01/24 トロント観光とペア・男子フリー おはよう! 朝起きて一番最初にしたことは、窓から外のリンクを確認してみることだった(笑)。 さすがに薄暗いうちは誰もいないわ……と思っていたけど、9時前には既に何人かが滑っていたさ^^;。まぁ、今日は土曜日だしね? 朝っぱらから非常ベル騒動有り。な、な、な、何事!?? 何事でもなかったらしいのだが、結局。 日本でもこんなこと、滅多に当たらないっていうのに、こんな、外国で。何でもなくてよかったけどさ、焦りましたよホント。 チェックアウトして荷物を預けて、まずは朝ごはん。 外の街はまだ起きていないし、ホテルのダイニングかな。美味しいものも、食べたいけれど。 実は私、数日前からなんとなくお腹の調子が良くなくて、正露丸をビンごと持ってきていた(それでもワイン飲んだりコーヒー飲んだりって……はは)。 精神的なものも多分にあるのかなぁ〜。 ビュッフェ式のコンチネンタル・ブレックファスト。 フルーツとヨーグルトとパンとシリアル。お腹に優しくてちょうどいい。 オーダーを取りに来たマダムは、ゆっくりと説明してくれて、明るく優しい人だった。 さて、お腹も満たされたところで、本日の目的、そのいち。 いつもなら「公式練習を観なきゃ!」と速攻で移動するところだけれど、今回は違うの。 Let's enjoy skating!! 意気込んで外に出たらば、寒い寒い寒い。 いつものリンク内モードより更に重装備で、カイロもしっかり貼ってあるんだけど寒いんだわー。 滑走は無料だけれど、貸し靴は大人1人=9カナダドル也。 憧れの白い靴! 日本じゃ、貸し靴はたいてい黒だもの。わーいわーい。 しかし、ぐにぐにと柔らかくて、クセもついているなぁ…。ちゃんと立てるかしら。 そして。立ては、しました。が。 なんかもう、エッジが甘々で、横滑りしまくって怖いの〜〜〜。体重が片側に乗せられない。 全然砥いでないな、これ。両足ひょうたんもできない。怖すぎてダメ。ズリッていっちゃいそう。 何しろ、さ。みんなマイシューズを裸でぶら下げて軽く滑りに来ちゃうんだもんね。 コドモからおばちゃん、おじいちゃんまで。 貸し靴なんざ、申し訳程度にしか置いてないのだ。 日本のあの、靴がずらーーっと並んだ棚を想像してはいけない。 昨夜のNさんの旦那様も、エッジカバーもしてない靴をそのまんまレストランまで持ってきてたし(あ、でもホッケー靴だったな…ホッケー用って、エッジケースつけます? つけなきゃ危険な気もするが…)。 でも、いいんだもん! 「カナダの屋外リンクで滑る」、その行為自体が目的なのだから(^_^; ペンギンよろしくよたよたと何周かまわって、満足して上にあがる。 そう、手摺りなんか無いのよ〜(笑)。周囲より一段下がってるんだけど、降りるときもあがるときも、とっかかりなんて無いのよー。 一応、整氷車の出入り口だけ、柵が立ててあるけど固定されてないし。 もう、怪我しないように慎重に慎重に。 バックは時計台。なかなか絵になる。 ぱしゃぱしゃと記念写真、交替で撮って。通りすがりの人にシャッター押してもらったりして。観光客だもん〜。 ああ、カメラ持ってくればよかったな。いつもの調子で、何も準備してこなかった。みんな、後で焼き増ししてね。 さて、スケートで満足したらば、お次は世界一の高さというCNタワー。 地図のスケールを見ると、そんなに遠くない。お散歩がてら歩きましょうか。 その間も、マイシューズをぶら下げた人とすれ違う。バッグに入れてすらいないの、それほどナチュラル。 東京でそれやったら、絶対他人様に怪我させてしまうわな^^; きいいんっとする気持ちの良い空気の中を、歩き出したはいいけれど……気持ちいいのはすぐに通り越して……か、風が寒い。ほっぺたが痛い、目が痛い!? マフラーで口元を覆って、吐いた息でその部分が凍りそう? マイナス20度とか、そこまではいってないと思うけど。