=るんのカナダ旅行記(^_^)=
もとい、
−第6回 四大陸選手権大会−
(04/01/21〜25/at Copps Coliseum, Hamilton, Ontario, CANADA)

二度目の海外観戦。初めてのカナダ。そして今季何度目かの、彼に会えない大会。


01/23 出発と到着

今季、私は飢えていた。
どうにもこうにも、我慢できない。
こんなにも、彼に会えない日々が続くなんて!!

………こう書くと、三文メロドラマみたいだな(笑)。
しかし気持ちはまさに文字通り。一度も生で観られない、というのに加えて、どうしても心配で仕方が無い。
何しろ状況がまったくわからない!

NHK杯でガックリし、全日本でもやもやと沸き起こってきた何物かは、年末年始のエキシビションで決定的な形をとった。
過剰すぎる飢えの蓄積は、爆発力へと転化する。
もう、自分の目で確認しなけりゃ、絶対この気持ちは収まらない。待ってても来ないなら、こっちから行ってやる!!

それからの行動は早かった。
同じ志を持つ友人たちと1月3日に名古屋で確認しあった後は、検索・問い合わせ・確認・手配とあっという間に準備が整っていく。
フル観戦は無理だが、年末にカートとつくっていたらしい? もしかして新作EX? は絶対に観たい。ありがたいことに男子が最終種目になってるし、ラスト二日間を選択しましょう。ペアとアイスダンスの日程が入れ替わっていたらもっと良かったんだけどなー。仕方が無い。

素晴らしき迅速な行動力の友あっちゃん(仮名)、友さっちゃん(仮名)、本当にありがとう。
Studio Violaのsumireさんも加わって、4人のパーティは結成された。
待ってろよハミルトン、待っています武史くん!


全日本は、どこかで覚悟していた(間に合わないかも、って)。
だけど今季の四大陸は。カナダだし。それも練習拠点のMariposaがあるオンタリオ州。
移動は辛くないはずだし。

何より、“四大陸選手権”という大会に、こだわりがあるだろう武史くん。
かなりの確率でこれは大丈夫だろう、と思っていた。

一方、何故かどうしても、嫌な感じ、不安な気持ちは消えることが無く、試合が程近くなって選手が現地に集まりだしても、なんとか公式練習のレポートが見つからないものかと、たった一行でいい、「good」でなくてもいいから、そこにいることを確認したいと必死に探し回って。
しかしこれが、見つからないのよね……。

そしてとうとう、最悪の記事が出た。
「左足も負傷」「直前に決定」

それって、さ………。
あーあー、やっぱり出発当日まで安心できない。
滑走順が出ても(ショート二番!)、まだわからない。
今季はそういう年なんだよ、たぶん。うん。なんだか、そういう巡り合わせって、きっとあるんだ。

前日、旅の便利グッズなどあれこれ買い込み(見て回ってるとあれもこれも欲しくなるね)、ついでに、そろそろへたってきた日の丸を思い切って新調する。
願わくばこれを振らせてほしい、歓喜の渦の中で。



というわけで、23日、出発当日。
日本時間で午前中、男子SPが行われる。
PCを立ち上げ、大会ページを見ると、まだ滑走リストに残ったまま。そろそろ始まってる頃だよね。

朝のルーティンをこなしながら時々画面を確認。
あ、リアルタイム更新、出た! あ。あーーーー………。


ないや…………武史くんの名前。
もう数人滑り終わっていて、二番滑走だったはずの武史くんの名前は無い。と、いうことは。

やっぱり、ね…。
なんだかもうよくわかんないや。
このやろー、がんばっていってくるー。


フライトは19:00。
成田エクスプレスを降りて空港方面に進むと、前方に立ち尽くすsumireさん発見。おんなじ電車だったんねー。
とりあえず、「行くの? 私たち(泣笑)」

4人揃っても空気はどよよ〜〜〜〜ん。
楽しかるべき海外旅行、成田空港の出発ロビーで、こんなにも暗い私たちって何者?
キャンセルしてドイツに回すか……などと不穏な発言してみたりもしたけど(笑)、だけどやっぱりカナダだもんね!
しかも広い広い国土の中で、開催地はオンタリオ州。本田武史というスケーターを、ここまで育ててくれたところ。見に行こう、やっぱり。
いっそバリーまで行っちゃおうか!? ダグのおうち探したりして(笑)? これは観光旅行なのだ(^o^)!! Let's Go!!!

バンクーバー乗り継ぎでトロントまで。フライト時間が長いこと長いこと。ヨーロッパはこんなもんじゃないんだろうけど。
北米大陸に足を踏み入れるのは初めて。10時間を越えるフライトも初めて。
向かうのがカナダで良かった。
とにかく、行くのだ、彼の地へ!

