る。 入り口レジ脇に『長野五輪開幕!』と、でかでかと一面使った新聞記事が貼ってある。もう、かなり黄ばんでいる新聞。3年前、ここはオリンピアの聖地だった。 よっしゃ、前祝だ! とばかりに、アルコールを頼んでしまうわたしって(^^;。 いや昔から、蕎麦屋で一杯、っていうのはアリなのよ(言い訳するな/笑)。 長野はやっぱり蕎麦焼酎なのか。。。ってわけでもないんでしょうが、焼酎の水割りにレモンを入れてもらう。 けいこさん、m さんにもお付き合い戴いてしまい、Tちゃんはお水で(ゴメンね)乾杯! 明日の武史くんの好演を祈る。 しばらくすると、見知ったお顔の方々が、ぞろぞろお店に入ってきた。 やっぱり重なるもんなのね。 また明日、とお別れ。わたしたちもそろそろ休まないと。 格安ツアーでとったホテルは、かなりきれいで立派なところだった。 おまけにフロントでは 「シングルでご予約戴いていたのですが、申し訳ありません、一杯ですのでツインのお部屋を、どうぞごゆっくりお使い下さい」 なんですってぇ〜♪ いいんですかいいんですかうわぁ。 広い。部屋が広いよー。 過去数回の観戦旅行の中でも、一番広くて立派なところだった。値段安かったのに。嬉しい。 余談だが、さっきエレベータから降りてきた男の子が。 なんというか、端正な顔と髪型で、雰囲気が、その、スケーターっぽかったのだ。ごろごろ鞄をひっぱって。 うーん。ここはオフィシャルのホテルではないし(つーか、オフィシャルが何処かなんて知らない/笑)、30人からいる選手の顔を全部覚えてるわけではもちろんない。 若い人も大勢泊まってたみたいなんで、ま、観戦モードでばったり会ったからそんな風に思うんだよな、きっと。 パソコン繋いでまたいろいろとチェック。 これをやらないと気が済まなくなってる・・・ヤバい症状かしら。 そしてこのせいでついつい寝るのが遅くなってしまうのだが。 ついでに冷蔵庫の中にワインのミニ瓶があるのをみつけ、か〜〜な〜〜り迷った挙句、手を出してしまった。いいんだ、ちょっとは旅行気分も(どういう旅行気分だ^^;)。 ところで、会場での話。 「明日の滑走順、知ってる?」 こう切り出す、ということは。 「最後でしょ」「当たり〜!!」 やっぱしなぁ・・・。だと思ったんだ・・・。 やっぱりきみ、極端だよ。うん(笑)。 武史くんに始まり、武史くんに終わる男子シングル。 いいじゃない。 |