−2001 国際オープンフィギュアスケート選手権大会−
(01/01/04/at National Yoyogi Stadium)

新世紀初のフィギュア演技会!


01/04

原宿駅で降りると、改札前はとんでもない人だかりだった。振袖姿で破魔矢を持った女性もちらほら。
多くの企業が仕事始めというこの日だが、世間はまだまだお正月なのね。ラフォーレは今日からセールらしいし。
明治神宮の脇を通って代々木第一体育館へ。

喜んでいいのか悪いのか、ダフ屋のおっちゃんらも散見される。
ええい近寄ってこないでくれぇ! わたしのこの姿を見たら、売りも買いもしないことぐらい即座にわかって当然だろうに。
人を見る目が無いね、修行が足りん、などとぶつぶつ言いながら石畳を歩く(ええ、彼らが人なんざ見ちゃいないことはようくわかっております^^;)。

ふと見ると、TVカメラの前に若い女性がふたり。
おや、あれは「Ski TV」に出ていたお笑い系(?)のおふたかたでは?
くるっと飛びあがっては「一回転しかできない〜〜」とかなんとか言って笑っている。おお〜そうだ、14日にはフィギュア特集。
そのための収録なのね、きっと。
きみたち、本番の演技も観てちょうだいね(いい席なんだろうなぁ〜。ちぇっ/ひがみ^^;)。

中に入ると、手前の机でブーケを売っており、さらに奥は柵で仕切られ行列ができている。
こ、これが過去悪評轟々のパンフ買いの列か!

パンフ他記念グッズや書籍など、物販スペースは1箇所にまとめられ、パンフを買う人も投げ込み用ぬいぐるみや記念のTシャツが欲しい人も、皆同じ一列に並んで待たねばならない。
適当に分散させるわけにはいかないのかな。
しかしきちんと並んで待てる、これは日本人の誇るべき資質もしくは習慣である、と思考を飛躍させながら最後尾につく。とにかくパンフレットだけは確保したい。早めに来て良かった。

そのパンフレット、なんと2500円! た、た、た、高い〜(T_T)。これで芝居一本見れるぞ。N杯だってこれほど高くはなかった。
確かに全ページカラーで厚い上質の紙、おまけにB4サイズ(鞄に入らないよ^^;)。
みどりちゃんや武史くんのインタビューなどうれしい企画もあるのだが、しかし。

せめて、大きさはA4にしておくれ。まじで困る(笑)。


その後、エントランスにて恒例、武史パパへのご挨拶。発見してしまったものは(笑)。
福島はすごい雪だったとか。
今日はお気楽にいきましょうね、観ている側も(^^)。おじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃるとのこと(実は偶然にも近くの席でした)。

ジャッジ側スタンド席3列目。やや端だけれど、とても見やすい席だ。氷上全体も見渡せるし。嬉しい。
周りにはまた、数人見知ったお顔がありました。

早速、預かりもの横断幕を貼る。全日本に引き続いて『フラッシュはやめよう!』である。今日のほうが、難題な気がするな。客層的に。。。お願いします、皆さま。
何の気なしに、すでに貼ってあった横断幕の隣に合わせて貼る。しっかり紐で結んでよし! と思っていたら。
後から気付いた。Kiss & Cry のもろに真上。

これはさすがにまずいだろうか? 間違い無く対面のお客さんが必ず見る場所ではあるのだが、あまりにストレートに真上。景観上、よろしくないと判断されるかもしれない。。。向こう側から見て確認しようか。
後でちょっとずらそうかな。
(後刻談・わたしが実行に移す前に、係のおにいちゃん数名によって少々横にずらされました(^^;。あまりに素早いシゴトだったゆえ、ゴメンナサイを言う間も手伝う暇もなかった・・・失礼しましたぁ)


12時。
アイスダンスから競技開始。
6分間のウォーミングアップ、隣に座るはずのNちゃんはまだ来ない。仕事始めって言ってたしなぁ。
間に合うかしら。

今回、滑走順はまったくわからない。
アナウンスで確かめるのみ。ちょっと不便かも。

ダンスは3組の出場。
ボーン&クラーツ、ドロビアツコ&バナガス、フサ=ポリ&マルガリオ。
わたし的には久々に観るシェイリーンたちが嬉しい。
(Nちゃんは第一滑走である彼らの演技終了直後に飛びこんできた。お疲れ様!)

得点は、大スクリーンにキスクラの様子と共に映るのだが(おそらくTV放送用と同じ画像か)、数字が小さくて角度的にもかなり見づらい。
電光掲示板を使ってくれたほうが、観客にはありがたいんですが(笑)。
アナウンスも英語のみ。耳で聞き取るしかありません。

オリジナルダンスは内容的に3組とも・・・プロアマ大会だからかそれとも時差ボケさんか(^^;、わたしには今ひとつパッとしない印象だった。
全日本のほうがエキサイトした、と言ったら言い過ぎか(言い過ぎなんだろうな^^;)。

場内の雰囲気も手伝っていたかも。
空席が・・・多いのです。
2階席どころか、アリーナすらもぼこぼこ空いている。
これじゃ、選手も燃えないかも。発表では五千人以上入ったということだが・・・ほんとかな?

