2/19 頭蓋骨骨折、ならびに頚椎骨折。 そんな恐ろしい大怪我のはずなのに、一週間で退院とは何事かとまた伝説ひとつ(笑)。 だってもう、病院でできることは何も無いんだもの。 手術したわけでもなく長期リハビリも必要ない、骨が自然にくっつくのを待つことだけしかできなくて、しかも本人一人ですたすた大概のことはできてしまうのだから。 手や足の骨折とかだったら、この怪我よりも重傷ではないという印象だけれどもきっともっと厄介で時間がかかっただろう。 本日ついに、晴れて自由の身。 ただし、まだ運動はしないこと(当たり前だっ。本人すぐにも走りたそうだけどねぇ)。 会社も、「お前にぶつかったやつが可哀想だろう!」という上司のお言葉で、しばらく自宅療養ということに。 一週間ぶりの我が家は、その目にどう映ったのだろう。 悪いけど、キレイにお掃除なんてできてないからな(笑)。つるりんこに行きかけた、その旅行用具がそのまんま。 まずは帽子を買いに行こう。その頭で外を歩いては、道行く人がびっくりしてしまうよ。 退院したら何が食べたい? シンプルなしょうゆ味の、いかにも「中華そば」なラーメンと、それからレバ刺し(笑)。 はいはい、順番にね。 あ、だけどアルコールは抜きで。 私は飲ませてもらうけどね(笑)。 2/18 東京マラソン当日。 朝から、冷たい雨、雨、雨……。 本来なら、スタート地点に今立っているはずだったのにね。 病院のベッドの上で、テレビ画面を見つめる。 検診に来た看護士さんや先生方には、これに出る予定だったんですと説明しながら。 羅針盤が乱れて、ひたすら闇雲に走っていたのかもしれない。 急ブレーキがかかったのは、何か見えない力が働いたのかもしれない。手遅れになる前に。 来年は、出よう。リベンジだね。 抽選に当たるかどうかは、わからないけれども。今年当たったのに、不出場になってしまったわけだから…。 それでも、出られるまでは毎年チャレンジするのだろうな。 前日のプレイベントで、やはり出場する友人があにさんに向けてのメッセージをカメラに向かって熱く語ってくれたそうだ。 テレビ放映ではなく、コースの途中の大スクリーンで流れる予定だそうだけれど……見られないのが残念。誰か見た人いないかな。 2/17 何か辛いことはないかと聞かれて「頭が痒いんです」と答えたあにさん。 なんて贅沢なツラさというか、幸せなんだよね、それはね。 しかし、そうなると痒いのは辛いわな。 怪我した場所が場所だし、意外と病院のベッドって清潔ではないのだ。乾いた血液がぱらぱらと枕代わりのタオルに落ちてくるし。毎日取り替えて洗っているけど…。 お風呂も入れないから身体をふいてあげる。 ドライシャンプーを調達してきて、傷口を避けて頭皮をごしごし。 泡もたちゃしない〜(笑)。 生々しい話だけれど、怪我したそのままの状態で固まっているのですね……ああ、傷を縫うために水で洗い流しはしたけれど、その後はそのまま。 少しずつ少しずつ、時間をかけてごしごしごし。タオルがちゃいろいよう…。 来週早々に退院できそうで、その前に看護士さんに頭を洗ってもらえることになった。嬉しそう。 とにかく、この行動の支障の無さに感謝をする。 頭は、人が変わってしまう可能性があるのだ、本当に。その人が、その人でなくなってしまう可能性が。 それが、無かった。他の何が犠牲になっても、これだけは感謝して感謝して余ることはない。 あ、もしかしてむしろ純化されたのかも……それはそれで、退院後が怖いが(^^; そう言って笑えることの幸福さよ。 2/14 とりあえず、一番恐ろしい事態にはならずに済んだようで、心の底から安堵する。 特に何かを信仰しているわけではない私だれど、神様ありがとう、本当に感謝します。 ベッドは60度まで上げて、これから徐々にリハビリ。 ずーーっと寝ていたので、ほんの数日なのだけれどもそれでも身体はあっという間に「立っていたこと」「歩くこと」を忘れてしまうので、ゆっくり思い出させるように…。 点滴の本数も頻度も減らして、ご飯も食べられるようになる。 でも、しっかり起き上がってはいけないので、寝たまま食べさせてあげるのだ。 雛鳥を養う親鳥の気分だ(笑)。 本人曰く「血が足りない」らしく(そりゃあれだけ流れりゃね……汚れ物を引き取った時はこっちが引き攣りましたわ)、レバ刺しが食べたいという……うーん、それはまずいだろうなぁ。 