第三部。
再び照明が落とされてプロスケーターの演技。
暗闇に浮かび上がるのは、フェンスに腰掛けたアニシナ姉さん。小道具のカードをめくり、グェン氏と組んで滑り出したのは、昨シーズンOD・スパニッシュメドレーのアレンジバージョン。

あの互いに挑み合うような、火花散るダンスは、今でも強烈に心に残っている。
だからこそ、正直このナンバーを今、持ってきて欲しくは無かった……。

鮮烈なイメージが未だ生々しいからこそ、わかってしまう。比べてしまう。
まったく別のプログラムなら、こんなに寂しさを覚えることは無かっただろうに。
そんなことを考えてしまう自分も、勝手だなぁと思うけれど。
(加えて、第一部では気づかなかったけど、姉さん結構ふくよかになられましたね^^;)

ボナリーは虹色に光る衣装で登場。
バックフリップの大盤振る舞い!
曲名はわからないけど、ボーカルが入っていたかしら?

カザコワ&ドミトリエフは、例のちょっと怖い『マトリックス』。
自由を得た(?)人形がピンクのドレスをばっと脱ぎ捨てるシーンでは、ほんとは「ひゅーひゅー」って口笛が飛ぶくらいのセクシーさがあるのだけれど、シャイな日本人なんで……(^_^; シーンとしちゃっててゴメンナサイなのでした。

トリはやっぱりキャンデロロ。
「長野に新しい保安官がやってきました」
拳銃を「ばんっ」てやったり(これ怖いっす、玩具とわかっててもドッキリします)、しゃかしゃか捌いたり、なんだかもう好きにしてくれ〜(笑)。

彼の演技に説明は要らない。走りまくり騒ぎまくり。
数秒の暗転で黒から白に衣装替え! しかしあっという間にそれも脱いでしまうのだから、替えた意味が無いではないかー(笑)。

沸き立つ観客に向かってお辞儀の後、マイクを持って「今日は僕の誕生日だからハッピーバースデーを歌って!」
はいはい、承知しましたよ〜。

なんだかすっかり『キャンデロロ・ツアー』になっちゃってました(^^;。
い、いいのかな? いいのか。ま、いっか、この際(笑)。


フィナーレ。
もうすっかり耳慣れた音楽で、次々とスケーターが氷上に現れる。
出入り口で順番待ちをしながら、じゃれあってるのが微笑ましい(^o^)。
颯爽とトップを切って登場は、高橋大ちゃん。今度こそジャンプ〜〜〜〜うう、うっ。頑張れ大ちゃん。

友加里ちゃんとジェニファーが二人揃ってレイバックスピン。
岳斗くんは、行くぞ4回転〜〜〜っと、豪快にべしゃ(^^;。しばらくお尻をさすってた……い、痛そ。
しーちゃんは連続ジャンプ、ちょっとよろけてもう一度。本当は3−3−2にしたかったのかな〜。
演技中もジャンプが絶不調だったジェフリー、フィナーレではひたすらスピンコンビネーションで魅せる。しみじみ、これはすげ〜。

にこにこへこへこ武しゃん。
ここ最近のアンコールのスタンダード、きれ〜〜いなトリプルアクセルとスタンドスピン。
今日は高速ではなかったな(笑)。

アニシナさんたちは音楽に合わせてちょっぴりロボット風の振り付けを。
あ、ボナリーが衣装替えてる! ピンクのきらきら。

全員で手を繋いで、わ――――――っと走ってきてくれるのだけど、武史くんが途中から大きくひょうたん滑りで来るのは、スピードを殺して皆と合わせているのかな、といつもなんとなく思うこと。

恒例のサインボール投げ、あっという間に終わってしまって、恒例どおり私はまったく取れません。なんでやろ?
ニアミスも無いんだよなー。

終了後、時計を見たらえらい時間になっていた。
明日ちゃんと帰れるかしら。
ちぃとばかり不安。まぁなんとかなるでしょ。


駅前までシャトルバスで戻って、夕ご飯(当然、兼四大陸選手権優勝記念祝勝会! 笑)。
楽しかったですありがとう!>関係者各位(^^)

夜行で帰る人、明日朝帰る人、明日も観る人。
みんなみんなお疲れ様でした、また会いましょーね!


