−Prince Ice World−
〜夢を売る百貨店〜
(06/09/23〜24/at Shiga Prefectural Ice Arena)

大津公演の巻
(※プログラム全てには言及していません)


09/23

タクシーを飛ばして、なんとか間に合う。
入り口は自由席と指定席で分かれていて、一階の指定席用入り口から入ると、目の前に、静香ちゃん、武史くん、岳斗くんへのスタンド花が飾られていた。
この3つが並べられているのを見ると、なんというか、ねぇ。感慨深いものがあります。
他のお花は2階のほうに飾られているのだろうな。
ここに3つ並べたスタッフさん、素晴らしい。ありがとう。

開演時間が迫っていたのでじっくり眺めている暇も無く、慌しく着席。初回、南アリーナSS席。
目の前の3列がエキサイティングシートになるわけですが、中央ブロックの特等席がごっそり全部まとめて、接待か何かの団体さん席になっておりました。
何故わかったかというと、演技の合間合間に、お世話係らしき人のところへ会場スタッフがやってきて何かと説明していたり、休憩時間にはランチボックスと飲み物の配布、各座席の下には花束まで準備してありました、とさ。

接待も避けては通れぬものであろうけれど、その席にする必要はあるのだろうか……。
スケーターたちが一番アピールする方向なのに、皆さん黙って静かに拍手なさるのみなので、盛り上がらないことこの上ない。かなしい。
ふんぞり返って拍手もしないよりは全然よいけれど。エキサイティングシートなのにエキサイト感が足りないよう〜。
後方で声援を送り続ける自分たちは(だんだん義務みたいな気分になってきたよ^^;)、あの雰囲気の中では特殊な集団に見えてたかもなぁ(笑)。だって寂しいの嫌なんだもの。

あ、どうせなら防寒具や花束と一緒に、ペンライトもセットしておけば良かったのに!
そしたら、少なくとも華やかで賑やかな感じになったんじゃないか?


それはさておきオープニング。
札幌に続いてここ大津でも、大島淳さんが故障のため休演。あの白い歯の輝きがありません。
大島さんの存在って、大きかったんだなぁ……改めて。
しかし、プリンス男性スケーターズがその穴を埋めるべく、奮闘していましたよ! それはまた好印象!


じゅんじゅんのバレエジャンプ、岳斗くんのトリプルトウ、華やかなオープニングが終わった後。
トップは本日のゲストスケーター、織田信成くん。
今季ショートの『Fly me to the moon』
観るのはDOI以来。以前より大分コミカル色が強くなったような印象。
やはりそっちの路線で行くのだろうか。
ジャンプは少々調子悪し。


百貨店フロア紹介は概ね今まで通りだけれど、徐々に変化してどんどん練られていくのが、プリンスを春から順に観ていく醍醐味だと観覧ベテランの友は言います。確かに。
貴金属売り場では、「ゴールド・アツシ」が無くなって、すぐダイアモンドになっていた。
知らなければ自然に流れるところだが、アツシアツシを知っている身にはやはり寂しい。
相変わらずしーちゃんはさり気なくアンサンブルに溶け込んで混じっていて、意外に皆さん気が付かないみたい(^^)
最後に大写しになって、そこでざわざわざわと(笑)。


DVD売り場。
『大脱走』は、勅使川原さんは出ていません。東京だけの特別ゲストだったのね。
最初のショートトラックの疾走は本当にすごい。唸る。そして気持ちがスカッとする。

『三国志』は、大島さんの代わりに、ヒーロー役を誠一くんが!
悪者役は三人で。
そーしくん、トリプルアクセル! ひゅー!
赤い布にぶら下がるシーンは、薄田さんと誠一くんが対峙して、バタフライなどに変わっていた。

天井高いし………いやそれ以前に、ここは試合中に天井が落ちてきたリンクだった(汗。@近畿ブロック2004)。
そんなとこ、コワクテ吊るせませんて〜! よく見たら、照明機材も天井には一切設置されていない。ライティングのプランも苦労したのかな。

ド派手で動きが大きい大島さんに対して、誠一くんのヒーローは端整で涼やかに。殺陣はもう少し頑張れる気がする。
しかし、かなり大変だったと思うのよこれ…。よくぞ短期間でここまで合わせた。
ラストはヒロインと手を繋いで、笑顔も爽やかで可愛い。つくづく、誠ちゃんの笑顔いいなぁ〜。


レオノワ&コワルコは、東伏見とは別プログラムを。
黒系の衣装、レオノワさんのドレス姿久しぶりかも……。
技は変わらずアクロバティックで、手に汗握る。音楽に合わせて、内容的にはしっとり系。


カルチャースクール、社交ダンス教室のエル・クンバンチェロ、ついに“あの”振り付けをマスター!(私が。笑)
ペンライトを持ったまま、座席で小さくやってみる。なんか楽しい(笑)。

民謡教室は二人になっていたけど、対になって「めおと」って感じで、三人のときよりむしろ良いかも。

バレエ教室、白鳥の湖。
そーしくん、相変わらず羽を持ったまま軽々ダブルアクセル。ほえ〜。


一部のトリ、ゲストスケーター。
うわ、武史くんだ! ここに入ったのか! 心の準備ができてないよ。
曲は新作ではなくレイエンダ。今シーズンはもう、このままいってもいいかなって、思ってる。どんどん素敵になって来ているし♪