病院食は当然の如く淡白なので、今度ハンバーグとかミートボールとか、そんなものを持って来よう。 食事の制限はないから、大丈夫でしょう。 該当の病棟があいていなくて、耳鼻咽喉科の個室に間借りをしており、そのうち移らなければいけないかも、という話だったがこのままいけそう。 個室は高いが、今の状態ではむしろ助かった…。この際、休んでおくれ。 2/12 頚椎専門の先生に診てもらうまでは、とにかく安静を続けないといけない。 よりによって連休ですよアナタ…。 寝返りをうてないのがかわいそうだが、ほんとに、ほんとに、頼むからあと少しだけ、上を向いて寝ていてちょうだい…。 血液が頭蓋骨の割れた部分から脳に落ちたら恐ろしいから。 でもまぁ、こういうのは「その日一晩」がヤマなんだそうで、おそらく大丈夫だろうという話ではあったのだけれど。 30度だけ、ベッドを傾けることを許されているが、辛そう。 病院のベッドは、決して寝心地の良いものではない。 寝具を借りて、椅子の背もたれを倒して並べて付き添いのベッドにする。 夜が長い。 2/11 皆様、すみませんでした。 ただでさえ今年に入ってから更新が滞っていたというのに、更にワをかけて止まらざるをえなかったその理由、実録つるりんこ祭りの一日です。 こういうことが現実にふりかかる可能性は、誰にでもあるのですよね。 今現在、元気だからこそ振り返ることができる、そんな出来事でした。 磐梯熱海アイスアリーナ。 わくわくしながら向かった会場にて武史パパさんママさんと再会、いろいろとお話を伺う。 右手の怪我は結構やっかいだったらしい……その状態を考えたくないです(^_^; ううう、痛いよー。 そこをスタスタと通りすがる、武史くんご本人。メガネ! 新鮮! 視力どれくらいなんだろうねぇ? いつの間にやらサイン会の行列がかなりの人数に。 これはやっぱり地元のお祭りだからなぁ……地元の人と触れ合うのが筋だよね……と、我らはそっと列を抜ける。右手に負担をかけてはいけないということで先着30名、それをうちら○名が占めてはいかんでしょ(^^; ギリギリ一番最後だったのが小学生くらいの女の子で、ああよかった、と思った。 イベントの始まりまであと1時間とちょっと。 リンクには、『歓迎! 本田武史プロ』なんて横断幕も下がってたりして、演技を観たかったな、地元の方々にも観て貰いたかったな、なんってやっぱりちょっぴり思ってしまうけど。 こうして来てくれるのが何より嬉しいのよね。 ドキドキするねぇ〜楽しみ〜と期待が高まっていたとき、何故か、何故だか携帯をちらっと確認したら、着信と留守電メッセージ。ほんの2、3分前。あれ、気が付かなかった。 うちのにーさんは、普段、携帯の留守録にメッセージなど残さない人なので、一体何があったのかと先に聞いてみると、何を言っているのかそもそも喋っているのかわからない、ざわざわもやもやと慌しい雰囲気の中バックに流れ続けるのはピーポーピーポーピーポー…………救急車!? 慌ててコールバック。お願い出て。 しかしこの時点でも、まさか本人が、とは思っていなかったのだ。誰か友達が事故にあって、偶然居合わせて一緒に乗っているとか、そんな想像をしていたのだけれど。 しばらくして応答があり、ホッとしたのも束の間、弱弱しい声で「ごめん、事故った…」と言うのは紛れもなくあにさん本人でありました。 そこからはもう。 すぐに救急隊員に代わり、○○病院に向かっています、意識もしっかりしてますから奥さん落ち着いてくださいね。今どこですか。 今……ふ………福島県なんですけど……。 ああでは携帯は必ずオンにしておいてくださいねと電話は切れ、しばし空白。 え? いまなにがあった? 深呼吸、もう一度会話を反芻して事態の把握。 まず、電話は救急車の中からだった。既に病院に向かっている。本人は意識があって話も出来る。そして、自動車という言葉は出てこず自転車で……と言っていた。自損か。 まてよ「頭を強く打っている」と言わなかったか? 出血はかなりあるらしい、でも表に出てくるのはまだマシだ。頭なんていっぱい血が出るもんだ。 でもなー頭を打つって怖いんだよ! えーとえーとえーと。 とりあえず、チョコレートひとつ食べて。コニャック入りのバッカス。気付けだ、えいもう。 状況がわからないのが一番怖い。冷静に、冷静に。 