−ALL JAPAN メダリスト・オン・アイス X'mas Stars 2002−
(02/12/23/at National Yoyogi Stadium)

笑顔・笑顔・笑顔


12/23

前日夜に全日本の京都から帰ってきて、本日午前中には大切な打ち合わせをなんとかこなして、いざ代々木第一体育館へ!

即日の長距離移動と、日程的にはきついけれど。考えてみれば全日本のエキシビションというのは前からあったらいいなと思っていたものではあるので、こんな形での実現は単純に嬉しいのだった。
(全日本ノービスでは、最終日に優勝者だけのEXがあったんだけど。シニアの場合、国体予選があるし選手も精魂尽き果てていそうな気がして、諦めていたのよ)

原宿駅に降り立てば、そこかしこに立ってるおじさんおにーさん。
何かあるのかと思いきや「フィギュアあまんない? ない人あるよー」(変な日本語だね、こうやって文字にすると)
わ。このために立ってるんですか。びっくり。

ファイナルとかジャパンオープンとか、大きい大会ならいざ知らず。へえぇ〜〜っと、ちょっと感心してしまったのだった。
今日は日本選手が好きな人しか来ないんじゃないかと……そんな事前の思い込みは、実は覆されるのだろうか。だったら嬉しいんだけど!(それとダフ屋は関係ありませんがね^^;)

敷地内に入れば、でかでかと看板が立てられているし、想像以上にビッグイベントとして扱われているのだとわかって、ますます感激。
ひゃー、すごい。
これ、毎年の恒例行事にならないかなぁ。


場内では早々に武史パパさんに遭遇できてしまい、ご挨拶としばしの談笑…。
今季、武史くんの演技を直に御覧になるのは初めてでいらっしゃるので。気張れよ、武史くん、いいとこ観せなきゃね! などと勝手に心中で檄を飛ばす私でありました(^_^;。まったく……。

席は少しばかり端っこのほう。
そしておそらく裏側だ。ん――――、なかなか今季は表に恵まれない。
プログラムによっては、裏側に殆どアピールしてこない場合もあるので……。
ジャッジに向かって演技するのは仕方がないと言えば仕方がないが、満遍なく何処から見ても面白いほうが、観客にとってはありがたい……これはジレンマなのかもなぁ。


滑走順を見て、その豪華さに唸る。
お―――――、やっぱり、こういうことになるんじゃないかと思っていたのよ。
予定とされていた出演人数では、3時間もたないはずなのだ。

シングルの選手はジュニア/シニア、それぞれ4人ずつ。
ジュニア選手の、シニア大会での順位は記載されていないから少々混乱するかもしれないけど、一応振り分けとして格好がついている。見事に嵌ったなぁ…。
アイスダンスは、まだ代表が決定されていないし。うん。


ショーは三部構成になっていて、第一部が女子SP、第二部が男子SP、そして第三部がエキシビション。
うう、女子のジュニア選手は真央ちゃん以外、第一部も第三部も出してもらえるのに、男子はどっちか片方だけなのか……。ひーん。こんなところが悔しい。ぐしゅぐしゅ。
頑張れ、負けるな男子。

出演予定だった岳斗くんが、おばあさまのご病気のため、急遽欠場とのアナウンスと張り紙があった。
うわ、昨日まで全日本の試合だったのに。
悲しそうにしているファンの子を見てしまって、こちらも少々沈む……。

気を取り直して、売店にコーヒーを買いに行った。
気付けと、やはりちょっとくたびれていたので……深夜の全日本の放送を、結局リアルタイムで観ちゃったからね(笑)。
とはいえ、選手のことを思えば、観ているだけの私らがそんなことを言ってはいけないのだが!

友人mさんは、明日からの仕事のこともあって来ないつもりでいたのに、今日の午前中まで逡巡した挙句、再度電話をくれたのは伊丹空港からであった。間もなく到着。
Aちゃんは、京都から直行。K子さんはお嬢さん同伴。スケート大好きになってちょうだいね(^^)。
これ程までに人の心を惹き付け、行動に駆り立てる魂の主は……本日は、どんな姿を観せてくれるのでありましょう。

間もなく、開演。


オープニングは、ジュニアシンクロチーム、ユニテ神宮 Ice Messengers
濃い目の赤地に、白で蜘蛛の巣のモチーフが描いてある。
あ、スパイダーマン。多分。スタートとラストのポーズも。

このチームには男の子も混じっていて、とっても新鮮!