氷点下は間違いない。 あーもうだめー、どっかに避難しないと! と、飛び込んだ建物は、主にスポーツウエアや関連商品を扱っている店のようだった。 暖まりがてら、中を見て回っていいかな。 トロントのアイスホッケーチームのロゴ入りTシャツやマグカップ、スーベニール等々。 トロント・ブルージェイズのユニフォームのレプリカ。ブルージェイズvsマリナーズ、武史くんが始球式で投げたんだよね、去年の春。 その舞台、スカイドームはCNタワーのすぐそばにある。 レジ脇にピンバッジ、数種類。 可愛いなー、もしかしたら試合会場にもいろいろあるかもしれないけど、これ気に入っちゃった。買っちゃおー。 銀色の小さなメイプルリーフ。ショルダーバッグの肩紐にちょこんと留めて、いい感じ。 ここで買っておいて、本当に良かった。試合会場にはその手のものは、まったく置いてなかったのだ。 全州ですら、スケートモチーフのストラップとかバッジとか、売ってたのに。この辺り、逆に自然すぎて無いのかもしれない? きゃーもう、外を歩くのは諦めて、地下鉄で行こう。2駅だけど。 券売機とか自販機とか、日本のものは素晴らしいと思う。 効率の追求なんて、対極にありそうなカナダ地下鉄。それもまたよし。 しかし私のミスで余分にお金を払ってしまい……(^^; ゴメン、みんな。 駅構内の『JAPAN CAMERA』にて使い捨てカメラ発見。私これ買いますー。 ちなみにJAPAN CAMERAって、要は『ア○リカ屋』みたいに、イメージだけでお店の名前、つけてるみたい? 日本のカメラは信用があるのか…な? さてさて、日本とパースが違うから、距離感も違う。タワーに行くまでまたちょっと迷ったけれど、カナダの人々は皆親切で。 いくらお礼を言っても言い足りません。 ようやく辿り付いてエレベーターで昇る。外が見えます! 東京タワーや六本木ヒルズとはスケールが違うのよね(この場合のスケールとは、文字通り寸法というか数字というか)。 見えるのは、オンタリオ湖だろうか。あ、あれもしかして、途中から、凍ってる……?? 海みたいな湖が凍る。すごいーーーーー。 湖脇に、また別の屋外リンクが見えた。皆滑ってるなぁ。 Glass Floor、要するに透明なガラスで下まで素通しのフロア。きゃーーーこわいーーーー! 高所恐怖症の人は真剣に恐怖すると思う、今この瞬間床が抜けたら……うわあああ。 面白がって写真を撮る。ひゃっほー、楽しくなってきた! 更に上、特別展望台みたいなところまで昇る。 エレベーターを降りたところで遭遇したのは、ひゃああ、のんちゃん&木戸さんではありませんか!! うわうわうわ。 お疲れ様でした、とご挨拶をさせていただき、そっと聞いてみる(ご本人にお伺いするのは、ほんとちょっとアレな感じではあるのだけれど……)。 5位!!! そしてエキシビション!!! やったーーーーーー!!\(^o^)/ 嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねる私たち。 だって観たかったんだもの。アジアの歴史をひとつ塗り替えたのよ! のんちゃんと木戸さんは、とても優しくて穏やかで、ほんとに素敵でいらっしゃいました。 エレベーター、ひとつ見送らせてしまって本当にすみません<(_ _)> 気がつくと、結構いい時間になっている。 タワーを出てタクシーを拾って、ホテルに戻る。荷物を受け取って同じ車でとんぼ帰り、タクシーの運転手さんがこれまた親切にも、ハミルトン行きの出るバスターミナルまでつけてくれた。ありがとう〜。 いよいよ向かいます、ハミルトン。 長距離バスを降りて、さてどっちに向かったらよいものか。 宿泊予定のホテルは、そう遠くないはずなんだけど……。 とりあえず、歩き出す。印刷してきた地図を開いても、うむむむむ。この通りがこれで、方角がこっちで…。 通りがかりのおじさま&おばさまに教えてくださいとお願いしてみる。 