しかし、今日は身体が重そうです。なんだかしんどそう。
鉛を抱えて滑っているみたいな。ステップもキレがMaxよりも数割減。
疲れが溜まっているんだろうな………。
仙台で一度エネルギーを放出し尽して、札幌はそのままの勢いでもったけど、この数日間で疲れが表にドッと出て来てしまったのかもしれない。
(それを言ったら、しーちゃんなんて間に『Expo on Ice』挟んでる)

それでもお客さんからの手拍子を受けて、全力で滑り切っていた。
挨拶は笑顔で。プロフェッショナルだからね。ガンバレガンバレ。

ここで、第一部の終了。


第二部、一日店長は無し。
ゲストスケーターの演技も無く、すぐにフラワーショップへ。
ゲストが少ないから、もしかして2曲、とちょっぴり期待したんだけど……ありませんでしたね(^^;

夜桜お七、狐の嫁入り。
やはり袴姿にグッとくる。キリリとして、良いではありませんか。
裃の紋が、ちゃんとお狐さまなのがツボ。


宇宙戦艦ヤマト。
岳斗くんもジャンプの調子がいまひとつ。雰囲気は素敵なのだけれどねぇ!
スカーフは、正面EXシート最前列が殆どおじさま軍団だったので一瞬どうなることかと思ったが(^^;、無事女の子に手渡されてホッ。
ラスト、渡した人のほうへ手を伸ばしながら近寄っていって跪くという、以前よりもわかりやすい演出になっていた。


おもちゃ売り場。
三国志よりも何よりも、このシーンどうするんだと一番気になっていたところ。
おもちゃのパーティの真っ最中、足音が近づいてきて、現れた泥棒はひとり。うう、ちと寂しい。
しかし、効果音を生かしつつ構成を練り直して、見事にまとめてありました。すごい。
少々子供向けにはなったかな。でも狙い違わず、お子さん方には受けていたよー。
以下、完全ネタばらしなので、観るまで内容を知りたくない方のために、反転。

正面から登場した泥棒が懐中電灯で観客の姿を照らしてはビクッとしつつ、キョロキョロしながらバックで滑ってきて……ロボットのひとつと激突!(泥棒同士が激突してた場面。妙に真ん中にロボットが立ってるなと思ったら^^;)
金メダル発見、そして何か考え込んで………立ってるおもちゃのウサギ人形を使って、イナバウアーをさせスパイラルをさせ(BGM:トゥーランドット)、わーいわーいと一人で遊ぶ泥棒さん(そっかー、一人で全部やるんじゃなくて、おもちゃにやらせるって手があったんだ!)。

そして、女の子の人形のひとつに心奪われたらしく、真ん中に運んできてあれこれちょっかい出そうとするのを、他のおもちゃたちが慌てて近づいて……そのたびに泥棒が振り向くのでその場でストップ。
片足を上げて止まってるロボットをジーーーーーーーーーーーーーーーッと見つめて(鬼だ^^;)、すごい無理無理なポーズとらせてみたりして。新幹線をべっと押して、ごろんと倒してもいたな(^^; 何故かそれが可笑しいんだー。
最後は人形のスカートをめくろうとして、ひっぱたかれて、一斉に動き出したおもちゃたちに追いかけられて、うわーーっと引っ込んでどんがらがっしゃん! おしまい!

元々は男性同士のスロウジャンプとか、二人組んで台の下くぐり〜とか、見せる技もあったところを潔くコメディ一辺倒にして、その分、ドリフっぽく?なった訳だけど。ほんとよくやりました。お見事です。途中から金メダルどうでもよくなってるし(笑)。
そういえば薄田さん、最後まで覆面被っていたなぁ。



ゲストスケーター、サーシャ・アプト。
うわ、展開早っ!
東伏見って、つくづくゲストが多かったんだなぁ。
何故かアプトまで調子が悪そうで、どうしちゃったんだ、と。皆さん疲れが出ているんでしょうね……。
しかし、客層がちょっとご招待寄り?で、黄色い声援もあまり無く……我々が頑張るしかないではないか!(笑)
ひゅーひゅーきゃーきゃー盛り上げましたよぅ。
後方の席だったにも関わらず、こちらを向いてニッコリしてくれたような気が、しないでもない。わーお。


ギフトセンター。
後半のお楽しみ、青春アミーゴ!
誠ちゃんとそーしくんは、今回ちょっとずれてしまった。
でも、スピードのある男子が揃って滑るのって小気味いいわ。
なんとなくここの振り付けも、覚えかけてたりなんだり(笑)。

じゅんじゅんと大島さんのカップルダンスだったハナミズキは、じゅんじゅんのシングルスケーティングに。
途中から新井亮くん(冠婚葬祭でも花婿役をやっていたね)が出てきて、組むわけではないけど二人で自然にそれぞれ滑って、最後に中央で並んで、そっと包み込むような感じで。

出演者が再登場して最後リボンにくるまれるところは、細かい振り付けがいろいろ足されていたように思った。
きれいにまとまってて良かった。


そして静香ちゃんの登場。アヴェ・マリア。

全体的に静かな静かなお客さんは、静香ちゃんが出てきても、それなりに静かでありました。逆にビックリ。うわーーーーっとなるかと、思っていたので…。
イナバウアーへの反応も、そこそこ。あ、ちゃんと歓声は上がっていたんだけど、今までで一番静かだったかも。


なんだかその、基本的におとなしいお客さんが多かった様子です。
楽しんでなかったわけじゃないと思う! 思いたい。ただ、リアクションをあまりしないだけで。
フィナーレのプレゼントタイムは、さすがに盛況だったし……。
若葉マークの武史チームには、勉強することが多々ありますです、ハイ。

午後の部に続く。


背景は「篆刻素材AOI」様から頂きました。
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