第一部、女子シングルショートプログラム。

まるで全日本の再現、であった。
ウォーミングアップからあっちでジャンプ、こっちでジャンプ、そっちでジャンプ、その合間をかいくぐってスピンにステップ。
んもう、どこ観たらいいのっ!??

数年来の停滞から、一気に活気が戻ってきた感のある日本の女子シングル、これを観ちゃうと世界選手権ですら物足りなく思えてしまうかもなぁ……。
それぞれ皆、独自のプレゼンテーションがあって。

ただやっぱりシニアはシニア、ジュニアはジュニア。その辺りの差をきっちり見せ付けているのも、これまた大したことだと思うのだ(TV映像ではわかりづらい部分かもしれないけれども)。

ここは滑走順だけ書いておきましょう。(※Jr.はジュニアでの順位、それ以外は全日本シニアでの順位)
だって殆ど皆ノーミスに近かったんだもん。
却って特筆することが無くなってしまうのだ。

1 太田由希奈 Jr.3位(4位)
2 浅田 舞 Jr.2位(8位)
3 安藤美姫 Jr.1位(5位)
4 中野友加里 6位
5 荒川静香 3位
6 恩田美栄 2位
7 村主章枝 1位

章枝ちゃんは、疲れているのかジャンプの調子が良くなかった。
恩ちゃんとしーちゃんはミス無し!
友加里ちゃんは3アクセルに挑戦して……どうだったっけ(え〜? 忘れてる…)。ショートにコンビネーションで入れてしまうというのが、凄いのだが。しかも無茶でも話題づくりでもなんでもなく。

ジュニア勢の3−3には驚きません。全日本で散々観たというのもあるが、それ以前にほんの数年前、この子たちがノービス時代の演技も観ているんだもの。00-01・全日本ノービスの項参照)
遠からずこうなると思ってたよ……。こわ。


第二部、男子ショートプログラム。

リンクサイドにいるときから、武史くんはニッコニコであった。
ウォームアップが始まると、やっぱり違うねぇ、違うねぇ。ひと蹴りがくい―――――っと伸びて、ひょっとして今日、何か期待してもいいですか? ねえねえ。

健ちゃんが、ジャンプ失敗をがしっと両足で踏ん張って蟹股イーグルもどきのかっこで固まって、場内の笑いを誘っていた(^o^)。
試合のときとは違って、こんなに和むウォームアップも珍しい。
ライバル心がビシバシと交錯していた女子とは、良くも悪くも対照的。
そこが違うのかもしれないが、今日はエキシビションだからこれもいいんじゃな〜〜い、と思ってしまう私であった。


第一滑走、岸本一美くん。今季Jr.の4位。シニアでは……少々振るわず16位。
今日もいまひとつ調子が悪そう。
SP、苦手なのかな。今季全日本ジュニアのSPだけ観てるんだけど、やっぱり上手くいかずに10位スタート、翌日フリー1位で総合4位という、凄いジャンプアップをしていた。東京ブロックも似たパターンだった…。
世界ジュニアでは、頑張ってちょうだい!

小林宏一くん。Jr.2位、シニア8位。
この子に対してジュニアと言うと別の意味にもなるので困ってしまうのだが(笑)、流石に腕の使い方や身体の見せ方が上手いのね。
背も割と高めだし、当然踊れる。
これくらい思い切り“浸る”演技ができる選手は、日本ではなかなか出て来づらいように思うので、この先も小さくまとまらずに、伸びていって欲しい。

Jr.1位、シニア5位の柴田嶺くん。
独特の雰囲気を持っているのよねえ〜。やりたいことがはっきりと決まっているみたいな(それはとても強みになると思う)。
どことなく動作がフェミニンでエレガント路線。手の長さを持て余しているみたい。

長野五輪の後にフィギュアを始めて、この短期間でここまできたというのが、そもそもの驚愕だ。
細かいところ、手や身体のきれいな見せ方や、動作の繋ぎの端々に挟まる雑さをこれからそぎ落としていくのが、シニアヘ成長の道かも。

ところでSPにビールマンスピンは入っていなかったと記憶しているのだが、今日はやっていた。
これもサービス&アピール? 無理に2、3周回るのではなく、ポジションもとてもきれいなので、未見の方は彼の名前を覚えておくように(^^)。

