〜タウン[街]〜 (07/04/28〜05/06(05/1、2休演)/at Shin-Yokohama Prince Hotel Skate Center) |
04/28、30、05/03〜06 ゴールデンウィーク。まさに黄金週間。 中休みを挟んでしっかりがっつり新横通い。 一日だけ、さいたま方面に行ってしまったけれど…(はやまった……ま、これはこれでよかったけど)。 今年、武史くんはゲストからキャストになった。 あれこれと考えればあれこれと、それはそれは限りなくあれこれと思い浮かぶことはあるのだけれど、日本にいてこんなに氷上での武史くんを観ることが出来るとは、なんという驚きと幸せ。 昨年末にまた怪我をして、もう、なんだって引退してまでこんなことっ! と半ば自棄になりかけた(気持ちだけね)けれど、何度でも氷上に戻ってきてくれる武史くんを、応援せずしてなんとする。 解説や指導姿もいいけれど、やっぱり氷の上で、自分の世界を空気を創り出していく武史くんが一番好きだ。 もちろん武史くんだけではなく、楽しみはたくさんあって。 これだけ通うとゲストだけでなくプリンスメンバーの皆さんにも愛着や期待がたくさん沸いてくるわけで、ほんと皆ガンバ! な気持ちでリンクに向かうのでありました。 そんな、各日入り乱れての感想雑感まとめてGO! です。 新横浜は、入り口からリンクまでの通路に、各出演者に贈られたお花がずらっと並べられていて、甘〜い香りが漂いとっても豪華な雰囲気を醸し出している。 静香ちゃん宛てがやっぱり一番多いのかなぁ。美姫ちゃんからのものが数台。おお。 我ら武史組が贈ったスタンド花は、リンクに入るあたりに飾られていた。青が多目に入って個性的。 発注したときには新プログラムの雰囲気がまだわからなかったので、お花のイメージをそれに合わせて頼むことはできなかったのだけれど、なかなか良いではありませんか。 物販スペースでプログラムとペンライトを購入。 100均で事前に買うことができなかったので、あまりよく見ないままライトもくださいと言ったのだけれど、受け取ってビックリ、使い捨てじゃなくなってる〜! 30周年記念のオリジナルとかで、ボタン電池式になってた。どれくらいもつんだろう。でもショーを観に行く度にゴミが出るのは嫌な気がしていたので、これは良かったな。 (ただ、辺りを照らし過ぎの感もあり…。まあ、このショーは客席が賑やかな方がいいからね) プログラムはゲストだけでなくメンバー一人一人のプロフィールもコメントも載っていて、更に巻末には静香&武史の豪華対談4ページ! コラボ練習写真つき。 この二人、まさしく幼馴染というかきょうだいみたいというか……。とにかくサバサバと面白い。しーちゃんがきっちり筋道立てて語り、武史くんがボケて落とす、みたいな。漫才か(笑)。 お二人のファンなら、買って損はありませんぜ♪ 他には静香ちゃんデザインの携帯ストラップ、ハンドタオルやTシャツ、オリジナル焼き菓子セット等々。 花束も大々的に売っていて、今は当たり前だけどふと思えば、数年前は会場で花束なんか売ってなかった。つくづく、時代は変わったものだ……。 ★オープニング 30周年の前口上アナウンスがあり、まず青いドレスのじゅんじゅんが一人出てきて観客にご挨拶。 ぱあっと両手を幕に向かって差し出すとプリンスチームのメンバーたちが次々登場。 音楽はパッヘルベルのカノン、華やかなアレンジ。 短くてかなりあっさり目のオープニングだったけど、衣装は去年の金色のよりいいな。 ☆荒川静香&本田武史/『West Side Story』 うわ、いきなりですか!! 「ついに実現、夢の競演!」 (去年の某月某日みたいな失態をおかしたら、号泣どころでは済まされないプログラム順だわ^^;) カシャンと照明がつくと、赤いシャツにジーンズ姿の武史くん、同じく赤のノースリーブドレスに白シャツを羽織った静香ちゃん。ひゅーーっ! あまりにも有名なフレーズで、緊迫感を見せつつ滑る二人。 同時にバタフライやったり武史くんの脚の間をしーちゃんがくぐったり、シンメトリーでステップ踏んだり、とにかくかっこいい。 