※昨日より、更に激偏りモードに磨きがかかっております。その点どうかご了承の上、お読みください(^^;

11/21

すっかりギリギリまで寝てしまった。
頭痛も治ってすっきり爽快。やはり睡眠は大切だな…。
シャワーを浴びてゴハンを食べつつコーヒーをポットに淹れ、さくさくと支度してチェックアウト。今日も気合入れるぞー。

10時過ぎにリンクに着く。
あらら、あの人の集まりは行列の出来始め? まだ開場してないのん?
あと一時間も無いんだけど。あらまー。

数分後にやってきたfanfanさんとあれこれ話をする。いろいろやってて、昨日はほとんど寝てないそうだ……ううーん。
お祈りお祈り。
私も、武史くん出てないのにこんなに胃が痛いの、初めてだわ。

競技開始30〜40分ほど前だったかにようやく開場。
せわしないけど急がなくては。
預かりものバナーと、ナルくんバナー、合計三枚を張る。昨日も今日も、女子選手のが一枚も無いのが意外だ。
ああでも、そんなもんなのかなー。

昨日に引き続き、男子が先。
このスケジュールになって良かったと思う。今までは、男子選手にとってキツ過ぎる日程だったもの。
今日も鉛筆片手に、男子最終グループまで頑張ります。
はは、でも昨日程は無理かも。ぼちぼちやろう。
ちまちまとメモってある中から、目立って印象深いところだけ拾っていきます。
ショート以上に、フリーは書く側も思ったことを伝えきれない部分が多そうなので…。


第一グループ、第一滑走が彰生くん。
フリーに進めて良かった!
もうジャンプは置いといて。ふわっとした笑顔にこちらも思わずふわっとなっちゃう。
イーグルで繋ぐところとか、なんかキラキラした感じで良かったわ。
この感じ、ずっと持ち続けて欲しいと、おねーさんは思うのでした。

ほわほわりんと癒されて始まった男子シングルフリー。
実は熾烈な戦いの幕開けであります。

さて『座頭市』も人気なんですが、それを上回る人気曲が『パイレーツ・オブ・カリビアン』。
使用者もこっちのほうが多いのよ。
俗称カリビアン大会と呼ばれたらしい? 今季各地区ブロック大会、プログラムを見てもなるほど、と思ったところ。
毎年、人気の曲ってあるんだよね。

抽選の偶然で、それが二人続けてかかってしまった。衣装は片やピーターパン(?)風、片やダルタニアン風。
それぞれの表現の違いも面白い。

第二グループ、拓史くんが頑張った!
やはり見覚えのある青いブラウス、かなり前半いい感じだったんだけど、後半疲れたか、ジャンプも崩れて失速気味になってしまったが。
得点を見ると、昨日よりかなり上げたんじゃないかしら。(最終的にはフリー10位で総合11位、SPは17位だからよくやったと思うんだ)

そして吉田くん、最初の一音で惹きつける何かがある気がするんだよね。
すっころんでも気にしない、次いくぞーな男の子の雰囲気。どんな風に成長していくのかなぁ。
衣装はちょっと、『ゾロ』っぽくはなかったかもにゃ(^^;


第三グループ。もうここから全員ジャパンジャージ。いつの間にこんなに増殖したのか…。
前川くん、昨シーズンと同じ『Sing! Sing! Sing! Part2』、プログラム構成に変更あり。
今季バージョンはのっけからのけぞりイーグル〜即ジャンプとか、凝ってるんだけど逆にちょびっとメリハリが無くなっちゃったかも。
ストレートラインステップで、好きだったポーズが消えちゃって個人的に寂しいの。
衣装も、基本変わらないんだけれど、インの白シャツが、透け感のある黒の半袖に変わっており、これも去年のほうが洒落てて自分の趣味にはあってたカナ?

大上くん、3Aも入って頑張った、やった! って思いだったんだろう、演技終了後、自分でも小さく手を叩いてた。
うん、そういうの、気持ちよくて観ている側も嬉しい。

町田くん、気合充分、ジャンプも果敢に跳んでいた。フライングスピンの入りであっちゃ〜となっちゃったけど。
しかし西日本とは別人みたい(良い意味で)、というお話。ステップで手拍子も起きていた!