1、値段が高い。−アリーナ席なんて25000円だよぅ。
1、開催日が辛い。−仕事始めに休める社会人がいったい何人いると思うの。

この2つの要因は実に大きい気がする。
わたしの居たS席は15000円、これは例年より安かったみたいですが。
また4日ということで泣く泣く諦めた人を何人も知っている。
選手のスケジュールとの擦り合わせも難しいのだと想像できるけれど、も少し何とかならないもんかなぁ、と・・・。
一番最初のオープンは、たしか土日だったよね。

ふと、来年の開催は大丈夫かいな、と不安がよぎってしまった。
見慣れた“HONDA”のロゴが無いのも寂しさに拍車をかけ(笑)。武しゃんのための大会みたいだったのになぁ(わはは)。

いやいや、今はとにかく楽しむぞぉ!
続いてはぺアのショートプログラム。
ベレズナヤ&シハルリジェ、イナ&ジマーマン、川口&マルクンツォフ。
それから、パンフレットは雪&宏博ペアが載っていたが、直前に変更があってフランスのアビトボル&ベルナディスが出場していた。

あら。
プロアマといっても、ダンスとペアはアマチュアの選手だけだ。今気が付いた。

Kiss & Cry の隣には放送席がある。
八木沼じゅんちゃんと塩原アナウンサーが座っているが。。。
『司会』と称するおふたりの姿はまだ見えません。椅子に毛布がかけられている。
司会というからには、最初から全部観なさいよもう、などと小姑のような気分になってしまったりして(苦笑)。
それとも関係者席で観てるのかな。次晴くんくらいは。

おっとと。ペアでした。
第一滑走、キョウコちゃん&ジョンくん。
去年と同じプログラムかな。衣装は別。

悠子ちゃん&マルクンツォフくん。
昨年の70周年EX以来。もう悠子ちゃんたら身体がどうなってるの〜! ってくらい柔らかい。
細いし〜〜! 折れちゃいそう。
シニアに上がってくるのはいつかな。あ、四大陸に出るんだったね。

エレナ&アントン。
ふたりとも、グランプリシリーズのときより一回り身体を絞ってきた感じがした。
そして・・・申し訳無いことに、SPの印象がそれしかない(^^;。ごめんなさい。。。

おそらくそれは、次のサラ&ステファンがあまりにインパクトがあったからだ。
「NINJA」をイメージしたというそのSPは、その・・・。
それは忍者じゃない〜!!!(泣)

赤の衣装。胸元には中国ボタン。背中には金色の龍を背負い、その振り付けはあまりにカンフーだわ。
おまけに曲の端々に「アチョ〜」なんて奇声らしきものが入ってるし(--;。。。。

N杯のとき、ペアのショートはわたし観られなかったのだ。今日が初見。
だから余計に焼きついちゃって。
所詮、西欧のみなさんから見れば、東洋なんていっしょくたなのね。
開き直って観れば笑えて楽しいプログラムではありました(はぁ^^;)。

ここで整氷。
整氷車が走る前に、スタッフがバケツに氷屑(?)を入れたものを持って穴埋めをするのはどこでも見られる風景なのだけど。
ここ代々木では、彼らは皆ホッケー靴を履いて作業していた。

大概、長靴やスノトレ、スニーカーだのでよちよち歩きで作業するのに、しゃか、と妙にイカしたホッケーストップで止まったりするのだ。なんだかそれが妙に可笑しくて(なんでやねん)。

そんなどうでもいいことが妙にツボにハマるときがある。うん、ホッケー靴の整氷スタッフ(^^)。いい味出してるよ(彼らにしてみりゃ大きなお世話)。


さて。整氷後はいよいよ男子のショート。
なんだか、各種目の参加人数が少なくてぽんぽん進んでいくと、妙な感覚にとらわれる。
頭の切り替えが難しい。

うん、武史くんはもうすぐ下に来ているわ。
リンクへの出入り口のほぼ真上。なんて席なの、ちょっとたまんないよ。
ヤクディン、プルシェンコ、エルドリッジ、ウルマノフ。
今更ながら、めっちゃ豪華メンバー!!

チャンピオンだらけ。
武史くん、見劣りしてないよ。
しかしこんな風に出入り口に何人も溜まってる中にいると、彼は小柄なんだなー、と改めて思う。
氷上では全然感じないが。

しみじみ頭小さい。足長い。上半身ががっしりしてバランスいいなぁ。
全日本のときよりまたちょっと引き締まったかな。うんうん、男の子だぁ(^^)。

今日はわたしもあまり悲壮感がないもんだから、そんな他愛も無いことをつい考えてしまう。ったくあと数カ月で20歳になろうという男性を捕まえてなんということを(笑)。
いやショートはやっぱり緊張するんだけれど。
ウォーミングアップ開始!