「まるで戦ってるみたい」というコメントを多く聞いたけれど(笑)、ここは対立する2グループの二人ってことで、いいんじゃないか? しーちゃんが武史くんの頬を撫でて退場した後、その姿を追うように手を差し伸べて跪く。 『マリア』ですね! ああ、武史くんが試合で使うの観てみたかったな…。思わぬ形で実現となったわけだけれども。 一人切なく彼女を思う。 「切なさ」を演じさせたら天下一品の武史くんですが、日程最初のうちはあまりそれが表に出てこなくて、それは怪我で「現場」から離れていたからなのかなぁ、とか、もっともっとこっちに情感を押し出していいんだよ、とか、いろいろともどかしさもあったけれど、これが後半に入るとじわあっと伝わってくるんだ。沁みるよ…。 そして武史くんの何とも奥ゆかしい投げxxx〜な振り付け。あの位置に座ってみたい…。 マリア〜な片思いの武史くんが背中でフェードアウトすると、代わって登場のしーちゃん。 『I have a love』こちらも彼を思い……なのだが、やっぱりしーちゃんさっぱり系。 相手が武しゃんだからですかー(笑)。いやいや。 客席への微笑みが素晴らしい。武しゃんこれくらいやってもいいんだよー(笑)。 しーちゃんが思いを謳い上げた後、武史くんが再び登場して二人手を取り合って滑る『Somewhere』。 この構成、さながら grand pas de deux? 見詰め合い手を取り合い、そして離れて。 二人交差してバックで滑っていくそれだけで、心が騒ぐ。その一蹴りの距離の伸びは何? その繋がりから流れて二人スプレッドイーグルの交差! 狭くなったリンクのギリギリ端から端まで二人してグイーーーンっておんなじタイミングで目いっぱい伸びるのよー。 あの角度!! しーちゃんは次の所作への準備に移るところ、武史くんはここからインエッジに切り替えて更に深〜い弧を描いてくれるのだ。 も、しあわせ。それ以外に何の言葉も無い。 う、うう、うつくしい…………。 涙が出る、本当に。 ラスト、跪いた武史くんの立膝の上に静香ちゃんが身を横たえて。 そんな胸が痛くなるようなドキドキするような設定の演技なのに素晴らしく清潔感のある二人で(笑)。 演技の後のお辞儀も、退場していくときも手を繋いでいないところが、なんだかこの二人らしくてカワイイ。素敵。 いいじゃないすか、色気なんかそのうち出てくる。はず。きっと。もしかしたら。たぶん。おそらく…ね? しー&たけ(と書いて“しーたけ”と読む。椎茸にあらず)スーパーコラボレーションの直後、この仮想街に住む人々のご紹介。 って訳で一気に超大道プリンス・ラインに引っ張り込まれて、この落差をどうしろと(^^; ★スケーターズ・ドリームタウンにようこそ(以下、プリンスチームのアンサンブルはプログラム記載のタイトルにて) この街のプリティ・ポリスは『ペッパー警部』で、氷の上をスケート靴で自転車乗っちゃう『Please Mr.Postman』。 粋でイナセな板前さん、『スシ食いねェ!』 生きの良い男の子が三人揃ってはじけたらかっこいいですよっ。 蛍光緑のサテン衣装でもシブがき隊でも輝くディープエッジの鈴木誠一くん(以下せいちゃん)。 公園では赤ちゃん連れてお散歩するママたちに若いカップル、花売り娘は観客にキャンディを配り(坂頂みなみちゃん発見!)、太極拳で一番低く構えているのは田中総司くんか(以下そーしくん)。 そして撮影中のカメラマンとモデルさんか? カメラマン役薄田さんは、最終日なんとアフロのかつらにサングラスというとんでもない格好で登場、あ、怪し過ぎる…。 いきなりアキバ系の人たちが集まるストリートッで、全身銀色黒縁メガネにリュック背負って森山直樹くん、なんかいい感じなんだけど!(笑) いかにもなアクションが上手くて受けてたし、こう言ったら何なんだがやたらと似合ってますって。 メイドさんも二人登場でこれはやっぱり“萌え”ないといかんのだろうか………うむむむむ〜。でもこのパートは結構好き。 そして夜に活躍するこんな人たち………夜の蝶たちに囲まれて大島淳さん登場、花柄ロングジャケットにマフラーをなびかせ「アツシです」ピンスポぱーん! 笑い死ぬ(知らない人にも受けてたみたい。何よりアツシさま祝ご復活!)。 