高橋大輔くん、全日本4位。
SPのジャンプは、今の彼より一段二段上の構成だと感じられるので、いっそ全日本のときみたいに4回転をはずすのも有りだと私は思う。そうすれば3アクセルに集中できるだろうし…。

上に行くためには挑戦していかなければならないことだが、ミスが前提になったSPはちょっと甘いんじゃないかなー、と。
もしも今、彼一人の双肩に男子のすべてがかかっている状態だったなら、こういう無理はしていないんじゃないか。失敗したらすべてが無くなってしまうもの。だから全日本では、はずしたのでしょう?

とにかく、スケーティングが美しいこと美しいこと。足元を観ているだけでうっとりしてしまうスケーターには、なかなかお目にかかれない。
ディープエッジ、そして氷に乗っていないほうの脚の見せ方が上手い。
持ち味として大いに世界にアピールできると思うのだ。頑張って。

中庭健介くん、男子3位。
全日本で、私、彼を見直しました。なんと逞しく、男っぽく成長して!
昨年感じられた線の細さは何処にも無い。

今時、意外に珍しい、正統派王子様路線の日本男子。
競技のフリーでは見事に決まっていた4トゥ、今日は残念ながら失敗してしまったけれど。
四大陸デビューだよね? 頑張れ〜。

いつにも増して「頑張れ」が多いですが、壮行会でもあるので良いことにしましょう(笑)。ね。

全日本優勝、本田武史くん。
深紅のシャツに黒のジャージをひっかけて。
こんなリラックスした姿は、本当に久しぶりに見る。
初見から、ひたすら魅了され続けてきた『Leyenda』。

素晴らしいスピード感、そして――――――素晴らしい4トウ−3トウ!!
クリーン&ビューティフル!!! 文句無し!!! 今季一番!!!

3アクセルに向かうところの、腕の振りが溜まらなく好きなんだよね……。そしてこれまた高い3アクセル! 美しー!!
着氷後の流れが、これまた美し―――!!

ちょっと今日、失敗する気がぜんっぜんしないんですけど!(笑)
心なしか、スピンもスピードとキレがいつもよりずっとあるような。
さり気なく難易度の高いステップから3ルッツ、クリーン! 当然!!\(^o^)/

情熱的なバイオリンのメインメロディに乗ってのサーペンタインステップ、私これ大好きです。
そして来るぞ来るぞのストレートラインステップ直前、音楽が少し余ってる程じゃありませんか?(^^;
ぎゃーー、何やってんだよ、もう〜〜〜〜〜。

スペシャルパーフェクト!!!
だ〜〜からやればできるんじゃんか〜〜〜。
満面の笑顔、そしてガッツポーズ!!
こちらも迷わずスタンディング!! この気持ちを他にどうやって伝えたらいいのよ。
昨日も一昨日も、立てなかったんだからねっ! あ――――――、もう。

いつか、いつかと、これが観たくて通っているのだ。
いつか絶対やってくれると信じて、しかもときに必ずやってくれるから!
彼の応援は、やめられない。もう、完全に中毒になってる……。

めちゃめちゃ嬉しそうな武史くんだが、リンクサイドのコーチ陣・関係者各位が、これまたひっじょ〜〜〜に嬉しそうであった!
満知子先生なんて、飛び跳ねていらしたわっ(^o^)。
(逆に、よっぽど普段心配かけて………むにゃむにゃ^^;)
うう、ダグコーチにも観ていただきたかった……(お忙しいので、先にカナダにお帰りになられた)。

まったく、なんて選手なんですか、貴方は。
昨シーズンと同じ、ゲンのいい代々木体育館でのエキシビション。
きっとこれから、うまくいく!!


