−Skate Canada International−
(05/10/27〜30/at Mile One Stadium, St. John's Newfoundland, CANADA)

二度目のカナダ! あたたかくおおらかな彼の地での武史くん。


到着まで

野辺山で舞い上がってJICで身体の具合を心配して、その後立て続けに二試合をこなしてと、武史くんの状態を一喜一憂しながら眺めていた私。
いや根底には信頼があるんだけれども(勿論!)。
今季のグランプリ・シリーズはスケートカナダとNHK杯、と聞いたとき、スケカナも行きたいなぁ行けたらいいなぁ〜なんて願望半分、残りの半分は雲の上の話だったのに、一気に現実になって降ってきたのが10日前。
笑っちゃうでしょ?

10月15日の大阪デートは、実は旅行代理店突撃の日だったのでした(笑)。
何故に大阪? という突っ込みは無しでよろしく、いろいろ事情があったり無かったりなんだわよぅ^^;
雨がそぼ降る大阪難波、敵陣突撃みたいな気分でsumireさんと落ち合うのこと。いざ!

私、一から旅行代理店で相談って、これまであんまりしたことなかったのね。
過去二回の海外観戦は、どちらも基本プランを友が準備してくれたものだし(ありがたや)、私的な旅行も個人手配がほとんどだったのだ。
しかし今回、行き先が結構難易度高そうだったので〜(おまけに日程はギリギリってくらい切羽詰ってるし!)。
往復の航空券と宿泊は、プロにお任せするのが一番。どうにかお願いしますの気持ちで臨んだのでありました。

開口一番、カナダに行きたいんですけどで始まった代理店でのお話(笑)。
出発日も目的地も、ごめんなさい〜をくっつけたくなるような希望だったんだけれど、窓口のおねえさんはあれこれ奮闘してくれて。
これは都内のどこかで手配してたら望めない対応だったかもしれないな。改めて、感謝いたします窓口のおねえさん!

成田−トロント間の直行便が取れないからひとまず関空拠点の五十三次方式で確保しておいて、とか、何よりセント・ジョーンズ−トロントの国内便が一杯で希望の日に帰ってこれなさそうとか、問題山積なんだけれどもキャンセル待ちはせいぜいあとニ、三日しかかけられないとか、ホテルもリクエスト出して返事待ちとか、何一つ明確に決まったわけではないのだけれど、ここまできたら行くしかないでしょ!
気持ちの高ぶりは抑えられようも無く、「賽は投げられた!」な気分で大阪を後にする。
一度踏み出してしまうと、八割方整ったような気分になるからおかしなもんだよね(笑)。
ほんの数日前には、カナダに行くなんて現実感まったく無かったのだから!


斯様に、私にとっての海外観戦とは、まず身近に無いものでありまして。いや日本国内だったらどこへでも馳せ参じましょうけれども〜。
結局ギリギリのギリまで現実感なんか無かったんだ(笑)。



その後の数日間。ぽつぽつと順に希望が通っていく様は一種感動的でもありました。
え、直行便取れたの、国内便キャンセル出たの!?

後から現地で知ったのだけれど、この期間はスケートカナダだけでなく、何かの学会がセント・ジョーンズで開催されるとのことで、その為に飛行機も宿も埋まっていたらしいのね。
そんな中でホテルもどんぴしゃで一番の立地が取れたのだから、これはもう神様が「行きなさい」と言っているのだと。
思い込んだが勝ちです(笑)。行っちゃうよ〜!


予定が決まったら情報集め。
何故に私の向かう大会は、いつもいつも行きづらいところであるのだろう?
全州然り、ハミルトン然り。
なんでそんなところに? と聞かれちゃうような場所ばっかりだ(^_^;
セント・ジョーンズはニューファンドランド州の州都とはいえ、立地的にはカナダ国内のはずれもはずれ、もうすぐ向こうはヨーロッパというところ。
街はちんまりと纏まっているらしく、私的には分相応かもしれない(笑)。

準備がきちんとできないうちに、出発の前々日から前日と実家に帰る。
これは前々から決まっていたことで、はずすわけにはいかない大切な予定。
出発当日にかかっていなくて良かったと、シミジミ思ったよ…。なんてギリギリで綱渡りな計画。