ぼそりと「カーテンみたいな衣装やな」by sumireちゃん(^_^; 街の愉快な住人たちが皆出てきて、タクシーはスピードスケートの松橋&新海ご両人が頭に「個人」なんて付けてハンドル持って走り回ってて、まさに「プリンスワールドへようこそ!」なのでありました。 んでもって、しばらく「♪あっ、あ、あ、あっきはばらあきはばら やま、やま、やまやまのてせんの うちまわり いけぶくろいき〜 でんしゃからはなれてくださーい」が頭の中をぐるぐるぐるぐるぐるぐる…………えっらい破壊力だ……。 ☆恩田美栄/『Harem』 今年プリンスチームの新メンバーになった恩ちゃん、まずはソロにて登場。 ああ懐かしいプログラムだ。 今年の名古屋フェスでやったというプログラムは、一回限りのものなのだろうか。観たかったとも思うけど、何か思い入れがあるのかもしれないし、ショー用にはこっちの方が良いのかな。 日程前半ではいつかのSP用だったか、青の衣装にシースルーの薄金か白っぽい布。後半は淡いコーラルか渋いピンクか、そんな色のハイウエストのドレスに濃い色の布になっていた。 そして表情がなんて華やか! ジャンプが決まると試合張りのすごい気合入ったガッツポーズしたりして、そんなところは恩ちゃーん(^o^)って感じ。 笑顔がすんごく可愛くて、声がかかると照れたようにわたわたしながら帰って行くのがまたカワイイ。 ☆エレナ・レオノワ&アンドレイ・コワルコ/『アレグリア』 毎度のことですが「スゴイ」としか言いようが無く。 アクロバティックで表情豊かで、脚を持ってぶんぶん振り回すラストの大技は、拍手より悲鳴が上がるほど。何回観ても怖いよ〜。 演技は恒にある一定水準を保ち、そこからレベルが下がることは殆ど無い。 これがどんなに大切なことか。 ★レストラン 「この街には美味しいレストランがいっぱい。美味しいお食事に欠かせないのが飲み物。あなたはどんな飲み物が好きですか?」 で、『コーヒールンバ』 えーと。 お茶 『ちゃっきり節』 中国茶 『何日君再来』 BEER 『ビア樽ポルカ』 カオスだ………。 「街」がテーマなら確かに何でも持ってこれちゃうかもしれないけど、結構強引だなぁ。 お茶と中国茶なんて、要は着物とチャイナ服を出したかっただけなんじゃないか、なんて思ったり。 どうせやるならもっと多ジャンルの飲み物たくさん突っ込んでみるとかさぁ。これだけじゃテーマとしても薄いよ…。 男性陣のポルカは軽快で良いけど、ただジョッキ持って滑ってるだけじゃなくて、あと一工夫欲しかった。 しかしさりげなくそーしくんが正面でトリプルを入れるシーンがあるのですね。何故かループだったりサルコウだったり。 「ビールで盛り上がりましたね。でも飲みすぎにはご用心」 ぽわーんと、深夜の駅構内の画像が映り……。 手にミニボトルを持って、ほわんほわんと酔っ払い薄田隆哉さん登場。 しみじみ、達者だな〜演技上手いな〜。ほーんと雰囲気がふわんふわんって、よれよれよれ〜ってスピンして気持ち悪いきもちわるいきもちわるいとか。わかる、わかるわあ(笑)。 ふらふら〜ってしてるのに突然バックフリップ決めちゃってよれっとし直したりとか。 そのうち客席に入り込んで、観客のおじさんに飲むか? ってやったり、お客のお茶を見てダメダメそんなの、とかずんずん階段上がってって空いた席に座っちゃったりとか、とにかく毎回毎回やることがアドリブで違うのだ。 最後は中央のカメラマンにひたすらちょっかい出してた。時に俺にやらせろとインカム奪ってカメラ覗いたり、頭ひっぱたいてジャマ、ってやったり、最終日にはミニボトルの中身を本当に飲ませてた……。 普通の水だろうとはいえ、結構な量あったよー(汗)。 薄田さんが客席に入り込む頃、キリリとした駅員大島さん登場。 客席の薄田さんの首根っこ掴んでリンクに戻し、ベンチに座らせてお説教。 そこへロングドレスの美女二人(西田美和さんと青谷いずみさん)、物販で売ってるプログラムを持って現れ、客席に向かって開いて見せたりしながら踊る(買って買って〜ってこと?^^;)。 美女をナンパしたい薄田さん、止める大島さんにお酒を飲ませてチーン。酔っ払い二人、あの手この手でアプローチ。 まさか成功と思いきや結局最後にオチがつく、と。 この一連の小芝居的なプログラムは良かったなぁ。ファンタジックで。 