電話は救急車の中からだった。 頭を打ってこれから検査だの何だのするなら、20〜30分で終わる訳がない。 そして東北新幹線は、上越線に比べて意外にトンネルは少ないのだ。電話が不通になる時間はそれほど長くはない。 えーいもう、とにかくできるだけ東京に近づく! 武史くんに会えたら渡そうと思っていたものは友たちに預け、タクシーを呼ぶのももどかしく駅まで歩く。荷物が重い。 仲間たちと温泉一泊旅行のはずだったしなあ。郡山で滑ろうと、スケート靴まで入ってる。これ全部持ったまま病院に直行だ。 磐梯熱海の駅に着いたら、次の電車は40分以上先。待ってられん! 客待ちタクシーを見つけて、そのまま直接郡山へ。 運良く、一番早い東京行きは数分後。大急ぎで切符を買い、駅弁にお茶まで選んで新幹線に飛び込む。 ふるまいの「つるりんこ鍋」とか食べるつもりで、お昼ごはん準備してなかったんだもん…。 まあ、落ち着いているということだ。おそらく最短時間で東京に戻れる。 とにかく「脳に損傷がありませんように」、お願いお願いとそればかり考えていた。 どんな大怪我でも、治る傷なら万々歳だ。だからお願い。 病院に着いて。お義兄さんがいてくれて。手術中と言われて(実際は放置中だったとか(^^; 後日・本人談)。 ベッドに寝ているにーさんと話して。傷口しっかり確認して。 レントゲンもCTスキャンの写真も見て、医師から話も聞いて。 症状だけ言ったら「頭蓋骨骨折、頚椎骨折」と、字面を見るだけで空恐ろしく身震いするほどの怪我であったのだけれど。 すべて、「とにかく幸いなことに」 なんて派手で素直な怪我なんだ、わが夫よ……。頑丈な骨に生まれて、丈夫に健康的に育ててもらって、感謝の言葉もありません。 くっきりぱっきり割れた頭蓋骨はしかし、ずれてもいなければ砕けてもいず、ただ、折れているだけの状態。割れた頭骨の隙間から脳側に出血が無いとも限らないと、一晩は予断を許さぬ状況であったとはいえ、それは可能性の話であって。天秤は良いほうに傾いてくれた。 頚椎も、中心の脊髄や神経や血管が通っている部分には影響なく、折れたのは外側部分。なんでそこが折れたのか、センセイもわからないと言っていた。 とにかく、手術の必要も無く、後はもう骨が自然にくっつくのを待つしかない、という、なんとも、はや……ははは………。 (病院に着いたときの手術は、頭のキズを縫うためのもの。これはまた、ざくざくと大きく……髪の毛くらい、なんてことないわい!) 東京マラソンに備えて体重を落としていたことが少しは好影響があったのではないかとか(重かったらそれほどスピードは出ないという逆説もあるのだが)。 通報も救急車も早かった。車のディーラーの前だったらしい。一部始終を見ていたのだろう、店員さんが親切で迅速だったのだそうだ。 何より、転倒後すぐに後続車が無かったこと。これが、何より一番の幸運。考えるだに恐ろしい。 考え付く限り、ありとあらゆる幸運が重なって、拾った命。 大切にしなければ。 友に託した武史くんへの貢物は無事渡してもらえたのだけど。 やっぱり自分で渡したかったなぁ〜。「シャンパンですかぁ♪」と言ってくれたんだそうだ。わーん。 そしてまあ入院は必至であり、私も病院に泊り込み。 ああ、磐梯熱海の温泉旅館が、入院付き添いになってしまった(^_^; 2/07 一ヶ月もの間、ここを更新しなかったのは初めてです。 うわあもう二月だよ(汗)。 まあいろいろ、ほんとありまして…。 や、私自身は元気です。 ショーの感想も今更ですが、やっぱり書いておきたいので、簡略ですけど記録入れていきたいと思います。 頑張ろう〜。 2007/2/02 アメリカ在住の友人が一時帰国、ディナーのお誘い。 ヘアメイクConooさんのところで知り合ったので、当然ご一緒に。 ちょうどお客さんだった某声優さん(初対面)も飛び入りで、今日はイタリアン。 ワイン何本あけたんだっけか……えーと五人で…………はは、あは、あはははは(^^; (声優嬢はお酒を飲まないので、実質四人だ。あいや〜) 非常に、楽しかったですっ。以上おわりっ(笑)。 追記/意外や意外、翌日にまったく残らなかった。や、ぶっ飛ばしていたのは私ではなかったのでねー(^^; ね? 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