締めくくりに、お馴染み東京女子体育大学のシンクロナイズドスケーティング。
白の着物風ワンピースに黒帯と、空手か何かの胴着みたいな衣装だなぁ、と思っていたら……。

音楽が流れてきてぶっ飛びました。しょ、『少林サッカー』!!?
なるほど、演技前の礼から、凝っておりましたが。これをシンクロで使うとは〜。

正直、この映画にバカみたいに嵌って何度も劇場で観て、香港版のDVDまで海外通販で買って鑑賞し倒していた私(ほんとバカ)には、ぶつ切り音楽+流れを無視した繋ぎに、どうにも辛抱溜まらん状態ではあったのですが(^_^;
「和」のアピールとして、これも有りなんだろうな、と……(元は違うけど)。

ひとつだけ、両手を「グー」の形に握り込んだまま滑るのは、あんまり美しくないし腕も短く見えちゃって、期待するほど和風の効果も出ないと思うので、改善してくれると少し見栄えも変わるんではないかと思った。
ちょっとプログラムとしてはどうかなー、昨シーズンみたいなもののほうが、いいと思うんだけど。世界にはどう映るのであろうか。

途中、大人数で肩を組んで滑っていたとき、先頭近くの一人が転倒し、結果次々と飛び火してしまったのには、この競技に潜在する(そして恐ろしく身近にある)危険に、恐怖を感じてしまったのでした。すごいな、皆……。
ともかく、大きな怪我が無くて良かったよぉ………。

ここで整氷、休憩。

舞い上がった私は、会う人会う人にへらへら挙動不審な印象を与えたのではないかと(笑)。
しかしこれを喜ばずしてどうするの。
何より、武史くんがお父さんの前で完璧な演技を観せてくれたというのが、喜びに拍車をかけた。
ああ、嬉しい、楽しい。スケートリンクの中に居るのに、暑いくらいだ。

後半では誰かに投げてあげよう、とお花を買いに行く。
スタンドからリンクに入れるのは至難の技だが、端っこの席というのが逆に幸いして、頑張れば届くかもしれない距離だったので。
ミスるとぶつけてしまうかもしれないお客さんは、今日はリンクサイドには居ないからね。
EXにおいては、妙に張り切ってしまう私である。賑やかし賑やかし。
二本買ったら、一本おまけしてくれた(ありがとうございます〜)。ので、これは隣席のAちゃんに。


第三部、エキシビション/メリークリスマス2002

Jr.4位、浅田真央ちゃんが、トップを切って登場。シニア全日本では7位。
もう何度観たことになるのかなー、ショートプログラムの『SAY HEY KIDS』。
照明を落としてスポットライトが当たっていたが、実は結構慣れてたりして(ロロツアーにも参加してたし)。
可愛くって、おじさんたちメロメロになっちゃいそうな振り付け(笑)。

予定調和のアンコールは、ちょっと冷めちゃうんだけどね。
続けてフリーを披露。これはノービスでのタイムスケールかな?
3フリップ−3ループ−3トゥループ、しっかりと入れてきた。
回転不足と流れの無さは、これからの課題でしょう。まだまだ先は長い!

続いて登場、Jr.3位の織田信成くん!
思えば彼の出演決定を知って、私の喜びは倍増したのだった(笑)。
シニア全日本でも昨年の16位から大躍進で6位、世界ジュニアは補欠に回っている(勿体無いな〜)。

赤いシャツに黒のパンツ。あ、これは今季つくったというエキシビションナンバーだ!
スタートのポーズで既にくらくら(笑)。
男の子っぽい攻撃的なSPもフリーも好きだけど、こちらは少年らしい瑞々しさに可愛らしさも加わって、更に勢いとキレと流れがあって、ほんとに私この子の空気とスケートスタイルが好きなんだわ。
武史くんとは違う、大ちゃんともまた違う。

華々しい女子に隠されがちだけど、男子ジュニア勢も個性派揃いで、実に楽しみではありませんか!

思わず、買ったお花を二つとも、投げ込んでしまった。
いいんだ、いいんだ、武しゃんはきっとたくさん貰うから、最初から勘定に入れてないし(笑)。
Aちゃんも一緒になって投げ込んでた(ども!^^)。

太田由希奈ちゃん。
EXナンバー(だったと思う…)。イナバウアーが美しい〜。
「バレエ」の表現で言ったら、日本一なんじゃないのかな。バレエっぽい、じゃなくて、本当にバレリーナの姿。
私は彼女の今季SPが好き。

浅田舞ちゃん。
フリーを披露。
3アクセルに挑戦、残念ながら転倒…。練習では、とてもきれいに降りてるそう。真央ちゃんよりも上手いとの話。
世界ジュニア、頑張ってください。