このお二人がまた、なんともお優しい方たちで! 振り返ればしっかりと、ホテルのシンボルマークが目に入ってきたのだけれど(要するに、逆側に出てしまったわけ)、ショートカットするからついておいでと、わざわざ自ら道案内をかって出てくださったのだった。 もう感激で涙が出そう。 この感謝の気持ちをどう伝えたら良いのか。 咄嗟に私のとった行動は、歩きながら鶴を折ることであった(笑)。 竹久夢二のきれいなメモ帳を持ってきていたので、それを使って。折鶴は唯一私の特技なんだけど、冷たくて手がよう動かん〜。 ギリギリ間に合って、おばさまの手に渡すことが出来た。本当にありがとうございました<(_ _)> さて、本日のホテル。 昨日は巨大ホテルだったけど今日は古くてある意味風情のあるところ(そうとでも言っておかないと/笑)。 あちこちのガタピシは、それはそれで味じゃない? さくさくと支度をして、会場まで歩く。途中から地下街に入れるのがありがたい。 ペアフリー、始まっちゃってるなー。 なんとか第2グループのウォームアップから入ることができた。 リンクとロビーはカーテンで仕切ってあるだけでオープンなのに、皆それぞれのセクションの入り口で、ひとつ演技が終わるまで並んで待っているのですよ。たぶん、それはナチュラルに。 かなり後方の席だったけれど、すり鉢状のリンクはどの位置にいても観やすい感じ。 ふと気づけば、上のほう、幕で覆ってあるところ。ちらりと見えた、あそこも本来座席ではありませんか!! いったい何人収容できるのやら。 アイスホッケーのスペシャル・カードには、上まで満杯になるに違いない。どれほどエキサイティングなことか!! その意味では、ちょっと意外な感じがしたお客さんの入り。 あらららん、なんだかカナダって、プラクティスから座席びっしり満員御礼なイメージがあったのだけれど。 ショートサイドなんて、まとまって結構あいてるんだわ、座席。 当日券売りのインフォメーションもあったし。ふーむ。 世界選手権なら違うのかしら。四大陸だから? はたまたハミルトンだから? あっちゃんが隣席の老夫婦に声をかけて昨日の順位を伺い、由希奈ちゃんの優勝を知る。うおー。 (ノートPCは武史くんの棄権を知った瞬間、荷物からはずしてしまったし、ニュースはアイスホッケーばかりだし新聞も見てなくて、気にはなっていたけど確認できなかったのだ) きょろきょろしているうちに演技スタート。 うっ、いきなり『ワルソー・コンチェルト』は正直つらい。ディン&レン、そうだったわね、貴方達……。N杯を思い出してしまったよ。 あれれれ、ラングロワ組なんでこんな位置で滑ってるの? レナちゃんきびきびしてて気持ちがいいなー。表彰台に乗せてあげたい。星条旗だけど。 Wジャン組もパンちゃんたちも、ずいぶん点数が出るようになったなぁ。 雪ちゃんたちがいたらまた違ったのかな。やっぱりどうしても小粒な感じ……見た印象、どのペアも。 迫力というか、有無を言わせぬ世界観が欲しい。 結果は実にきれいにSPの並び通りに。 わかりやすくは、あった。 速やかに表彰式の準備が進められ、ずいぶん広くスペースをとるんだなーと思っていたら、表彰台が可愛いの〜。 選手の乗る台がひとつひとつメイプルリーフを模ってあって(王冠みたい)、三つの台と階段を組み合わせるとまた大きなメイプルリーフに見えるようになってるのよー。 凝ってるなぁ。 メダルと花束を持ってくるきれいなお姉さんたちは、シンプルでスポーティな服装、これはこれで、スポーツらしくて好印象。 アジアの民族衣装はそれぞれきらびやかだったり清楚だったりできれいだし、各地で特徴があるのはいいよね。 それにしても四大陸のペア、中国強し! そしてカナディアンのお客さんはわかりやすい!(笑) もちろん、優勝、準優勝のペアにも暖かい賞賛と声援を贈っているのだが、3位のカナダペアが出てきた瞬間、客席が爆発したか!? と感じるほどの大歓声。 