02/18

ふつかめ。

バスに乗り込んだ頃から雨! 雪!!
折りたたみの傘を持ってきていたのに、昼間晴れていたのでついうっかりコインロッカーに入れて来ちゃったんだよう。
なんてこったい。意味無いじゃん(笑)。
北国の天気が変わりやすいのは、身に染みてわかっていたはずなんだが、ばか。はは。

本当は私、最初は1日だけのつもりだったのです。
それが、どうにもこうにも気持ちが盛り上がってしまったのは、実はアジア大会の真っ最中で。
青森で、あの空気の中で、観れるものならやっぱり観たい! せっかく日本に武史くんが来るのに!!
………我ながら、突発強行だった……。ま、北京に行くのは諦めたから、その分で(は?^^;)。

昨日と少し違うのは、会場でも知り合いになかなか出会わないこと。
お客さんの数もやや少なめなのかな、やっぱり(あ、一応、それなりには埋まってました。ホッ)。
友Sさんは、とっても素敵な強行スケジュールで長野入り。これを愛と呼ばずしてなんと言う?


滑走順をしっかりと手にして、席に着く。
オープニングと書いてあるけど、音楽と照明だけだったんだよ〜なんて言ってるところへ、

「みなさんこんばんは」
わ!

武史くんの声が場内に響く。こんなアナウンス、昨日は無かったぞ。
心なしか緊張気味な気配があるのも愛嬌よね。
楽しんでくださいって挨拶の後、今度は高めの英語が聞こえてくる。 あー、今度はフィリップ!

最後に「バンザーイ!」の言葉がエコーかかってフェードアウトして、ショーのスタート。
(二人は会長&市長代行?/笑)


暗闇に浮かぶフィリップから始まって、進行はほぼ同じ。

今日は最初から花が飛んでいたけど、プロスケーターたちがいちいち全部受け取って回ることはせず、早め早めに引っ込んでいたのは、運営側がお願いしたんじゃないかしら、と想像してみる。
でないと本当に、延々と収集巡回することになっちゃうもの(^^;
関係者も今日は最終に乗りたいだろうし?(穿ち過ぎか……)


さて、アマ組トップで滑る大輔くん、昨日にも増してジャンプが不調(大泣)。
のっけからふたつ続けてコケ、更にダブルアクセルまで転倒って流石に本人も「ええっ!?」って顔でびっくりしてたっぽい。
客席からも「あ―――――っ」の悲鳴が一斉に揃ってしまった(^^;

最後にようやく3トウ成功、拍手。頑張れ大ちゃん〜。

他の皆は、昨日よりも身体が動いている様子。
ジェフリーも章枝ちゃんも、ジャンプを決めていて、よかったー。

武史くんは、本日もたっか〜〜〜い3トゥ!
ステップ部分で音をはずし、早く出過ぎておっととって詰まって合わせてたのがなんとも言えず可愛いらしく映ってしまい(甘々。いいんだもん)。

ここで照明が落とされ、雪ちゃん組はライティング演出つきの『Time to say good-bye』でありました。
やっぱりこうしたほうがムードが出る。


第三部のボナリーは、昨日とは違う衣装(珍しくきらきらしてない赤)、違うプログラムを滑ってくれた。
カザコワさんの早替わりに、今日も「ひゅーひゅー」言えず。位置も遠かったし…。
そしてフィリップは、拳銃なしで手まねの保安官。
もしかしてチェック入ったのかな? 確かにアレは心臓に悪い(笑)。


フィナーレ、昨日派手にこけた岳斗くん、今日はばっちり成功! 嬉しそー。
プログラムでうまく跳んでたジェフリーもジャンプに挑戦―――が、今度は失敗。あちゃ。その分、スピンの時間が短め。
武史くんのアクセルジャンプは、つくづく絶品やねぇ!!

ボナリー、バックフリップ、ジャンプにスピンと大サービスの後、なんと体操で言う前転跳びまで披露! そして武史くんとハイタッチ!!

ボール投げ、グランドフィナーレと終わった後は、手早く荷物をまとめて会場を出る。
余韻は駅に着いてから、ゆっくり反芻いたしましょう。
迅速な行動は時間の余裕を生む(笑)。


ホームでお弁当を買って、のんびりと最終の新幹線を待って。
Sさんとは別々に切符を買っていたにも関わらず、同じ車両、しかも一列違い。
運の良いことに私の隣席が空いていたので、お弁当を食べ終わってから隣に来てもらって幸せなお喋りタイム。

これが、今季最後の生で観る武史くんになるのかな……。
サンクトまで行きたいとか、ワシントンまで行きたいとか、気持ちだけは世界一周の旅なんだけど。
それでも例年に無く多くの場所で観ることが出来た。素晴らしい場面にも立ち会えた。
それはとっても有難く、幸せなこと。

これからクライマックスに向かう今シーズン、更に望む高みへと、繋がる終わり方になればいいな。
しばしの休息、そして再スタート。

武史くんは、明日、カナダに戻ります。

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