小田嶋くん。コケ過ぎでした(T_T)……がんばれ〜……。


最終グループ。
手が、手が震える……。武しゃんが出る訳じゃないのになぁ。
心臓が口から飛び出しそうだ。

錚々たるメンバーのウォーミングアップ。
ぜんにほーん! って感じがひしひしと伝わってくるよ。ううう。緊張。
スピードも違うし、トライするジャンプも違うわ。

6分の間、信成くんは3A-3T、3Lz-3T-3Lを鮮やかに決めていた。
あわわわ、それ本番にとっておいて〜なんてつい、誰かさんと同じことを思ってしまう(^_^;
練習が良すぎると、却って怖くなることもあるのだ。
いや、でも大丈夫さ、きっと。
彼のジャンプは、体重を感じさせない。


柴田くん。
きらきら白ジャケットに黒のパンツ、絵に描いたような王子様。
『マラゲーニャ』、思いっきり正統派で来ました!
内容的には、決してそう悪くは無いのだけれど、そうそう良くも無く………ううーーーん……。
154.19。

一美くんは、格子状にきらきらの入った黒っぽい衣装。
『アラビアン』、これまた一美くんらしく力強いプログラムで、のっけ3A-3T! うおー。
中盤で再び単独3A! ひゃ〜。
勢いあるし、凄いぞこれは! と思っていたら、トリプルのはずがダブルに抜けたジャンプが幾つか。
そしてフェンス際でなんか2-2-1? で、転んでしまった……(^^; そんなぁ。
そこから失速が始まり、終盤、締まり切らずに終わってしまった。はふー。
それでも169.20、当然トップに立つ。
TESはもっと出てもいいと思った、いくら後半落ちたとはいえ…。それのみでは困るが、ジャンプの評価だって大切だ。

続いて小塚くん、カリビアンの締めは彼。
こちらも単独3A決まったー。
盛り上がるはずの曲なのに淡々としているのは、彼の演技スタイルによるのだろうか。
感情が表に出てこない印象で、作業を黙々とこなすというか。うーん勿体無いぞー。
ひとつ転倒あり。166.91。現在2位。

南里くんは『ヘンリー五世』。明るい茶系の衣装。
そして3A-3T〜! うわわー。
続けてトリプルを決め、不敵に笑みまでこぼすくらい(に、見えた)。
ところが、中盤ひとつの転倒でぶつっと糸が切れてしまったのかしら? 彼もまた尻すぼみに失速。
ステップは、こう言ってはなんだが、やる気が飛んでしまったような………。
そういうのが表に出ちゃうと、観る側もうむむーとなってしまうんだよなぁ。

果たして何点出るのか、ミスが響いてTESは伸びない。続いてTCS。え? お??
………トータル169.81。現在、1位。一美くんとは、コンマ61の差…。

斎藤くん。
彼も果敢に3Aに挑んで来たのだが!
このグループにあっては、印象が薄くなってしまって……ごめんなさい、ごめんなさい。
146.81。


最終滑走。信成くん。

結構早めにリンクサイドに出てきていて、歩きながら天を仰いだり、集中している様子。
名前がコールされて、すっと目線を落として曲が始まるのを待つ。
あ、なんか私もすとんと落ち着いちゃった。

動き出すと世界が変わっていく。
この感覚は、どこかで……。
ダブルアクセルの後、ずいっと正面を横切る、うあ、なんて表情してんの!

ここまで浸り込み、更にここまで表に発散するとは思わなかった。
音楽に乗って滑るとか、既にそういう域じゃない。
引きずり込まれ、胸をぐいぐい揺さぶられているみたいだ。
なんてエモーショナルな座頭市。映画のイメージはとうにどこかに飛んでしまって、彼が溢れさせる世界にくらくらしてくる。

アナタいつの間に、こんな選手になったのよ。
一流選手達が、レベルの高いお手本が普段身近にいるなら、影響されない訳が無い。そしてそれを消化し、自分のものとして吸収してしまう能力が、彼には備わっているんだと。

ところで私、脚を斜め前方に蹴り上げる振り付けが大好きなんですが(成江のカンフー、鈴木あっこちゃんのロミジュリ、前川くんのSing〜旧バージョン、古くは武史くんのTwo Minute〜の飛び上がり型…マニアック?)、信成くんのフリー中盤、斜めにバシッと入ってくるストレートラインステップ、出だしと締めにこの振りが入ってまして、しかも対角線でこっちに向かって来たもんだからもう〜〜〜〜やられましたっ。ぐはあ…。

音楽から連想して振付けられたであろうポーズも、ただのマークではなく、自然にしっかり表現として迫ってくるのが素晴らしい。
大きな手拍子、これは自然に湧き起こったもの。
会場全体が惹き込まれ、もっともっとと希求しているようだった。
何より信成くんの気迫がすごい、ものすごい。
ラスト、サーキュラーステップからの盛り上がりは尋常ではなく、フィニッシュでは客席が爆発したみたいに!

