10/29

昨日、観戦中に睡魔が襲ってくるのを無理やり起きていた為か、時差ボケがある程度解消されたかも?
数時間、眠ることができた。
といっても、夜中過ぎまで、ぬいぐるみにつける手紙を書いていたから、睡眠時間は短かめ…。

そんなに遅くまでいったいどんな手紙を、と聞かれると言葉に詰まる。
文面に悩んでいたのではないの、下書きはパソコンでやったし(笑)。字がね………酷いんだもん!(^_^;
こんなに書けなくなっているなんて〜。sumireさんには「サインみたいな字」という名言をもらってしまうし(とほほ…)。
書き直し書き直しで、持ってきた便箋を全部使ってしまった。ほんとに何やってんだ…。

シャワーを使ってから、コーヒーメーカーでお湯を沸かす。
今朝のメニューは日本から持参の秘密兵器、お湯を注いでつくるわかめごはん!
登山用品店で見つけた、特にこのシリーズは「冷たい水でもOK」がポイントの優れもの。
何しろハミルトンで参っちゃったからね……(笑)。
食いっぱぐれた時の保険に、また身体が休息を求めているとき用に、味もなかなかグーなのがよろしい^^
二人とも、いい加減てんこ盛りのフライドポテトには辟易していたところだったのよぅ(なんでこう、何にでもついてくるんだ…)。


今日は午前中から、公式練習。
試合当日の武史くんは、いつもきっちり本番用の衣装を着て練習に参加しています。
よい感じよい感じよい感じ!!(^o^)

数時間後の本番が、待ち遠しいような勿体無いような。
ああでもやっぱり、早く観たいな!
ドキドキは一昨日以上に大きいだろうけれど。

隣席の女の人たちは、ちゃーんと武史フラッグを持ってきてくれている。わーいありがとう〜。
そして「タケシとは話した?」と………。

むむむむ、無理無理無理無理無理!!!(そこまで繰り返さんでも)
私はやっぱり物陰の明子ねえさんです(^_^;
性分だから仕方が無いの。
万が一、少なくとも、まかり間違っても試合が終わるまではぜっっったいに無理だ!(笑)


オリジナルダンス。
今季の課題はラテン系ということで、しかしこのテーマよくあるような気がするなぁ。
皆さん露出が大胆な、そしてキラキラとゴージャスな衣装であります。
まばゆい。

ところがこのキラキラの元、スパンコールやラインストーンなどがポロポロポロポロ、演技中にこれでもかというくらい落ちるみたいなのね。
フラワーガール、フラワーボーイの子供たち(というより今大会はぬいぐるみ係ですな)、総出で落ちたスパンコール拾いと化しておりました。

とにかく、一組演技を終えると、一斉にリンクに散って目を凝らしてしゃがんで小さな小さな粒を拾う。
こんな光景初めて見た。
採点発表までに時間がかかるから、まあその間の作業としてさほど時間が押してはいなかったようだけれど……。

そんなに落ちやすい衣装をつくるなよう!
何しろ、一組の例外も無いのだから、どうなってるんだ?

それだけ、会場スタッフの人たちも氷の状態に気を使っているということの表れとも言えるのかしら。
リンクサイドから細かく指示を出している様子がはっきりわかったし。
ぬいぐるみやプレゼントを拾うより、落ちたキラキラを探して拾うのによっぼど時間がかかってました。
選手に拾わせるよりはいいか……(思い出すあれやこれや^^;)。


グルシナ組とデュブレイユ組のデッドヒートは、今日はグルシナ組の勝ち。
なんだか差がよくわからない……。ただ、この二組が他の組より上手いんだなというのはわかった。

そしてアイスダンス界にも忍び寄るのか、一種新体操の変革のような傾向。
背中を反らしてブレードを頭につければいいってもんじゃないと思うんですがのー。
柔軟選手権じゃないんだから、と、ついぼそりと呟きたくなる私は、既に旧体系の人間なのかしらん?
だって、それだけじゃきれいとは思えないんだもん……。
そもそも“アイススケート”って、どういう競技だったっけ?
なんてことを言い出すと泥沼に嵌るので、ここでやめておくがよさそうだね。


女子フリー。

第一グループでは、ヤン・リウがなかなか良かった。つるりと清楚で。
技のレベルがどうこう、は置いといて、観ていて気持ちの良い演技だった。

今日も変わらぬ不思議ジャンプのミラ・リャン……。
えーと、タイツを靴に中途半端にかぶせるのは、個人的に好き嫌いの域を越えて、やっぱり見目もよろしくないと思うのだけれど。
足の形も長さも、マイナスにしか見えなくない? そうでもない?


日本選手二人は第二グループに。
ウォームアップで3アクセルを時折決めては、観客の拍手を浴びていた友加里ちゃん。
対して章枝ちゃんは、昨日にも増して辛そうな空気が……しかし彼女のことだから、本番では素晴らしいものを見せてくれるだろうか。
信頼と、心配と。

期待と心痛とごちゃまぜになりつつ、日の丸を振る。がんばれ〜。

やはり試合本番は挑むような友加里ちゃん。3アクセル、ちょっときつかったけど降りた! やった!
これを降りると降りないとでは、後々の表情にも違いが出てくる。
少々ジャンプミスもあったけれど、ぐっとほぐれた空気の中で、微笑みも浮かべて。
いや〜良かったよ〜〜。この時点でトップ!