いいなぁ……羨ましい。こうあるべきだよ、本来。とか、思ってしまったのでした。 整氷で休憩。何か食べたい。プログラム売ってないかな。場内を歩き回る。 ぐるりとスタジアムを取り囲む形でロビー(通路)になってて、軽食・飲み物を各所で売っている。 しかしその、例にもれずサイズがですね……長旅で疲れた日本人の胃には余る……。 バケツみたいなのに入ったひと抱えものポップコーンを、全部胃におさめてしまうのか、君たちは! とりあえず、フレンチフライ(これまた大盛り!)を二人でシェア。コーヒーは割と美味しい。 ビールやワインを出してるらしいカウンターが一箇所、興味はあるが今日はやめとこう…。 ROOTS SKATE が出店してる! ま。そりゃそーか。 フリースやらトレーナーやら、かっこいいしあったかそうだし、だけどお値段もそれなりなのよね。 極めつけ、赤いキャリーケースに激しく心奪われるが、ああ、どうしよう。 帰りはトランジットのみだから荷物預けちゃってもいいしな。コロコロついてたら楽だしな。ROOTSだしな!!(笑) 何度も通っては見つめ、触れてみて、結局買わなかったわけですが。 プログラムを見つけるまでも一苦労。Event Information のテーブルで、滑走順は見つけることができたのだけど。 売ってないんじゃないか、とマジで思った。 何度目かの通行の際、実にさりげなく、トレーナーなどをきれいに並べてある机の上に、さりげなくさりげなく一冊二冊、置いてあるものを発見。 聞けば「スーベニールプログラムよ」と。買えるんじゃん!! 日本みたいに積んで置いてないから、ほんとに気がつかなかったよ。値段も掲示してないし。 正方形の、つやつやきれいな紙。 そっと開けば、ワルソー・コンチェルトの武史くんの写真がありました。ううう……(涙)。 そして、はーこさんたちともようやく邂逅。 本番だね、これからね。 何しろ岳斗くんはショート2位発進。大輔くんは9位から。気分が試合になってきた、かな。 男子フリー。 本来、メインイベントであったのだが。いやメインイベントではあるのか。 新調した日の丸、やっぱり今日は出せないや。気分的に。 第一グループのウォームアップ開始。 これがね、なんか「うわぁ〜〜」って感じだった。 普通、ウォームアップ開始で選手が一斉に氷上に散るでしょ。違ったの。 順番に、「○○国から△△選手をお迎えしました!」てなアナウンスとともに、一人ずつ出てきて観客席に挨拶。わーーっと拍手。全員揃ったところでおもむろに練習開始。 いやあ〜ちょっと。これは盛り上がるわね、客席も。バンクーバー世界選では普通だったというから、これはカナダでも特殊な趣向なんでしょう。 そして第一グループなんて、メキシコ選手3人、南アの選手2人。 故郷でのナショナル大会だって、これほどの扱い、歓迎振りは無いのでは? 本番の演技でも。 今この選手にとって、このジャンプ、この演技がどういう意味を持つのか、ちゃんとわかって、拍手したりひゅーひゅー言ったりしている。 ひとつのトリプルジャンプの成功が、ひとつのスピンが、どれほどの重みを持つものか。 大技なんてもちろん無い。 しかし、自分の今出来るだけの演技をやりきった、本番でここまで出来たんだという喜びや様々な思いを、お客さんはわかっている。 そして贈られる惜しみの無い拍手、歓声。 うわぁ、こりゃあ皆、カナダが好きになっちゃうよ。なっちゃうよね。 陽気なメキシカンは何故か大人気で、ぽんぽんとぬいぐるみなど投げ込まれている。 メキシコ三選手の中で一番最初に滑った Miguel Angel Moyron くんは、投げ込まれたカナダ国旗のステッカーをはがして胸に貼って拍手を浴びていた。 (彼の演技はまた良かったんだよー。