すっげーーー!!!!
私のご贔屓度は割り引いてもらっても構わないけれど、それでもジュニア男子でここまでの演技って滅多に観られるものじゃない。
全関で震えたのはほんの数ヶ月前なのに、なんて子なんだ君は。

演技直後、自分でも「どうしよう…」って雰囲気でくる〜っと滑っていた信成くんが、突然うわあって感じで飛び上がって、片腕を何度も突き上げる。もう全身でやった嬉しいって叫んでいた。
笑顔全開!
ひゅーひゅー! 何度も名前呼んじゃう。
隣ではsumireさんが魂抜けてます。「かっこよすぎた…」

エモーショナルで繊細なんだけど、それだけじゃない。
初めて観た時、それからあっという間にご贔屓選手になった、当時から根底に流れるものは変わっていない。
迫力と勢いも併せ持ってて、決してフェミニン系ではないの。凛々しくて男っぽい。あ、これ誰かさんに昔から言ってる。
私やっぱり、そういうスケーターが好きなんだなぁ。
だって武史くんが大好きだもの、とこんな時に改めて確信したりして。
それから「織田くんはバトルくんに通じるものがある」と、随分早い時期から喝破していた友人がいるのだが、今日改めて成る程と思ったね。ジェフリー的雰囲気に更に男っぽさを足して。


得点が果たしてどれだけ出るのか、もう何点でもいい、いややっぱり、出してくれよこの演技にはさ!

TES、62.22。ひゅーっと歓声が上がる。
TCS、59.00。
トータル、178.**!!

178、の数字を見た瞬間、大声あげちゃったよ!
信成くん、優勝だ!! うわあああ。
実はこの時、小数点以下の数字をまったく読んでおらず、後で一所懸命、昨日の点数と足し算して総得点を確認したのだった(笑)。
得点表示はあっという間に、アッサリ消えてしまうからー。

fanfanさんの席に飛んでいって、でもやったねやったね、と伝えるのが精一杯。
振り返れば、リンクサイドで信成くんも号泣中……。
こんな涙なら、何度見たっていい。
(そしてこれを、武しゃんでやりたいぞお!)

冷静に振り返れば、3A-3Tや、3-3-3が入る可能性もあったんだ。
だから、これがMAXではないの。
そう思うと、更に震えが走る。

後日、得点集計に修正が入り(当初、掛けるべき係数を掛けずに計算がされていた)、なんと2位と3位がひっくり返る結果に。
訂正後の順位は、

1位 織田信成 180.75
2位 岸本一美 171.30
3位 南里康晴 171.21

ナルくんは180点を越え、一美くんが実に僅差で南里くんを上回った!



ドサーーーーッと気が抜けて、この後女子のラストまでもつかしら。
頭の一部が呆けつつも、ちゃんとフリーダンスを観る。
あんまり最近のフリーダンス的ではない。少しだけ前の、ダンスらしいダンスというか。ちょっとホッとしたりして。
国際競技会のリフト大会に、少々食傷気味であったらしい(笑)。


女子フリー。
さっきの余韻が凄すぎて、とても平和に時間が流れているような気分。
選手達はもちろん、それどころではない訳で、一応きりりと居住まいを正して観る。

第一グループでは、真っ赤なドレスの佐藤志保ちゃんがなかなか観せてくれました。
確かショートも個性的な曲で、良かったんだよね。

第二グループでは菜乃初ちゃん。やっぱり雰囲気アメリカン。
ぶんぶんって感じで、フィルムの早回しを見てるみたいだった。
スピンやスパイラルのきれいさは、際立っている。

奈也ちゃんがこんなところにいるなんて〜(T_T)
ギリギリ13位で、第二グループ。
お馴染みになった『ラスト・エンペラー』、ジャンプで時々引っかかりながらも今日は頑張った。
順位は昨日より上がると思う!

第三グループでは梨早ちゃんが、昨日に続いてスパイラルやスピンで魅せてくれます。
だけどジャンプが……。嗚呼………。

吉田美里ちゃん。ジャンプ跳ぶ前の「えいやっ」って感じが、妙に印象に残るんだ。
実は真央ちゃんにも似たようなものを感じている私(^^;

最終グループ。
あちこちで跳びます跳びます。見事だなぁ。
ぼーーーっと全体をなんとなく見回してたら、ウォームアップ終了間際に、おおっというどよめきが。え? え?? なになに?

真央ちゃんが3Aを決めたらしい。

ええーーー見て無かったよーーーー! ←アホです(^^; うわぁ、勿体無ぁ〜。


トップは亜紀ちゃん。
生き生きとしててスポーティで、思わず応援したくなっちゃうんだよね。
今日もきびきびしていて、いい感じ。
この時は、怪我しているなんて知らなかった。ジャンプ難度も少し下げていたとか…。
ところどころ踏ん張りながら、いい演技だった!

続いて真央ちゃん。
あれ、みどりちゃんがショーで着ていた衣装だよね? 記憶があるもの。代々木の壮行会でも見た気がする。
そんなことも感慨深い。
そしてのっけ、トリプルアクセル〜! 本番で決まったぁ! ふわ〜〜〜っと、高く上がって、いっぱい回ってた。
回転足りてたかな?