安藤美姫ちゃん。
EXナンバー。
アナウンスにも煽られるし、本人も自負しているだろう。4サルコウに挑戦! 転倒……。
もう、疲れているのが目に見えてわかった。そりゃそうだよー、昨日競技が終わって移動してきて、今日既に一曲滑ってるんだもん。

再挑戦のアンコールも予定通りだったのだろうが、やっぱり転倒……。
いやお疲れ様でした。

中野友加里ちゃん。
EXナンバー。
雰囲気のある選手に成長してきたよね! 気の強そうなところと可愛らしいところと、上手い具合に溶け合って。
3アクセルの成功率は目を見張るものがある。もちょっと高いと、安心して観てられるんだけど。


女子陣の3アクセル連発を目の当たりにして、改めてみどりちゃんの偉大さを感じた。
高さといい流れといい、同じ種類のジャンプとは、やはりまだまだ思えない。
それほど、みどりちゃんは、凄かったのだ……。10年経って、ようやく追いつこうとする選手たちが出てきた。
全日本からEXまで、そんなことをときに考えたりしていた。


高橋大ちゃん
EXナンバー『What a Wonderful World』。
ラフな白いTシャツ、水色の半袖シャツをひっかけて。
いやー、きれいだ。思わず足元ばっかり見つめてしまって、上半身に目が行かない(あいや)。

静香ちゃんは、N杯EXの時と同じ、ムーディな『Sing, Sing, Sing』。
い、衣装がぁ〜〜、せくしぃなヘソ出しルックでございました。つやつやのピッタリしたパンツと。
アレは生お腹(^^;とわかった瞬間の驚愕。女性たる私でも困ってしまいますです。
なんとお美しいスタイル……。

健ちゃんはフリープログラムを持ってきた。
全日本フリー時のような、クリ―――ンな4トウの再現はならず。軸が完全に斜めに傾いてた。ううー残念。
男子カテゴリーって、ほんとに高レベルなことを求められているよな……。やっぱり違うと思うんだ、ベースが。

渡辺心&木戸章之、アイスダンス2位。
とび切りはじけたフリーの『Sing, Sing, Sing』!
全日本のときより、良かったように感じられた。コンスタントに出来を揃えるというのが、どれほど大変なことか。
スタート時、木戸さんの立ち位置が目の前で、やや舞い上がり気味の私たち(笑)。

恩ちゃん
すっかりお馴染みのEXナンバー『シーサイド・ランデブー』。
何回観てもキュート! 可愛い!
歌いながら滑っているのよねぇ〜。これぞ恩ちゃんだわん。
こんな振り付けも出来るとは、数年前には誰も考えなかったのでは。
シーズン後半、まだまだこれを世界にお披露目する機会は何度でもある。楽しみだなー。

引っ込むときにアナウンサーから「世界選手権は何位を狙っているんですか?」などとふられ、困ったように笑いながら手を振って黙ってあがっていった。
そんなこと聞くなよー、と小声でアナ嬢に突っ込んじまったい(^^;。

有川梨絵&宮本賢二、アイスダンス1位。
こちらもフリーの『CONAN THE BARBARIAN』、中盤からラストまで。
N杯で首を捻ったこのプログラム、全日本では見違えるものになっていた。
接戦だったアイスダンス、世界選への切符の行方は、まだ決まっていない。この先どんな展開が待っているのか……ぞくぞくする。

川口悠子&アレクサンダー・マルクンツォフ、ペア1位。
二人が笑って話しているのを見るだけで、ほんとに嬉しくなってしまうのだから。
音楽はお馴染み『バービー・ガール』。可愛さ爆発のプログラム。
この路線で競技プログラムも組んじゃダメですかね? 悪くないと思うんだけどなー。

章枝ちゃん
EXナンバーはパッヘルベルのカノンに賛美歌の『Sanctus』をかぶせた曲。
昨日に心身のすべてを注ぎ込んだ、というところだったんだろうな…。
ジャンプの調子はやはり悪そうだけれど。
気持ちはずっとゆったりしているように感じられた。
やっとシーズンの折り返し。まだまだ先、頑張ってください。

さーて! 武しゃん
リンクサイドに出てきたときから、落ち着き無くうろちょろうろちょろしていて、おいおい章枝ちゃんの演技中だよ〜、と肩をぽんぽんしたくなってしまった。
にこにこ笑顔でよかったなぁ。うっれしそぉ〜。