しかも私は自他共に認める“荷物を纏められない女”。
果たして無事に出発できるのか!?
準備万端にパッキングしてから帰れないのが、纏められない所以でありまして…。
『三日前配送サービス』とか絶対使えないな(^^;
普段使いのものをそのまま持っていくっていうあたりも原因のひとつであると思うが、でないと旅心地が悪くなってしまうのだから仕方が無い。

結局、出発当日、家を出るギリギリまで荷物と格闘し、無理やりねじ伏せて出かける破目に陥った。
そんなんで海外旅行に行く人間がどこにいる〜!?(よく間に合ったよなあれで……ほんっと自分でそう思うわ^^;)


品川駅でsumireさんと合流。
二年前は、当日の朝に棄権を知って失意と葛藤の中での旅立ちだったが今日は違うぞ。
彼の見事な復活をこの目で見るために行くのだわ! 待っててね武史くん〜(ん?)。

19時フライト予定の飛行機は、出発の予定が随分遅れているらしい。
仕方が無いけど、トロント着が深夜になっちゃったら困るな。
結局、約一時間遅れでテイクオフ。何回乗っても、飛び立つ瞬間と着陸の瞬間は緊張する。
その上、sumireさんは風邪をひいてしまったとかで、耳と鼻が痛いって、飴を舐めても効かないのね? うう、辛そう…。

そしてエアカナダって、もっと座席と座席の間が広くて椅子も大きかったような気がするんだけど、なんだか記憶よりも狭い…。まぁでも、窓際で二列っていうのはありがたかった。
時々歩いたり座ったまま部分ストレッチしたりと、血栓症対策など。勿論、畳草履着用(笑)。
まずはトロントまで〜。Let's go!!

一回目の機内食で白ワインを頂く。今回は飲み過ぎないように(笑。いや前回はヤケ入ってたんだって)。
ゴハンの後、窓のシェードを閉めるように言われたのが少々残念。前はオーロラが見えたんだけどなぁ! 閉めちゃったらわからないではないの。
そうそう見られるものでもないのだろうけれど。

その後、本を読んだり眠ったり起きたり、長い長い時間が少しずつ過ぎていく。
フライト時間は12時間半〜13時間。とにかく、長い!!
近隣アジアの国ならニ往復くらいできちゃいそうだわ。
機内上映の映画のひとつが『座頭市』だったので、ラストのタップダンスの部分だけ堪能する。このシーン、一度ちゃんと見たかったんだ。

うつらうつらしてふと目を覚ますと、軽食タイム。
サンドイッチ or カップヌードル or おにぎり……。
食べる気分でもないのだけれど、おにぎりを貰っておく。これって成田発だから積み込めるものだよね。このおにぎりは、数時間後お腹がすいて仕方が無いときに私を救ってくれました。
しかし時間が経ってのびのびのカップヌードルは食べたくないな(^^;

そしてもういい加減空の上は飽きた頃、もう一回機内食。
アナウンスでは朝食、と言っていたけど、現地は夜なんだよね…。
オムレツ or 焼き魚定食。日本人乗客が断然多いから、さもありなんのメニューではある。
しかしご飯に加えてパンもあるのですよねぇ。とっとこ(笑)。


夜遅い時間に、ようやくトロント到着。はぁ〜長かった…。
入国審査で、係官の最初の質問は「KANKO?」

え? 今なんて言ったの?

……………「観光?」でした。日本語で聞かれたの初めてだ……。わかんなかったよ最初。
確かにどっからどう見ても日本人です私。はは。
ならば次の質問は「DOKO?」
「セント・ジョーンズ」と答えたら、「St. John's???」繰り返されて豪快に笑われた…(^^;
やっぱ珍しいんかなぁ。何しに行くの、とかいろいろ聞かれなくてよかったっ。

今夜はもう乗り継ぎができないので、空港近くのホテルに一泊し、明朝セント・ジョーンズに移動する予定。
シャトルバスの乗り場を探して、しばしウロウロ。
表示をもっとわかり易くして〜と思うのはオノボリサンだからだろうか(笑)。
一階層おりて、ようやく発見。
そのバス停にて、日本人の女の子二人組と出会う。
この時には確かめられなかったけれど、ちびさんとお連れさんのお二人でした^^ そうかな〜、と、思ってはいたんだ〜。