あはははー、も、笑っちゃう。
スケート競技じゃなくて、妖精がふわふわ遊んでるみたい。
フィニッシュの後、いぇ〜いって、自分で両手でえいってやってた。こりゃもう、誰も抜けませんよ、余程のことが無い限り。すごいなぁ。

北村明子ちゃん。
なんだか、数年前に見た由希奈ちゃんの衣装に、すんごくすんごく似てるんだけど……。
そんなことって、あるのかな。みどりちゃん→真央ちゃんみたいな……。うむー?
中盤、近づき過ぎたのかショートサイドのフェンスにぶつかってしまった。昨日からそんなアクシデントが散見されるし、何か見えない引力があるのか、ここのフェンスには!?
良い演技だったのに、本当に残念。

舞ちゃん。
キレイなんだけどな。もうちょっと、前に出てくる何かが欲しい。それが何かは、わからないんだけれど。
コンビネーションのセカンドジャンプ、ループじゃないほうはやっぱり「お跨ぎ」だった。
なかなか直んないものなのかしら。難しいんだろうなぁ…。


総合順位は昨日と変わらず、1位・真央ちゃん、2位・舞ちゃん、3位・亜紀ちゃん。
フリーだけなら亜紀ちゃんが2位で舞ちゃんが3位だった模様。
真央ちゃんは一人飛び抜けた点数でした。
なんかなぁ、もう、なんていうのか、言葉が見つからないや。真央ちゃん。


ところで女子でも2-2-2とか、三連続ジャンプを跳ぶ子が随分増えた。
だけどぴょこぴょこぴょこって感じで、迫力あるジャンプを持ってる子じゃないと、ちまちまといまいち決まらない気がする……。
新採点ではまぁ、点が稼げるのかもしれないが。シングルを三つ目につけられても、という気がしなくも無い。

あと、折角楽しい音楽を使っているのに、つまんなそうに無表情に滑るのはやめようよー。
競技なんだし、媚びろって言ってる訳じゃないの。
でも緊張しているのはわかるんだけど、一所懸命っていうよりは義務で滑ってんのかな、学校の必須科目で仕方無くやってるわけではあるまいしー、って印象の子が何人かいたので残念でした。


表彰式は、リンクサイド、更衣室前とのアナウンスが入る。
ええ〜〜氷の上でやらないの??
そんなぁ……。

台が準備されているのはリンクの対面、荷物を持ってそちら側に移る。
以前全関で苦い思いをしているので、今回はやり過ぎなくらい時間に余裕を持たせて新幹線を取ったのだ。
時間が押したって平気よ。と言ってたら、ホントに、アナウンスされた予定より10分以上遅れて始まるんだもんなぁ(^^;
つくづく、遅いのにしといて良かったさ。

この瞬間には立ち会いたいもんね!

表彰はアイスダンスから。
エッジケースをつけたままとことこ出てきて台に上がる。やっぱりすぃ〜って滑ってきて挨拶ってほうがいいな。

続けて男子。

台の真ん中。
いやぁ、嬉しいなぁ。涙出ちゃいそう。
4位−3位−2位−1位。
確実に、上ってる。

そういえば一美くんが、ショートの衣装を着て出てきてた。
私もそっちのほうが好き〜(^^)

最後は女子、某男子選手の盛んに煽る声が飛び、楽しげ。
写真撮影の時間も長いし、最後1位の台に全員乗ってなんていうのも女子だけ。
今に見てらっしゃい〜(笑)。


世界ジュニアの代表は、今日は決まらなかった。うーむ。
JGPシリーズってシーズンの始めも始めだから、どんどん変わってっちゃうと思うんだけど、まぁ後の展開を見守るしかないわな。
全日本シニアに出場する選手のみ、発表。

男子−−織田、岸本、南里、小塚。
女子−−浅田真、浅田舞、澤田、北村。

どうなるんだろうねぇ!!
レベル拮抗でひしめき合うのは、シビアだけれどいい環境だ。
国内選の天王山。
今からぞくぞくしちゃうよ。


本町でsumireさんと別れ(次は新横浜でね〜)、新大阪に向かう。
お弁当と、それから一人乾杯用も忘れちゃいけない(笑)。
頭の中で、胸で反芻してたら、二時間半の新幹線乗車が、ちっとも長くなかった。
あれ、もう品川?

全日本は来月末。
ジュニア勢は、フリーのプログラムを30秒、伸ばさなくてはならない訳で。
それは大変なことだと思うけれど、また新しい世界をつくってくれるだろうと期待も大きくなるんだわ。

武史くんも戻ってくるし(頼む、戻ってくるんだよ!^^;)、新横浜では“Mariposa ブラザーズ”の大活躍を、楽しみにしちゃうぞー(^o^)/
頑張れ、みんな!!



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