エアカナダの座席は広くてゆったり。小柄な日本人なら、エコノミーでもそんなに辛くない(ゆったり過ぎて……床まで遠いとか背もたれによりかかるとテーブルに届かないとか、そーいうことはあるけど/笑)。
ついでに、ご飯がおいしかったのですよ。機内食というカテゴリーで、これはなかなか偏差値が高いのではなかろうか。
えへえへ、ワインも飲んじゃうもんね。がーーっと寝て、起きて、なんとか時差をクリアしなくちゃ。
コーヒーのマドラーも、割り箸の袋も、トイレのペーパータオルにまでメイプルリーフのマーク入り。いちいち可愛いぞエアカナダ!
またとっても個人的に、キャビンアテンダントにしっかりした男性が混じっていると、なんだか安心するのでした。日本の航空会社は若い女の子が中心だけど、イザというとき頼りになりそう加減はやっぱり大人の男の人が上。

すぐ近くの座席にて、岳斗くんファンのYさんと遭遇。うわーーーひとりで来たの!?
しかもフリーだけって。それもすごい。愛だわ。
行きの移動スケジュールが同じで、またひとりお仲間さんが増えました。やっぱり安心だもんね。

Number誌に載ってる章枝ちゃんの記事を読む。ふむふむ。
途中、貧血を起こしそうになってトイレでうずくまり、しばらく座席で頭をがくんと下げてたり。足を上に上げて座って、なんとか復活する。
空の上、逃げ場が無いのは辛いよ。これも精神的なものかもなぁ。
二度目の機内食はパス。おかゆだったんだけど……。食べたらやばかった、たぶん。

ガイドブックに素晴らしい記述発見。
トロントにはあちこちに天然の屋外リンクがあるわけですが、ひとつがなんと、今夜泊まるホテルのまん前に!
滑走無料よ! 貸し靴もあるのよ! まさに傷心の私たちのためにあるような!!(笑)
これは滑らねばなるまいて。うふふふ、カナダでスケートやっちゃうぞ〜。

アイスワインフェスタもやっているのよ、ちょうど25日まで。
EXの日の午前中に行っちゃおう〜♪ 観光旅行観光旅行(笑)。


バンクーバー到着。ここで入国審査。
いくつか質問を受けたが、これも初体験だった。今まで何か聞かれたこと無かったの、実は。やっぱり北米大陸は厳しくなっているのかな。それとも、単に私が今までラッキーだっただけか。しみじみ、米国経由でなくて良かった…。ますます厳しくなってるらしいものね。

荷物を預けていたら、一度ピックアップして自分で再度ターンテーブルに乗せなければならない。ここでロストバゲージが多く起こるらしかったので、なんとか機内持ち込みサイズに納めていたのだが、結局最後まで重量や寸法を測ることって無かったなぁ。
規定サイズのテンプレートで測って、オーバーしたらとりあげられる(預けさせられる)と聞いていたのだけれど。
みーんなでっかい荷物持ち込んでるし。うむむー。いや、コンパクトにしておくほうが、自分にとっても扱いやすいんだけどね。

コンパクトといっても使い捨てカイロなどたくさん持ってきたから重い重い(笑)。
キャスター付きは持ち込めない可能性有りかも、と今回は買うのを見送ったし(持ってないんで…)。ま、自分で持てる範囲の荷物、これが鉄則でありましょう。

しかしバンクーバー空港内は暑い!
荷物を減らすために着込んでいた(笑)ものを、慌てて脱いで体温調節。
機内は意外と寒いから……ああ、細々とめんどくさいわ。
1時間半ほどで国内線に乗り換え、再び空の上。

国内線でも約4時間半。
日本から香港行けちゃうじゃん。北京も行けちゃうじゃん。ソウルなんて往復できちゃうじゃん!(さすがにそれは無理か)
時差もある。機内食まで出る。カナダは広い。
規定に基づき、アルコール飲料は有料。はい、飲んでませんてば(笑)。


トロント到着は夜の8時頃。
いよいよ本当に外に出る。マイナス何度って言ってたっけ………うげっ、さみ〜〜〜〜!!

マジで寒い。笑っちゃうくらい寒い
夜だしなー。あははははー。
チケットを買ってバスを待つ間、ほんの10分かそこらだったのに、手袋して帽子かぶらないと辛かった。
道も凍ってるしな。うおう。
ホテルまでつけてくれるバスの有難さ。そーいうホテルにしておいてよかったね、ね。

部屋に入ってすぐさま窓際に駆け寄り外を眺める。
あったーー! 屋外リンク。今まさに整氷中。
うわーーしっかりザンボが入ってるよ! なんだか人もいっぱいいるよ!

となりの部屋でもまったく同じことをしていたらしく、あっちゃんのお友達に感心された(笑われた?^^;)らしい。
さすがはフィギュアファンねーって^^。
はい、今夜はトロント在住のお友達Nさんが街を案内してくれるのです。

まずは真っ先に件のリンクに行ってみる。
ほんとに、すたすたっと道から広場に入っていくとリンクになってて、人々が滑っているのだ。
それも結構な人数が。もう10時近いよ。寒いじゃんよぉ。彼らにすればごく普通の気温なんだろうが。
ホッケー靴の人が多いかも。うちらも明日はここで滑るのだ!

お腹がすいていると言ったらちと困らせてしまったので申し訳ない…。カナダの夜は早い。
お店、しまっちゃうの、本当に。
Nさんの旦那様(例のリンクで滑っていた!)と合流し、レストランに入る。周囲を見渡すと、あはは〜やっぱり盛りもカナダサイズだ。
一人一品は絶対に無理、シェアしましょう。ホントに多くて食べ切れなかった。テイクアウトも自然なことだそうで。

ナイアガラ産のワインをグラスで一杯。その辺でひょっとお酒を買える国ではないので、しみじみと味わいながらいただく。
美味しうございました。Nさん、旦那様、本当にありがとう。


ホテルに戻ってちょこちょこと荷物の整理。
観戦用も分けなくちゃ。

時々窓の外を見ると、真夜中の12時過ぎでも、まだ何人か滑ってるよ。
すごいなぁ……。
飲み屋にカラオケ、なんてのより、余程健康的な夜遊びかもしれない(笑)。

明日はいよいよハミルトンに移動。
うまく眠れるかな。おやすみなさい。



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