同系列のホテルがあるので表示をよく確かめて、とは事前に仕入れておいた情報。
やがてバスが二台連なってきたのだけれど、バス停からはずれて停まったほうが目的のホテル行きのシャトルだった。車体に書かれたホテル名を凝視して、慌ててそっちに乗り込む。
と、ちびさんたちは別のバスのほうに行ってしまったので、発進しかけたところで思わず、ま、「待ってあげて〜!」と叫んでしまった。
だってこれを逃したら、また20〜30分待たなきゃいけないじゃない〜寒いのに。
優しいドライバーさんに感謝。


ホテルのフロントでは、もう禁煙エリアは無いと言われる。あらら〜。
到着遅かったもんね……仕方がないや。今晩寝るだけだし。

しかし部屋は広い! ベッドも大きい!
そしてシャワーは豪快。ドライヤーも豪快(笑)。
何だってこう、シャワーの使い方がいろいろなんだろうねぇ。先に入ったsumireさんが長い時間迷った様子です。

ひと段落ついてから、ネット接続に挑戦。
事前に貰ったホテル案内には、トロントもセント・ジョーンズでも、部屋に接続環境があると書いてあったので、家中で一番軽いノートPCを持ってきたのだった。
思えば全州ではオモリでしかなかったんだよなぁ〜(涙)。頼むから繋がってくれよ…。
少々電波が心もとなかったけれど、無事、成功。
掲示板に顔を出して、メッセンジャーでちょっとやりとりなどして、あ、メールチェック忘れた。
明日セント・ジョーンズで頑張ってみよう…。

空港近くのホテルとはいえ、プールだってフィットネスセンターだってあるらしいのだけれど、とにかく寝る。
明日は早いのだ、寝る。寝なきゃ。眠らなきゃ。


眠れない………。


ニ、三回、あ、今寝てたんだと気付いたけれど、一時間も経ってないんだよぉ。
なんでこんなに眠れないんだろう。
どってんばったん苦しんだ挙句、もう開き直って3時半からシャワーを使う。起こしちゃったらゴメン〜。
日本はまだまだ夕方で……頭は元気なわけだよー。
長距離移動で、身体は疲れているはずなのに。数日後がコワイ。

朝早くにチェックアウトするも、シャトルの時間を捕まえそこなう。失敗した…。
空港に着いて国内線の搭乗手続き。早めに行ったつもりだったが、窓口で結構並ぶ。
そして係員は、交代の人が来ていなくても時間になると窓口をたたんで行ってしまうのだな(^^; おおらかというか。カナダ流。

ようやく順番が来たけれど、二人並んだ座席は、もう取れなかった。
あらまー。
帰りはもうちょっと早めに出ないといけないかな。って、今朝より早い時間の飛行機なんだけど!

出発まで、カフェでコーヒーを飲む。
カナダのコーヒーは意外と美味しい。
飛行機で出たのも美味しかったなぁ。
そして怪しい『MAKI-SUSHI』の看板……カフェの店頭に(^^; さすがに食べる勇気は無い。

トロント−セント・ジョーンズ間の飛行機は小さくてかわいい。
そして私の隣は、方や思いっきりカナダサイズのお身体の男性(ずっと眠っていた)、そしてもう片方には、テイクオフ直前に案内されてきた、肩章のついた制服にブリーフケースを携えた男性……。もしかしてエアカナダ勤務の人かしらん?
その間に挟まれて、でも昨日乗ってきた国際線よりも椅子がゆったりしているくらいなので何とか我慢できた。
身体は大きい、距離も長い。
国内便でも3時間。つくづくカナダは広い……。


到着まで、メモを書いたりうつらうつらしたり。
ここまでやたらと細かく長いのは、このフライトの最中にちまちまと書いていたから(笑)。
個人的なことばっかりでゴメンナサイ(^_^;

このあと本番、思いっ切り武史くんメインで飛ばしていきまーす。


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