音楽もキダムから持ってきてて、雰囲気がすごくあって。 つくづく、大島さん薄田さんが揃うと、場が締まります。 ☆八木沼純子/『 ? 』 じゅんじゅんのソロナンバー。 出てくるだけで、周りのお客さんたちが「きれ〜い」と一様に仰るのです。 色白できれいなのに雰囲気男前! ★ブックショップ 「この街の住人は読書が大好き」 これまた強引な……(^^; でもスクリーンのVTRの、恩ちゃんがとっても可愛いのでそちらは要注目! カーテン前に大きな本「世界名作劇場」が置かれ、ページをめくってその物語のイメージで演技が展開されます。 ◎オズの魔法使い ライオン、かかし、ブリキの木こり。ライオンさん、その衣装でスピンするのは結構大変だと思うー。 そして本の後ろからドロシーちゃん登場、白地に黒斑のワンピース、青いフリル付きエプロンの恩ちゃん! 髪は三つ編みお下げで可愛いの〜。 なんか恩ちゃんに可愛い可愛いしか言っていないような気がするんだけど、だって可愛いものは可愛い。笑顔がまた可愛い! 恩ちゃんを先頭に4人で繋がってスパイラルをするシーンがあるのだけど、時々恩ちゃんのスピードについていけなくてなかなか繋がらなかったりするのでした。 ◎屋根の上のバイオリン弾き せ、せ、せ、せいちゃんかっこいいっっっっっ!!!! ぜーはーぜーはーぜーはー。 何ですかあのディープエッジとスピードは。たまらん〜。 卒倒ものです。卒倒してたら観られないのでひたすらせいちゃんを目で追ってます。まさに釘付け。 (おかげで、「男の人たちの頭の上にボトル乗ってたね」と言われても「え、そうなの?」状態(^^; ごめんなさいごめんなさい、どうしても目が一箇所に留まってしまうだよ) そして長めで翻る衣装がまた激しくツボ。 いつかの、関大リンクの練習を見学したときの武史くんの黒のロングコートがぶわぁっと翻ってまるでジョン・ウーの映画を見ているようだとうっとりしたことを、あれと全く同じ感覚だったことをここに告白いたします。 (あ、なんか“の”がやたらと多い^^;) 誠一くん、今年は去年より身体もぐっと絞れてますますかっこよくなってるし。 その極意をぜひ伝授願えないものかと、ごほごほごほ。 ◎スーパーマン 何故スーパーマンが世界名作劇場に…などということは考えてはいけない。 悪者に追われるヒロイン、そこに颯爽とスーパーマン登場! よ、弱そう〜!!(笑 ) スピード組の、大柄な新海さんが悪者のボスで、小柄で華奢な松橋さんがスーパーマン役。出てきただけで爆笑。 一回悪者に負けてるし。ヒロインは自力で脱出して、火の輪くぐりにびびるスーパーマンにハッパかけてるし。負けそうなスーパーマンを加勢して悪者にキックかましてるし。 ラストの、得意そうなスーパーマンの笑顔がナイスだわ(笑)。 しかしスピード用の靴で、あのエッジワークはすごいと思う。あんなん、できるんだ……。 ◎ドン・キホーテ そーしくんのトリプルアクセル。コレに尽きる。 それが、日程後半は3Aどころか4Tに! 助走が違うと思ったら、おい!! 一回、降りかけたんだけど結局転倒。4Tが決まることは無かったんだけど……(それを言うなら3Aは恐ろしいほどに決まってた)。 今年公演を重ねていくうちに、いつか決まっちゃったりするのだろうか。ひょえ〜。 青谷さんがドルシネア姫なのかな? そーしくんのリフトはちょっとコワイ(^^; ◎八十日間世界一周 テイルコート風衣装にステッキを持った上村秀夫さん、アンブレラを持った女性3人。 今までの登場人物たちも全員再登場して前半のフィナーレのように。 ここでもせいちゃんに目が釘付け……だって絶対目に止まるだもん……。かっこええ…。 ☆高橋大輔/『ロクサーヌのタンゴ』 競技時代も含めたら、私はこのプログラムを一体全体、何十回この目で生で観たのだろう。 濃い。濃い。ひたすら濃い。 大ちゃんファンで初生フィギュアの友も「こ、濃いです〜〜あの表情は人間じゃないです〜〜(だけどはあと)」になっていた(笑)。 リンクが狭いもんだから、ストレートラインなんて行って帰って完全往復。何がなんだか(^^; そろそろこれも見納めなのかな。ノクターンみたいな、静謐なエキシビションプログラムをまた観てみたいと思う。 ここで、休憩20分。第二部へ。 |