祈るような気持ちで見つめていたのは章枝ちゃん。
本当に、怪我や故障は他人事ではないのだ。
3ルッツ−2トウ、降りる! うわあーーー。

だけど。そこまでで。
観ているだけで辛い4分間になってしまった…。
根性論だけではどうしようもないのが、現実。それだけを取り上げて美談にするのもお門違い。

「出られたのが奇跡」と言われる程なら、何故、周囲は。そんな気持ちが燻って、だけど無理を押して出場した彼女の気持ちには、思いを馳せることができる。
だってさ………。だってね………。


1位 アリサ・シズニー
2位 ジョアニー・ロシェ
3位 中野友加里

8位 村主章枝


喜ばしさ誇らしさと、切なさ苦さとが入り混じった女子の最終結果。
表彰台は、またしても妙な形…。


男子フリー。
はい、泣いても笑っても! 来ましたよ!
今朝の公式練習で素晴らしいものを観せてくれたから、それをどこまで試合本番で出せるか、更にふくらませることができるか。
どんな武史くんが氷上に現れるのか、殆どその一点にしか興味が向きません(そりゃ仕方が無いよね)。

といっても、第一グループの正に第一滑走が信成くんだから。
応援しなくては。

一昨日に引き続き、テクニカル・スペシャリストはビクトール・ペトレンコ!
紹介のアナウンスが流れた途端、ひゅーひゅーワーワーと観客大騒ぎ。
日本の場合は「どよめき+拍手」だったが、ここではスターやアイドルに対するそれとまったく一緒。カナダ人ジャッジにまで似たような歓声が送られるのことでありました(^^;

さて慎重にウォームアップをしていたナルくんだが、本番は。
後半くたびれたっぽくて、ステップのときには「がんばれ〜」と呟いてしまったけれど。
自分の持っている力を、全て出し切れたんじゃないかな? 今日は彼にもスタンディングオベイション!

お辞儀のときとキスクラと、泣いちゃうかな? と思ったけど泣かなかったね。
きっと、第一滑走っていうのが、今日の彼にとってはすごく良かったんだと思う。
何にも余計なことを考えずに、全力でぶつかるだけの状況。


さて第二グループ。
こちらもトップが武史くんで。
ウォームアップで既に、動悸がえらいことになってるよ。
3アクセル美しい! ビューティフル! 拍手!
4回転は今日も封印の様子。3ルッツ−3トウ決めてます。三連続コンビネーションもやってます!

他選手がリンクサイドにはけ、武史くんがひとり氷上に残る。
切ない物語がこれから始まる。

そう、武史くんに対しては、何の技がどうこう、よりも、彼がどんな世界を紡ぎ出してくれるのか―――。何よりそれが一番先にあって。
新採点への対応がどうとか、それはとても重要なことだけれど何よりも彼が戻ってきたと思えるのは、その醸し出す空気であって。

例え数字に結びつかなくても、その場に居合わせた人ならわかる。それを観て感じた人ならわかる。
それは、いつでもそうだった――。必ず心に何かを残して。
今、目の前の演技を観て、それがどんな評価を下されるのかはわからなかったけれど。
そして、その創り出された世界だってまだまだ彼のMAXじゃないなって、それはわかっていたけれど。

終盤のストレートラインステップの途中から上がった歓声がどんどん大きくなって、フィニッシュ、一拍置いてまたしても山が盛り上がる!!
前のほうから、うわーーーーーーって……。

感動で泣いている場合ではない、手紙を背負ったパフィンちゃんを慌てて掴んで、階段を駆け下りる。
リンク際まで遮るものは何も無いから、確実にリンク内に投げ入れ可能な場所まで降りて、左右壁みたいになって立っているカナディアンの間を縫ってぬいぐるみを投げて。握り締めていた小旗を振って。
この大歓声の中で包まれている自分って(人にも埋まってるんだけど/笑)、すごい幸せだぁ、と思った。これを日本でやりたいよ!

席に戻るのに、足がガクガクしちゃって、階段を踏み外しかけて笑われた。
ついでに、手に持っている小旗に関心を示されて、タケシのフラッグなの、とちょい自慢げに見せたりして(笑)。
サムズアップで返してくれたおばちゃんさんきゅ!


さて点数は優先順位の一番には来ないと言っても気にならないはずがないのであって。
JICから見たら、見違えるまでに復活しつつあって、転倒も無いしすっぽ抜けも無かったし、何より武史くんが嬉しそうで観客もすごくエキサイトしてて。
TESが発表された瞬間、ええええ、なんでなんでなんで? こんなに低いの? と、声に出さずにはいられなかったのも事実。
PCSもそれほど伸びてませんし……。
ちくしょー、確かにかつての武史くんに比べたら、まだまだまだ、だけどさ!
なんでこんなに低いんだろ。回転数ひっかかったかな。スピードも関係してるのかな。スピンは確かに今日は辛いところであったけれど、細かい減点が積み重なったのかなぁ………???