5人が一斉に氷上に散る。
多少時代は前後するが、まんま World の最終グループではないの。
うっわ〜。。。これ、ほんとすごいわ。

武史くん、きれいに4+3決め! いいじゃん、よしよし、あとは本番にとっておくんだよ〜(笑)。

第一滑走、トッド・エルドリッジ。
なんだか耳に馴染みのある曲。きっと彼のファンならすぐにわかるんだろうな(申し訳無い(T_T))。
しかし調子がまだ上がってないのか、転倒で客席からは悲鳴ともため息ともつかないざわめきが漏れる。

ま、Open だしね。
全米、近いんだよね。彼はどうするのだろう。

2番目がヤグくんであった。
彼についてはもう・・・はー。
力強かった、はず。
印象に残り切ってないのは、次が武しゃんだから(^_^;。エキシビモードと言いながら、ほんとにわたしもいい加減である。

でもって、武史くん。
彼は Japa Open ではいつもショートは良かったんだよね。
果たして、今日は。
もう今季めちゃくちゃお気に入りのドン・キホーテ。

とにかく身体の線がきれいなんだから!
ビデオを観せる度に人に言って来た。
今日も最初から手の伸びがすきっと決まっている。動きが大きい。リズムが3拍子になり、流れるような音に乗って、まずは4+3っ!

お     り・た!
つい一緒に息を止めてしまう。ちょっとランディングはこらえた様で彼一番の美しさではないな。でもファーストジャンプを降りたときぐぐっと上体が下がるあの感じは無くなっていた。
あともう少しだね(^^)。

スピンをはさんで今度はイーグルから3アクセル。
OK、問題無し!
よっしゃあ、今日はいける!
氷上で気持ち良く踊っているよう。

テンポが変わり、客席から大きく手拍子が起こる。
そうよそうよ、我らがタケシ・ホンダにみんな拍手を贈ってちょうだい!(いや、本気でこう考えてるんですよ、このときは^^;)。
細かいステップからルッツ! ・・・・・・・・・・・・・・・あり? ダブル??

瞬間、思わず組んでいた両手を解いて頭を抱えてしまった。
今の、2回転・・・だ、ね。。。。。。。。。。。。。。あきゃぁ(^_^;。

そゆことも、あるわね。。。わはははは。。。。。
いいよいいよ、今日は、うん(^^;。

武史くんも思いっきり苦笑いしてる。
ったくもうあんたはぁ(くすくす)。
フィニッシュの後、髪をかきあげて笑ってる。。
彼も「あっちゃあ〜」って心境なんかな。

実は今日はわたしもいくつか間の抜けたことをしてしまっていたのだが。
そのひとつが。「日の丸」
何で忘れてきちゃったかなあ?? いつも持ってきてたのに。
この前が全日本だったからだ、などと言い訳しつつ、虚しくNちゃんとふたりで振る真似だけする(笑)。

ま、いいでしょいいでしょ。
観る側もこんなである(^^;。
いえいえ、それなりに真剣なんですけども。。。

4番滑走プルシェンコ、ラストがウルマノフ。
プルの「ボレロ」は、やはりどお〜しても馴染めない、申し訳ないことに。
凄いんだけど「ボレロ」は違うのよぉ〜みたいな(^^;。

トービル&ディーンとまでは言わない、しかしわたしの中では例えば昨シーズンの重松直樹くんのほうがより「ボレロ」なのだ。
この感覚は仕方ないんだよなぁ。。。

ウルさまを観るのは久しぶり。
プロになってしまうとなかなか日本では見る機会がないものね。
彼はアマチュア最後のシーズンのプログラムが好きだった。


男子ショート終了。
これまた例によって順位も何も出ないもんだから、客席ではストレスが溜まる。
スクリーン使ってるんだから出してくれてもいいのにぃ〜。
たぶんヤグ−プル−武史−−の順・・・かな。
(この後お会いしたはーこさんに聞いたら、やっぱりそうだった。しかし4+3も3アクセルも決めてるのに、5.0は無いわよ某国ジャッジ殿!)。

再び整氷。
お手洗いには長蛇の列・・・いいや、女子が終わったら長い休憩が入るだろうからそのときにしよう。

女子ショート。
みどりちゃん。
みどりちゃんが見られる。ショーではなく、まがりなりにも競技会で。

武史くんと同じくらい、今日はみどりちゃんに会いたくて会いたくてたまらなかったのだ。
もうじき、会える。

嬉しい。

<<BACK  INDEX  NEXT>>