きっと、想定していた一番良い演技をしっかりやれたんだと思う) ちょっとエキゾチックで可愛くキレイな顔立ちで、カナダ女性のハートをしっかと掴んだ感じ? Humberto Contreras、Adrian Alvarado 両選手には、これまた何故か、大きめサイズの赤白ストライプの、女性用?ビキニぱ○つが投げ込まれ、それぞれキスクラで広げておどけていた(笑……っていいのか、な^^;)。 第二グループ。 オージーのStuart BECKINGHAM選手は坊主頭。つるつる。そして何故か衣装がどうしても、アランフェスの紫色バージョンに見えて仕方が無かった……。 病気かね、私。 第三グループ。 「大輔くんガンバ!!!」 この一点に尽きる。 そして演技終了後には。 「んもうっ、やればできるんじゃんっ!!!!!」 喜、喜、喜。 いつかの代々木での武しゃんのようだ。 ボロボロの四大陸SPから一転して、パーフェクト・ドンキで会場を沸騰させた、オリンピックイヤーの壮行エキシビション。 今日の大ちゃんは、完璧とはいえないけれど、それでも今季最高のパフォーマンスを、復活の兆しをはっきりと見せてくれた。 ガッツポーズで演技を終えられるなんて、しばらく見ていなかったもんね。嬉しそう。ほんとに嬉しそう。良かった。 カナディアンの中にも、スタンディングしてくれた人たちがいたよ。それもとっても嬉しい。 4Tも3−3も入ってるのに、テクニカル4.9たぁ何事だ、責任者でてこい!(笑) コールされる前、カツーンカツーンとターンしながらサーキュラーを描いていたあの足元。大ちゃん本来の、足元見てるだけで惚れ惚れする、あのスケーティングが戻ってきつつあるみたい。 久しぶりに滑ってるのを見た、そんな感じ。 それから、このグループではベンが良かったと思う。 観客の声援を完全に自分の力に転化して、パワフルかつエキサイティング! ショート10位だったし、粗もあるので順位的にはこの辺りでいいんだろうけど、その場にいたからわかる力の源。 その力がプラスに働いたときには、すげーよ、カナダって。 ところで突然ですが中国の Lun Song 選手、アナウンスによっては「ルーン サーン」に聞こえたりするんですな(^^; 笑われてもうた。私は出ませんて〜。 そして高松くんが、プログラムを変えていた! さすがにここへきて、仮面の男はやめたのか………衣装はおんなじだったけど(たはは…)。 新しいプログラムを貰えてよかったねと言いたいのだけど、音楽消したら、気がつかないかも……(たかまつくん、すまん)。 第四グループ。 エヴァン“パッション”ライサチェクと、ヤンキが良かった!! 超大技は二人とも持ってないけれど、見てて気持ちの良い演技。スカーーッと決まって自分の持っている力を出し切った清清しさ。 マットに会えなくて寂しいなーと思っていたところへ。侮るなかれ、ユナイテッド・ステイツ。 エマ。 実はあまりよく覚えていない。 要するに、ひとつひとつのポーズはいちいちどこをとってもキレイなんだけど、“スケート”として見たらどうかってこと……。私の好み、という部分かもしれないが。 カナディアンはキャーキャー大騒ぎであったが。 女子の結果を聞かせてもらった件のおじちゃんは、「自分はこのパフォーマンスは良かったとは思わない」と言うておりましたな…。そうそう、大ちゃんのスケートを褒めてくれていたよ。 で、出ました、やまっさん。 ここぞとばかりに声をかける。ひゅーひゅーひゅー。 大ちゃんのときもそうだったんだけど、何故かメキシコ選手団から「ガンバレ〜」と日本語で大きな声援が飛んでいたのであった。 誰が教えたのん? 「Who is THIS!!(笑)」「Unnnnnnn Nice hair cut...」(ほんまに?^^;) そんな声がちらほら耳に入ってくるのですよ。岳斗くん、カナディアンのココロ、がっちりゲット? 宇宙戦艦ヤマト。 曲名と彼の名前を結び付けられる人は、この会場に果たして何人いるのかわからないけれど。 