こういうとき、私は即座に周囲とあれこれ言い合って落ち着く部分があったりするのだが、sumireさんは硬直してしまうタチのようで、二人それぞれの対処法の違いにより、この時点では無言状態にならざるを得なかったものの(笑)……後々プロトコルを見つつの一大お喋り大会になったのはまた後のお話。
その場で咄嗟にはわからないこと、後々になってあれこれ知る事実というものも大いにあるのでございまして〜。

単独フリップ2回というのは、その夜遅く掲示板で知りました。思い起こせば………うわあああ(^o^; 現場じゃまったく思い至らなかったのん。
他にも、おそらくレベル1とされたエレメンツがいくつかあるに違いない勿体無いとか、加点があんまり無かったのかも、とか……。いろいろ、いろいろ。
しかし直接、あまりにあからさまにわかりやすいジャンプの点数については、今日の演技すごく嬉しい〜のに悔しいっ、と、非常に複雑な心境にさせられたものだった。
新採点での経験が少ない、というのが、ここで出てしまったとも言えるのか。こんなに細かくはっきりと点数化されて影響があるということ…。
でもでも、まだまだこれからだいっ(^o^)


武史くんが全開になる日を待ってろよ〜!(待ってるわよお〜♪)
常に前向き、エンジン全開。今季も私は強いのだ(笑)。


1位 エマニュエル・サンデュー
2位 ジェフリー・バトル
3位 織田信成
4位 本田武史


1位になったエマは、こないだのアナタは何だったのと言いたくなる様な見事な演技だった(SPは6位)。
対して2位のジェフリーは、あれだけ演技が途切れていながらChoreographyやInterpretationでまでそんなに点数が出るのは何故、とジャッジ諸氏に問うてみたい気分に…。Skating Skillsなら、まだわからなくもないんだけど。

転倒の際にエッジで衣装を切ってしまい、血が滲んでいた様子で非常に気になる。だいじょぶだったのかしら?
SP2位だったジョニーに至っては、転倒の後はジャンプを跳ぶのもやめてしまうほどで、キスクラでの痛々しさ………他人事ではないのよ本当に。


さて競技終了後。
武史くん応援団スケカナ観戦日本人組4人で、ご飯を食べながら語り合いましょ! という訳で、今夜は外へ。
繁華街の入り口あたりに、中華料理屋があったのだけれど、中にお客は誰もいません…。

ふとよぎるのは、ハミルトンでのあの一夜……((((^^; (03-04四大陸選手権、01/25の項参照のことっ)
とっとりあえず、何もカナダまで来て、誰もお客のいない中華料理店に入ることは無い。
先へ行きましょう……。っと。


ぎゃーーーーーーーーーっ!!!!!


あ、あああ、あぁ、びっくりした……………。

ドラキュラおじさんに脅かされました…………。

ハロウィンは10月31日、月曜日。
子供たちは当日にはしゃぐけれど、大人は土曜の夜にはじけて楽しむという訳なのだな。
ダウンタウンではちょうどお祭りをやってるわよ、と、あさひさんは言われてきたそう。

いかにも旅行者然とした東洋人の女の子4人(子?? ドサクサ紛れにヾ(^^;)、そりゃ格好の的であったでしょうよう〜。
何かのお店の前に集まってた若者たちも大笑い。
んもーーーっ、こっちも大笑いだい!

どこかからバンド演奏が聞こえてきているし。
街中がはじけて、なんかちょっとえらい時期に来ちゃったのかもしれない〜。
そういえばスケカナ会場でも、魔女人形がくっついた帽子を被ったおばちゃまを見かけていたわ(一般観客)。


外から見ても、お店の中がいまいちわからないのが悩みどころ。
アイリッシュパブの看板のかかったお店に入ったけれど、店員さんがなかなか出てきてくれません。ここでもやっぱりパーティ?
なんか魔女っぽい格好のおねえさんが飲み物を運んでいた。

さすがにこの坩堝の中では落ち着かない……。
早々に退散し、結局、健全な灯りの漏れるSUBWAYに入ってテイクアウト。よくよく縁があることよ(^^;
ホテルに戻って部屋で話しながら食べましょう。

実はもう、結構遅い時間になっていたのだった。ルームサービスは既にタイムアウト。
サンドイッチは、ハミルトンの忘却癖のあるおにいちゃんが作ってくれたほうが、美味しかったな。ここのはオニオンが辛いったら……それは素材の問題?
いやそれだけではない気がするぞ(笑)。


さて、自室に戻ってから、考えて考えて掲示板に書き残す。
皆が、私たちがガッカリしてるとか思ってたらまずいもん!
そんなことは全然無いのだ、ものすごく嬉しかったのだ、そして同時にとってもとっても悔しかったのだ……。
この気持ちを、どうやったら伝えられるのだろう?

明日はいよいよ最終日。


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