衣装を見ただけでは、何をするのかわからないのが今の武史くんだが(笑)、予想違わず『Riverdance』でありました。
中盤部分から、ラストまで。
「短い?」という声が聞こえてきたけど、実際短かったのよ。

アンコールで再度ストレートラインステップを、と促され、「マジで無理!!」という顔をしていたのが何ともかんとも。
ほんまに辛かったんでしょうなぁ……。
でもそこは第一人者でありますからして。
拍手を煽ってその間に休憩(笑)、見事に演じ切ってくれたのだった。

私、このステップ見てると、凄すぎてか、笑いがこみ上げてきて止まんなくなっちゃうんだよね。
やばいなぁ。

武史くんの演技のとき、リンクサイドにびっしりと「JPN」ジャージの選手たちが立ってじっと見つめていたのが、印象的だった。


グランドフィナーレ。
出演者が次々に登場してくる。

まずはジュニア、そしてシニアのシンクロチームのメンバー。
演技の一部をやって、礼。

続いてジュニアの女子選手4人、揃って登場。
一斉にスピン、皆きれい〜。特に由希奈ちゃんのには、目を奪われる。
ふとリンクサイドを見れば、一美くんと信成くんが並んでぱちぱち拍手中。か、可愛いぞ少年たち。

ジュニア男子4人は、2人ずつに分かれて交錯してジャンプ!
某選手、ステップアウトして口に手をあてて「しまった!」な顔をしたのが素直に可愛くて好感度大。

アイスダンスの2組、それぞれプログラム中のリフトでリンクを周回。
個性もまったく違うふたつのカップル、代表争いは熾烈なことになるだろうなぁ……。
そうでなければ面白くないのも事実だけれど、あー、怖い。楽しみ。

シニアのシングル選手は一人ずつの登場。
まずは友加里ちゃんから。ここで3アクセルのコンビネーションを跳んだんだっけか!?
なんだかもう、凄すぎ。

しーちゃん、恩ちゃん、章枝ちゃん。順番を忘れてしまったが、確か女子選手が全部出てからペアの悠子ちゃん&マルクン、そして男子選手と繋がったのではなかったかと。

武史くんは、やっぱり4サルコウへの挑戦。
コケはしなかったけど、詰まって手をついていた。ま、今日はいいよ、もう。うん。
私は満足。にこにこ。


全員が並んで、マイクが出てきて武史くんが締めの挨拶。
その喋りがなんだか………予想通りの展開で、微笑ましくも可笑しかったよ、おねーさんからすると(^o^)。
ともかく「これからも頑張ります」と誓いの言葉。
うんうん、頑張れ。頑張ってね。

それから、選手が一斉に滑り出して、シンクロのフォーメーション!
肩を組んで大きな輪っかになるのと渦巻きになるのと。すごい〜〜〜壮観!!

そしてリンク上にはシングル選手だけになると、今度はとことんフザケ始める。

大ちゃん&健ちゃんペア、手を繋いで滑ってきて、サイドバイサイドのソロジャンプ! さすがにスロウとはいきませんでしたか(笑)。
一度はタイミングばっちりで笑いと拍手!
しーちゃん恩ちゃんのペアスパイラルもきれいだったな〜。それこそ、何処見たらいいのかわかんない状態。

それから武しゃんを中心に、男子選手数名がクリムキン風のけぞりイーグルに挑戦!
思わず「腰は大丈夫か〜」と声に出してしまったよー。楽しそうだったからいいんだけど。ヒヤヒヤ(^^;

かと思うと武史くん、今度はつつ、と章枝ちゃんに寄って何か話しかけたり、恩ちゃんしーちゃんと肩を組み合ってぽんぽんしてたり。
和やかな空気でいっぱいの中、エキシビションは幕を閉じたのでありました。


今季最高の武史くんのパフォーマンスも観れたし、普段なかなか会えない方々にも会えたし、外は寒いけど心はぽかぽか。
N杯、全日本、そして代々木EX。日程的にも経済的にも(笑)きついっちゃあきついのだが、それをやっただけの、それ以上の喜びと幸せに出会えて、スケート好きでよかった、武史くんを好きで良かったと、かみ締めるように思ったのだった。

未来は、明るい。

敷地入り口にセッティングしてあった、クリスマスツリー風の大きなイルミネーションが、とてもとてもきれいに映った。

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