私一応、オリジナルヤマト世代にひっかかってるし(かなり若年層だけどな)、メインテーマのフレーズを聞くと、ちょっとくるものがあるのよね。 さっちゃんは、例の「敬礼」の振り付けのところで、沖田艦長がねぇぇっと、ぞくぞくしてきてしまうと言う。 果たして今夜、ヤマトは何処へ。 「4」は入らなかった。「3A」も。 見ている側には、ちょっと辛い4分半ではあったけれど。 こうして氷上での演技を観ることの幸せ感って。 私たち、去年まで、なんて幸せだったんだろうな。やきもきして、心配して、神経すり減らして、胃まで痛くなって、時に天井の無い歓喜に酔いしれて。 いかん、泣けてきた。武史くん、貴方を観たかったよ。 周囲にも、「タケシの怪我はどうなの?」と心配してくれるおばちゃんたちがいた。 フィニッシュの直後、わざと髪をやたらと整えて笑いをとってる氷上の人。 ぺこぺこ何度もあちこちにお辞儀して、みんな岳斗くんに好感持ってくれたんじゃないかなぁ。 なんやあのおもろいやつ、でもいいからさ。 最終滑走、ジェフリー・バトル。 カナディアン最高潮。 私、ジェフリーの今季のSPが好きなんだわ。こ憎たらしいくらい洒落てる『Take 5』。フリーはちょっと印象が薄い。 今日の演技も実は印象が薄い。 ほぼ総立ち? のカナディアンたちの狭間で、私は立てなかったなぁ。 得点が出てまた会場は熱狂の坩堝と化す。 うわぁ、セカンド5.9まで出てるよ……。ふうううううん。 ジェフリー、エマ、そしてエヴァン。今大会最後の表彰台メンバー。 ジェフリーもエマも、それで優勝なのって人から聞かれそうな内容では確かにあったんだけど、だからってエヴァンやヤンキが優勝かというと、それは違うと思うわけで……。 大ちゃんもすごく良かったけど、じゃあ優勝かって言うとそれも違うと思うわけで……。 何しろ、スカ―――――ッとした有無を言わさぬ説得力の演技、それが一番観たいね、どんな試合でも。 ああでもつくづくと、『オー・カナダ』は羨ましいよ………。 時計を見ると、既に10時半を回ってる!? 「ねぇ私の時計がおかしいの?」は可笑しかった。 夜の早いカナダ、おまけにここはハミルトン。 ほんとに、どっこも、あいてないのよー。 コンビニもあるけど、個人商店というか雑貨屋というか、そんな雰囲気で早々に閉まっているし。 旅行といえば美味しいもの。しかしかなわぬものは仕方が無い。 ホテルへの道すがら、開いていた「サブウェイ」にて、夕ご飯を調達する私ら。 スタッフのお兄ちゃんが、陽気で親切なのはいいのだが、注文をことごとく頭から吹っ飛ばしてしまう。 誰かの具を確認すると、その前に誰かが頼んだドリンクが何だったか忘れてしまうとかね。 4人分いっぺんにやらなくても、一人分ずつ作れば良いでしょうがぁ(^^; そんなに時間変わらないと思うよ。 最終的に、無事ご飯調達成功。 ホテルのお部屋で食べながら、明日の行動計画、練りましょう。 sumireさんと私の部屋には、何故かバスタオルがひとつしかなく(慌てて整えたせいだと思う。チェックインしたとき、まだ部屋の準備が出来てなかったのだ)、追加を頼んでおいたらやたらと枚数が届いて、これをいったいどうしろと言うのか(笑)。 この辺の経緯も面白いのだけど、詳細はタオル持参スタッフと直接対峙したsumireさんに譲ります(^o^)。 もう片方の部屋には、冷蔵庫も電子レンジもあって、ちょっと明るい。 もごもごとサンドイッチをいただきながら、夜が更けるまでおしゃべり。 ナイアガラの滝も見たいねー、何かカナダらしい買い物もしたいねー。 明日こそ、美味しいもの食べたいねー(笑。切実)。 ちなみに件のお兄ちゃん、忘れっぽいが腕は確かなようで、勧められるままに頼んだソースの組み合わせ、サンドイッチはとっても美味しかったのだ。 モデルケースが頭に入っているんだろうな。プロフェッショナル。んだけど、注文忘れちゃいかんよーー(笑)。 |